独学でプログラミングを学んだプログラマーは使えないって本当?

プログラマーになりたい! と思っても、「まったくの初心者で通用するの?」と不安に感じる方は少なくないでしょう。また、「どうやってプログラミングについて学べばいいの?」という疑問もあるかもしれません。

「独学で学んだプログラミングでは、現場で通用しない」という人がいますが、日本では、ITの専門教育を行う教育機関は少なく、現在、ビジネスなどの場で活躍しているプログラマーの大多数は、業務内および業務外に独学でプログラミングを学んできた人たちです。

仮に独学が通用しないというのなら、ほとんどのプログラマーが「使えない」ことになってしまいます。

独学でプログラミングを学んだプログラマーは使えないって本当?

独学でプログラミングを学ぶことは可能、しかし……

最近はプログラミングを学ぶための書籍やウェブサイト、オンライン講習などのさまざまなツールが出ています。

現場で活躍しているプログラマーがブログやSNSで発信する生の情報から知識を得たり、ハッカソンに参加して、ほかのプログラマーの技術を手本に学んでいったりすることができます。

実際には、独学でプログラマーになるための環境は、十分に整っていると言っていいのです。

ただ1点、業務で通用するプログラマーになるために必須のことで、独学では学べないことがあります。

それは、「チームでの開発経験を積む」ということです。
大規模なシステムの開発になればなるほど、チームでの作業が必要になります。チームでスムーズな開発を進めるためには、ただプログラムが動けばいいというだけでなく、自分以外が自分のコードを参照することを想定して設計をしていく、という能力が必要になります。

チーム開発の現場でソースレビューやリファクタリングが行われ、コードの整理整頓が徹底されているのは、まさにこのためです。

コンピュータに理解できるというだけでなく、どんなプログラマーにも理解してもらえるコードを書くことができることこそ、プログラマーとして身につけなければならないスキルなのです。

この配慮ができないと、いくら高度な技術を使ったプログラムを構築できても「現場で使えないプログラマー」になってしまうのです。

本当に活躍できるプログラマーになるために必要なこと

また、プログラミングは、さまざまな仕様の調整を経て開始されます。独学では、仕様書を読んだり書いたりといった作業や、仕様を決定するまでの人と人との情報の共有や調整といった経験を積むことができません。

独学でプログラミングを勉強することは可能です。ただそれだけでは実際に「仕事ができる」プログラマーとは言えません。

独学で「使えるプログラマー」になるためには、チームワークや調整能力を身につけられるかどうかが、ひとつの条件になるでしょう。



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