LPICとは、Linux Professional Institute(LPI)によって運営されているLinux技術者の認定資格です。公式には「エルピック」と呼ばれています。LPICはレベル1から3までの3段階の認定が用意されており、それぞれ日本語もしくは英語で受験できます。
レベル1は、Linux の基本的なシステム管理技術力を証明します。試験は 101 と 102 の2つに分かれています。認定されるためには、両方の試験に合格しなくてはなりません。
レベル2は、Linux の応用管理、ネットワーク管理、システム構築技術力を証明します。こちらも、201と202の両方の試験に合格しなくてはいけません。
レベル3は、2014年1月1日に体系の変更があり、旧来の301と302が廃止され、新たに300(Mixed Environment)、303(Security)、304(Virtualization&High Availability)が始まりました。レベル3に合格するためには300、303、304の中からいずれかを選択し受からなければなりません。
世界150カ国、40万人以上が受験している
LPICの特徴は以下の通りです。
・公正なLinuxスキルの判断基準として世界で認められている資格である。
・製品メーカーや配布元企業に全く依存せず、常に中立公正な立場で、Linux技術力を評価している。
・Linux資格試験の中でも世界最大規模である。
LPIC は150カ国以の国々および40万人以上が受験し14万人以上の認定者がいます。日本国内での累計受験者数も2014年7月時点で23万4千人を突破したとのことです。(以上、LPI-Japan公式サイトより)
中立系の IT 認定の中では、情報処理試験についで2番目とのことです。
LPICとCCNAで最強のネットワーク系エンジニアに
Linuxは、日本国内企業の約7割が導入しており、インターネット関連サーバとしては、50%超の圧倒的シェアを誇っています。Linux需要が高まるに従い、その技術者も求められています。
LPIC は、サーバやネットワークなどのシステム構築、運用、トラブルシューティング担当者や、プログラム開発者がキャリアアップの目的で受験することが多いということです。
他にも、ネットワークエンジニア向けの資格試験としては、ネットワーク機器市場において世界最大のシェアを誇るCisco Systems社が認定するCCNA(Cisco Certified Network Associate )という資格もあります。
もし可能であれば、LPICとともにCCNAも同時に取得しておくと、ネットワーク・サーバエンジニアとしてのキャリアが広がる可能性が高まります。