Xcode(エックスコード)は、Mac、iPhone、iPad、iPod touch を対象としたアプリケーションの作成に必要な機能がすべてそろえられた総合開発環境(IDE)です。Xcodeを使えば、プログラミングせずとも、アプリの作成ができます。また、Xcodeは、C、C++、Objective C++、Java、AppleScript、Objective-Cといった多彩な言語のソースコードをコンパイルすることが可能です。
視覚的にアプリ開発が可能
Xcodeの特徴はまず、そのわかりやすさにあります。コードの編集、UI(User Interface)の設計、アセット管理、動作テスト、デバッグの各機能が、単一のワークスペースウインドウに統合されています。Interface Builderにボタンやラベルといったオブジェクトを並べるだけで、GUI(Graphical User Interface)の作成が可能です。
また、開発中のアプリの状況に合わせて、ソースコードのみ、UIレイアウトのみなど、必要なものだけを表示することも可能です。さらに、アプリ開発を簡単にするための標準フレームワークが用意されています。
Xcodeの使いにくい点をあげるとすればまず、Xcodeのバージョンに対応したMacOSでないと起動できないという点です。たとえば、古いバージョンのXcodeを、新しいバージョンのMacOSでダウンロードした場合は、起動させることができません。そのため、過去のバージョンの環境で開発を続けていると、MacOSのアップデートもできなくなってしまいます。
また、Xcodeは現在日本語対応のものがなく、すべて英語となっています。また、Xcodeに日本語変換パッチを当てたり、プラグインをインストールさせたりすることもできません。
「Xcode6」では、新言語「Swift」にも対応
2014年8月現在、最新のXcodeは、6月に開催された「World Wide Developers Conference(WWDC) 2014」にてベータ版が発表された「Xcode6」です。
このWWDC2014で、Appleは新プログラミング言語の「Swift」も併せて発表しました。Swiftは「Cocoa」や「Cocoa Touch」のフレームワーク向けに設計され、「コンパイラー言語の持つパフォーマンスや効率性、スクリプト言語の持つ簡易性を組み合わせた」オブジェクト指向の言語ということです。
Xcode6 playgroundでは、このSwiftで書かれたコードも即座に読み込んで出力させることができます。
Swiftで開発したアプリは、「iOS 8」「OS X Yosemite」が2014年秋に正式リリースされた時点で、iTunes App StoreとMac App Storeに提出可能となります。