『android studio(アンドロイドスタジオ)』とは、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末向けOS「android」のソフトウェア開発環境として、米Google(グーグル)社が提供しているものです。
android向けのソフト開発には、Eclipse(エクリプス)や、EclipseのADT(Android Developer Tools)が使われてきましたが、今後はこのandroid studioがメインになるでしょう。 android studio は、2013年5月にサンフランシスコで開催された『Google I/Oカンファレンス』において発表されました。
プラットフォーム別に、Windows、Mac OS XおよびLinux用が用意されています。チェコに本拠を置くJetBrains社が開発したオープンソースのIDE(統合開発環境)『IntelliJ IDEA』をベースとして、androidに最適化されています。IntelliJ IDEAは、世界ではEclipseに次いで人気がある統合開発環境だということです。
android studioを無料でダウンロードしてみよう!
android studioは、以下のサイトからダウンロードできます。無償です。 http://developer.android.com/sdk/index.html
ダウンロードする前には、Java 言語の統合開発環境である『Java Development Kit(JDK)』をインストールしておく必要があります。Javaの開発を行っている米Oracle(オラクル)社のサイトからダウンロードしておきましょう。
これだけで、android向けの開発環境を自分のPC上に構築できるのですから、以前に比べてずいぶんお手軽になったといえます。android studioを 入手したら、早速起動してみましょう。今のところ、android studioは英語バージョンのみで、日本語版はありません。
ただ、IntelliJ IDEA の日本語ファイルを使って日本語化することは可能のようです。また、日本語でダウンロードの仕方やインストールの方法などを解説したサイトや入門本はありますので、英語が苦手という初心者の方でも、情報は入手可能です。
ためしに、簡単なアプリを作ってみて、PC上に端末の仮想画面を再現するエミュレーターで動かしてみましょう。Testプロジェクトに何かコードを書くか、書かなければデフォルトで『Hello World』が表示されるアプリが生成されます。アプリが動けばOKです。
android studio の登場で、androidに最適な開発環境が簡単に手に入る!
ここまで、モバイル端末用OS『android』の新たなソフトウェア開発環境として、2013年からGoogleが提供を始めた『android studio』とは何かについて紹介しました。
これまではEclipseやEclipse+android SDK(Software Development Kit)を用いて、PC上に開発環境を構築しなければならなかったことを考えると、ダウンロードひとつでandroidに最適化された統合開発環境が手に入るようになったのですから、初心者にとってもだいぶハードルが下がったといえます。
androidをOSとして採用した低価格スマホの普及が広がるなか、androidアプリの需要も伸びていくと考えられます。これまで、iPhone向けのアプリしか開発したことがないという方も、これを機にandroid向けアプリの開発にチャレンジしてはいかがでしょうか。