米apple（アップル）社のiOSとシェアを2分する、いや世界レベルでは最大シェアを占めていると言われる米Google（グーグル）社が開発したスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末向けOS、android（アンドロイド）。
このandroid向けのソフトウェアを開発するための環境がandroid SDKです。SDKは、Software Development Kitの略で、ソフトウェアを開発するために必要なツール一式を指します。
android SDKは、Googleが開発したもので、Windows版、Mac OS X版、Linux版があり、それぞれ無償で公開されています。ツールには、コンパイラーやデバッガー、ライブラリ、デバイスドライバー、ドキュメント、サンプルコード、パソコン上で端末を再現した仮想画面を用意してくれるエミュレーターなどが含まれています。
android SDKのダウンロードのやり方
android SDKのダウンロードは、以下のURLから行います。
http://developer.android.com/index.html
ただ、注意したいのは、android SDKを利用するためには、JDK（Java Development Kit）という別のツールが必要なこと。JDK は、Java言語でプログラミングを行う時に、最低限欠かせないソフトウェア一式を集めたセットです。
現在のJava開発元である、米Oracle（オラクル）社のサイトに行って、こちらもダウンロードしましょう。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
JDKにも、コンパイラーやデバッガー、クラスライブラリ、Javaプログラムを実行するための環境（Java仮想マシン）といったツールが含まれています。
JDKをインストールしたら、いよいよandroid SDK
をダウンロードし、自分のコンピュータ上にインストールしましょう。次に、android SDKマネジャーを使って、必要なAPI（Application Programming Interface）をダウンロードしていきます。
android SDKは日本語の情報も豊富
コンピュータ言語関連の情報は、どうしても米国発のものが多くなるため、英語での発信がメインとなります。そんな中でも、android SDKは比較的日本語による使い方の解説サイトや書籍が充実しており、英語は苦手だけどアプリ開発をしてみたい! という初心者にもとっつきやすいものになっています。
ただ、開発環境となるPCを変えたり、OSを変えたりした場合は、再度android SDKのダウンロードとインストールが必要になります。煩雑な手順ですが、慣れておいたほうがいいでしょう。
android SDKを入手したら、アプリの作成にとりかかる前に、サンプルアプリを使ってみましょう。サンプルアプリをビルドして、エミュレーターで動かしてみます。うまくできれば、自分のスマホ上にサンプルアプリをダウンロードして、実機上で動かしてみましょう。
世界を意識したアプリ作りに挑戦しよう
ここまで、android向けのソフトウェアを開発するために欠かせない、android SDK の基本について解説しました。
日本のスマホ市場ではAppleのiPhoneが大きなシェアを占めていますが、世界的にはandroidが主流になっているのは、先にも紹介した通りです。世界市場を意識したアプリ作りにチャレンジするならば、android SDKを使いこなしてみましょう。
