XAMPP(ザンプ)とは、非営利団体のApache Friendsが無償で提供するパッケージです。Webサーバとデータベース管理ソフト、スクリプト言語環境など、利用する頻度が高いアプリを一つにまとめ、一括インストールできるので大変便利です。
XAMPPの特徴
XAMPPという名前は、以下の頭文字をとっています。
X…… クロスプラットフォーム(Windows、Linux、Mac OS X、Solaris)
A…… Apache
M…… MySQL
P…… PHP
P…… Perl
この名前の由来からもわかるように、XAMPPには、Web 開発に必要なApache(Webサーバ)、MySQL(SQLデータベースサーバ)、Webプログラミング言語として用いられるPHPやPerlなどの主要ソフトウェア4つ、phpMyAdminなどの管理ツール、SQLiteなど、いくつかの補助的なソフトウェアとライブラリモジュール類が含まれます。
パッケージ内のソフトウェアは各団体が作成し、アップデートしています。すべて個別にインストールしていくと大変な手間がかかりますが、XAMPPなら1回インストールするだけで完了してしまうのです。
ただし、XAMPPに含まれているソフトウェアによっては、特性上最新版でなかったりすることもあります。そのためセキュリティー保護のために個別にインストールする必要があることもあるので、注意が必要です。
XAMPPは現在、Windows、Linux、Mac OS X、SolarisといったメジャーなOSに対応しています。ただ、XAMPPとは別に、Mac OS X専用でほぼ同じ機能をもった「MAMP」という、mamp.infoという別のサイトから提供されているものもあります。またLinuxについても、ほぼ同様のソフトウェアなどを集めて「LAMP」として配布する動きもあります。
XAMPPのセットアップ方法はとても簡単
XAMPPのセットアップ方法は簡単。まずは、Apache Friends(https://www.apachefriends.org)にアクセスし、XAMPPをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、インストーラーを起動し、インストールを実行します。インストールするソフトウェアを選択する画面が表示されるので、すべてのソフトウェアを選択します。このとき、既にインストールされているソフトウェアは選択できないようになっています。インストール先やオープンソースプロジェクトについての説明が表示されるので、それらを承認していくとインストール完了です。
インストール時間は少し長くなっているので(5~10分程度)、注意が必要です。また、保存するCドライブの容量にも気を付けましょう。
XAMPPがその強みを発揮するのは、Webアプリケーション開発のメジャー言語であるPHPを使うときです。PHPを使ったWebアプリケーション開発のプログラマーを目指す方は、ぜひXAMPPを体験してみてください。