転職市場活況期だからこそ企業を見定める目≠持つ
売り手市場の昨今、転職先の選択肢は広がりをみせる一方だ。しかし同時に、頭を悩ませることが増えているのも事実。今の会社にいるよりも成長できて、さらに次のキャリアにつながる会社を探し出すことは非常に難しい選択だ。
今号では、転職を経験したことのある20代から30代のビジネスパーソンを対象に、「企業選びの基準」についてアンケートを実施した。
まずは転職経験者に、直近の転職に満足しているかを質問したところ、「満足」と答えた人は52・9%、一方「不満」は43・6%だった。満足と答えた人のほうが、やや多かったものの、ほぼ半々という結果に。満足と答えた人と、不満と答えた人を分けたボーダーラインは一体どこにあったのだろうか? それは企業の選び方なのではないだろうか?
では、満足と答えた人の企業選びの基準をランキングで見てみよう。1位は「自分の強みを鍛えられる会社であること」で、35・3%となった。次いで2位が、21・0%の「自分の強みを活かせる会社であること」。3位は「現在の業務と違うことができる会社であること」で20・0%、4位は16・0%で「年収アップできる会社であること」、5位が「勤務時間が短縮できる会社であること」の8・0%という結果になった。上位2位項目からは、自分の成長段階を把握して、企業を選ぶことが「失敗しない」転職のカギを握ることが分かる。
一方、不満と答えた人は何を基準に企業を選び、後悔しているのか? 1位は「年収アップできる会社であること」と「現在の業務と違うことができる会社であること」(28・1%)となった。次いで、3位が「自分の強みを鍛えられる会社であること」(18・4%)、同率で「自分の強みを活かせる会社であること」、そして5位が「勤務時間が短縮できる会社であること」だった。年収だけを基準に企業を選んでしまうと、後悔する可能性が高まってしまうといえるだろう。つまり、満足と不満の境目は、現段階の自分の成長フェーズをきちんと見定めて、次に何をするべきか理解して企業を選ぶことにあるようだ。
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