日株式会社JFCS ジャパン・フードコーディネーター・スクール
副校長 フードビジネス・プロデューサー
浅尾貴子さん
短大卒業後、栄養士としてNECに入社。退職後、女子栄養大学へ編入し卒業。その後、ダイエー、ロック・フィールド、サザビー、日本ケンタッキー・フライド・チキンなどでマーケティング、商品開発などを手掛ける。2006年10月にJFCSへ転職
栄養士勤務時にジャパン・フード・コーディネーター・スクールで学んだことをきっかけに、合計5社で着実にフードビジネスコーディネーターとしてキャリアアップを実現してきた浅尾貴子さん。新卒で就職したNEC以降の転職は、全て知人からの紹介やヘッドハンティングという人脈の広さを誇る。
「今でこそ中食や外食産業は人気業種ですが、不規則な勤務形態で女性が長く働けない環境でもあるんです。キャリアアップできる方向を模索してきた結果、多くの人との出会いに恵まれたのだと思います」
転職経験は多いが、どの企業でも最低2?3年は在籍し、商品開発からマーケティング、店舗開発などで成果を出してきた。誠実に仕事をやりきることが、有益な人脈を生み出していくという。
「フード業界は女性の管理職が少ないこともあって、知人やヘッドハンターからしばしば声を掛けていただきます。ヘッドハンターとの最初の出会いは、突然の電話でした。それから度々連絡をいただいたのですが、お断りするケースのほうが多かったんです。でも、案件の面接や招待していただいたセミナーにはなるべく参加していました。情報提供をしてもらい、とてもいい関係が続いています。中には8年のつき合いになる人もいますね」
現在、浅尾さんは若手フードビジネスコーディネーターを育成するかたわら、グロービス経営大学院で経営学を学んでいる。この4月からは早稲田大学の大学院でもMBA取得を目指す予定だという。
実現したいことを伝えて自らチャンスを作る
「経営的なスキルを身につけて、フードビジネスの可能性を広げていきたいですね。私は管理栄養士や調理師、フードコーディネーターなどの資格を働きながら取りました。そこで出会った人たちとは今でもまめに、近況報告や情報交換をする友人になっています」
常に仕事を通じて次のステップに挑戦し、学び続ける浅尾さん。自身の経験を通じて、人脈を作る上で大切なことを次のように語る。
「目の前の仕事に誠実に取り組み、結果を残すことでしょう。その過程で、自分が何をやりたいのかを周囲にアピールしていくことで、人脈もキャリアも広がっていくのだと思います」
常に学び、向上心を持つことでスペシャリティを身につけてきた浅尾さん。そのキャリアが市場で必要とされると同時に、人間的な魅力が人脈を作り、保ち、広げてきたといえるだろう。
仕事の成功は個人力でなく人間関係の構築から
インターネットコムとJR東海エクスプレスリサーチがビジネスパーソン330人を対象に、人脈作りに関するアンケートを実施した。
仕事を円滑に進めるために大事なもの(複数回答可)は1位が271人で「同僚、上司、部下との円滑な関係」。一方社内にこだわらず「社会人になってからできた人脈」が220人で2位。3位は「仕事を遂行しようとする努力」216人、4位「取引先との円滑な関係」212人だった。ほとんどのビジネスパーソンが、社内の人間関係に気を配ると同時に、組織外の人間も大事にしている結果となった。
また、人脈を形成するのに有用なツール(複数回答可)は、仕事をしながらコンタクトを図ることができるPCメールが182人で1位となった。一方携帯電話は152人で2位。便利さと気安さからPCメールに軍配が上がった。
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