「職種変え転職」のセオリー - 転職完全マニュアル

転職パターンの中でも、最も狭き門である“職種変え転職”。そこで、採用に関するプロフェッショナル3人に、成功率アップの秘策を伝授してもらった。

取材・文/武田敏則(グレタケ)、市谷 美香子(編集部) 撮影/大澤 誠 イラスト/溝 芳夫

高野秀敏氏

株式会社キープレイヤーズ
代表取締役 キャリアコンサルタント
高野秀敏


大森 崇氏

ベリングポイント株式会社
人事部 マネージャー
大森 崇


酒井康弘氏

株式会社キャリアデザインセンター
人材紹介事業部 キャリアアドバイザー部 シニアキャリアアドバイザー
酒井康弘


リスクが大きい異職種転職に勝算はあるか?

転職と一口にいっても、そのパターンは実にさまざま。とりわけ「異職種転職」は、現状の不満を一気に解消する転職として興味を持つ人も多いが、転職できる現実味はどのくらいあるのだろうか?

キャリアコンサルタントの高野秀敏氏は「確かに、異職種転職を希望する方は年齢問わず多いですね。ただし、過去のキャリアをリセットすることになるので、リスクはとても大きいですよ」とくぎを刺す。しかしその一方で、異職種であっても受け入れてくれやすい企業があるのも事実だという。特に成長期にある企業の場合、人材確保に苦労するため、異職種しか経験がなくても、関連する知識や経験を買われて採用されるケースもある。また、わずかだが異職種転職が当たり前の業界もある。その代表がコンサルタントの世界だ。

「我々のようなコンサルティングファームには、異職種出身者が非常に多い。コンサルタントの適性があることが前提ですが、さまざまな業界経験や知識を活かして活躍できる可能性は高いですね」

こう語るのは、大手コンサルティングファーム、ベリングポイントの人事部マネージャー、大森崇氏。サービス対象となる業界分野が多岐にわたり、各業界の内情や職種の特性に精通していることが、質の高いサービスにつながるためだ。

また、『typeの人材紹介』のキャリアアドバイザー、酒井康弘氏は「企業側にも異職種出身者を採用するメリットがある」と指摘する。

「例えば、組織が変革期を迎えていたり社員のモチベーションを上げたいという企業は、異職種出身者を投入することで、組織の活性化を図る場合がある。転職先がどのような採用状況にあるのか情報収集することも重要です」

転職難易度マトリックス

  同業界 異業界
同職種 難易度 ★☆☆☆☆
業界知識と経験で
ローリスク転職を実現

知識や経験を活かせるだけでなく、好条件で転職できる可能性が高い。ただし、即戦力を期待されることが多い
難易度 ★★☆☆☆
最大の売りは
現場の実務経験

業界は違えど、職種の現場経験は貴重な強みとなる。業界知識は転職後でも学べるので、比較的転職しやすい
異職種 難易度 ★★★★☆
知識や人脈で
実務未経験をカバー

業界知識や人脈を活かせば、転職も可能。ただし、実務経験がないので、収入やポジションダウンは否めない
難易度 ★★★★★
リセットの覚悟があれば
可能性はゼロではない

最もハードルが高いが、キャリアをリセットし、転職後に挽回する覚悟をアピールすれば、可能性はある

まずは社内転職で職種転換の可能性を高める

このように、難易度の高い異職種転職も、動き方次第では成功率を上げることができるのだ。

「一番リスクが低いのは、社内転職で目指す職種に近い経験を積んでおくことですね。また、移った先で新しい価値を提供できるほどの『一芸=プロフェッショナルスキル』を身に付けること。若手であれば、実務経験が少なくても養うことができるヒューマンスキルを活かして、?伸びしろ?をアピールする。この3つの方法を自分の現状に合わせて使い分けることが、異職種転職成功の秘策といえます」(高野氏)

「職種変え転職」のワンポイントテクニック

technique 1 社内転職を活用する!

異職種転職最大のネックは、仕事を通じて経験してきたことが通用しない可能性があることだろう。「職種は変えたいがリスクは背負いたくない」という人には、まず社内での異動がオススメ。目指す職種に近接する仕事を経てからの転職であれば、格段に成功確率は上がる。例えば、金融系の専門職経験者が社内でIR広報や財務を経験すれば、他業界でも通用する。

point
遠回りのようで最も近道!
会社を使って有利な転職

technique 2 一芸採用に賭ける!

意外なキャリアを持つ人材が多い職種といえば、コンサルタントや営業職。コンサルティングファームでは、自衛隊や会計士、省庁関係など前職は多種多様。また、営業職は社会人スポーツでの優秀な成績を買われ、転身した例もある。業務上、顧客から個人指名が来るような職種では、強烈な個性が必要。周囲と一線を画す強みがあれば、職種変えにチャレンジする価値がある。

point
誰にも負けない強みを強調
“個性買い”してもらう

technique 3 汎用スキルで売る!

業界・業種共に未経験であっても、新たなことを柔軟に吸収しようとする、成長意欲が高い20代であれば、ポテンシャル採用している企業は比較的多い。しかし、最低限身に付けておかなければならないのが、ヒューマンスキル。若手の場合、コミュニケーション能力などの、汎用的に求められるスキルの習得が、職種変え転職成功へのカギとなる。

point
20代であれば
ヒューマンスキルで勝負



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