「仕事がつまらない」から若手社員が抜け出すための6つの方法
自分の業務に対して「つまらない」と感じている場合、その状態を放置し続けることは、20代の大事な時間を無駄にしてしまうことになります。この記事では、なぜ今の仕事がつまらないと感じるのか、どうすれば解消できるのかを解説していきます。
目次
仕事がつまらないと感じる状態を脱却するには?
社会人は1日のほとんどを、仕事に費やしています。でもその仕事が、「正直つまらない……」と感じることもあるでしょう。特に20代の、社会人として働き始めて間もない方だと、仕事に関するこうした悩みを抱えている人は少なくないはずです。
お金を稼ぐために仕事はもちろん必要ですが、仕事がつまらない毎日は憂うつですよね。職場ではずっと退屈に感じていて、週末しか楽しくない……と思っていれば、要注意です。
充実した毎日を過ごすには、何より気持ちよく仕事をすることが重要です。この記事では、仕事がつまらない状態から抜け出すための具体的な方法や考え方をお伝えします。
ぜひ、仕事への向き合い方を大きく変えて、毎日を充実させてください。
つまらないと感じる仕事をそのまま続けるデメリット
仕事が「つまらない」と感じているなら、それはとてももったいないことです。なぜなら、次の二つのデメリットがあるからです。
貴重な“若手期間”をムダにしてしまう
まず一つ目は、貴重な新人の期間や、若さをムダにしてしまうこと。
おそらく、あなたは職場で「若手」という立ち位置。若手のうちは上司や先輩から仕事についてたくさん勉強させてもらうことができます。20代のこの時期の過ごし方次第で、将来の業績や収入にも大きく差がついてしまうでしょう。
しかし、あなたは「つまらないな……」と感じながら仕事をしていませんか。毎日やる気を持って仕事をしている人とでは、3年後、5年後にどちらが成長しているかは明らかです。成果を出せるのは、やる気を持って毎日の仕事に取り組んでいる方です。
ですので、今この時期を無駄にしないよう「つまらない……」と思っている状態から抜け出さないといけない、と思って下さい。
精神的な疲れがたまり、仕事で成果が出しづらくなる
つまらないと感じながらダラダラと仕事をしていては、自分を疲れさせてしまうだけです。
意外かもしれませんが、仕事は頑張るほどエネルギーが湧いてくるもの。なぜなら、やる気を持って取り組んでいるほど仕事の成果は出ますし、それ自体が「ご褒美」になるからです。人からも認められ、頑張った自分を誇りに感じます。だから、もっと頑張ろう!と思うことができます。
しかし、仕事がつまらない……と感じるままやっていては、成果も出せません。モチベーションの低下を放置してしまうと、仕事のパフォーマンスも下がり続けることになります。
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仕事がつまらないと感じる原因を考えよう
では、そもそもなぜ仕事が「つまらない」のでしょうか。ほとんどの方は、その理由が分かっておらず、なんとなく「つまらない」と感じているはずです。まずは、その原因をハッキリさせましょう。
単調な業務が多い
あなたの仕事は単調な業務が多く「簡単すぎる」と感じていませんか。難しい仕事はキツイと感じるものですが、逆に仕事が簡単すぎても、仕事にやりがいはなくなり、つまらなくなってしまいます。
ゲームが好きな人なら分かるかもしれませんが、難しいゲームを何度もやって、ようやくクリアしたときは、とても気持ちいいものです。しかし簡単すぎるゲームだと、やってもすぐに飽きてしまいます。つまり、あまりに刺激がないと、つまらなくなってしまうのです。
同じように、仕事の内容が単純作業であったり、ただの繰り返しだと、徐々に飽きてきてつまらなくなっている可能性があります。
仕事内容が自分に合っていない
もし自分に合ってないと感じている業務なら、つまらなくても当然かもしれません。なぜなら、人には向き不向きというものがあるから。つまり、人によって「集中して楽しくやれる」仕事が異なるということです。
例えば人と話すのが苦手なのに、営業や顧客への対応にまわされていたり、一人で黙々と作業をするのが苦手なのに、たくさんの事務作業を任されていたり。そんな状況で1日8時間も集中することは困難です。
自分に合っている仕事に出会えたとき、人は最大限にやる気を持って仕事に取り組むことができます。もし今の仕事がつまらないなら、単純に「自分に合っていない」ことも原因の一つかもしれません。
人から認められない
仕事をする理由は、お金だけではありません。仕事を通して、人から認められることも、一つの報酬です。上司や同僚に認められれば、嬉しいですし、それだけでやる気につながります。
しかし、人から認められることもなく、ただただ目の前の仕事をこなして、毎月のお給料だけをもらう。そんな仕事はつまらないと感じてしまうでしょう。
人から認められたり会社から評価されたりすることは、あなたが成長しているという証拠でもあり、その事実がモチベーションの向上にもつながります。そのような体験ができない環境では、仕事がつまらないと感じてしまうかもしれません。
給与に納得していない
仕事をする上で「お金」をモチベーションの一つにしている人は少なくありません。お給料が少ないとモチベーションが下がってしまうこともあります。しかし、新人の場合は上司のサポートがあって仕事が成り立っているケースも多く、想像している額のお給料が、まだあなたには見合っていないだけかもしれません。
自分の仕事に対して適切な額のお給料がもらえている、という意識が生まれれば、つまらないと感じることは減る可能性もあります。
職場の人間関係に問題がある
仕事の楽しさの一つに、人と関わる楽しさがあると思います。仕事がつらくても、職場の人が支えてくれるだけで、その人のために仕事を頑張ろうという気持ちになります。しかし、職場の人間関係がよくないと、そういった支えがないどころか、むしろストレスです。
毎日、嫌いな人と会わなければいけないと思うと、仕事が嫌になるかもしれません。仲の良い人がいなければ、寂しい気分になり、一人だけで仕事へのやる気をキープするのも難しいのです。そうした状況から、仕事がつまらなくなっている可能性があります。
この場合、職場での人間関係を改善することから始めてみましょう。意識してコミュニケーションをとるようにしてみると、仕事にやりがいを感じられるようになるかもしれません。
仕事がつまらないと感じた時の対処法
仕事がつまらない原因が何となくでも見えてきたら、その問題を解決できるためには何をすればいいのか考えてみましょう。つまらないまま、ダラダラと仕事を続けるのはオススメしません。
仕事がつまらないと感じたときの対処法としては、次の六つが考えられます。どれか一つでも良いので、実行してみてはいかがでしょう。
毎日小さな目標を持つ
まずできることとしては、毎日、自分の中で小さな目標を持つことです。
なぜ目標を持つべきかというと、自ら主体的に仕事をするためです。ただただ受け身で与えられた仕事をこなすのではなく、自分の意思で仕事に取り組むこと。本当にささいなことでもいいので、何か目標を決めて仕事をすることが、あなたを前向きにしてくれます。
例えば、
・上司に頼まれた議事録をつくるときは、制限時間を決めて、時間内に完成させてみる
・電話対応の業務なら、誰よりも早く、多く電話を取る
・一つ一つの仕事をこなすスピードを昨日よりも早くする
というような小さな目標で構いません。
目標を立てるときのポイントは「何時までに何をするか」「とにかく早く多くできないか」という観点で考えることです。
例えば、次に取り掛かる作業があるとして、作業を始める前に、どれくらいの時間がかかりそうかを考える。そして、20分かかりそうだと思ったら、タイマーを20分に設定して、作業をスタートする。たったこれだけで、仕事に緊張感が生まれますし、退屈でつまらないと感じる隙はなくなります。
目標を立ててみるだけで、今まで単調でつまらないと思っていた業務でも、急に張り合いが生まれますし、やる気を持って一つ一つの仕事に取り組めるようになります。いきなり100点を目指すのではなく、「今日の自分はここまでできれば合格」という基準を持つことで、日々小さな達成感を味わうことができるでしょう。
悩みを気軽に相談できる上司をつくる
信頼できて何でも相談できるような上司がいれば、ストレスや悩みを溜めずに済むかもしれません。上司と良好な人間関係を築くには、例えば手が空いたら積極的に「何か手伝えることはありませんか?」と聞いてみたり、上司への報告、連絡、相談を積極的に行い、コミュニケーションを取るようにしてみましょう。
すると、お互いに信頼関係も生まれますし、この人のためにも頑張りたい!この人に 認められるようになりたい! と思えれば、毎日の仕事のモチベーションにもつながるはずです。
最終的には、あなたの上司にいつでも悩みを相談できるくらいになれば、満点です。仕事で悩んだときに相談できる関係なら、仕事へのモチベーションも保ちやすくなるでしょう。
客観的な意見を聞いてみる
職場から一歩離れた人に相談することで、客観的な意見を聞くことができます。話しているうちに、考えが整理されてきて、次の行動につながることもあるでしょう。職場と全く関係がない人なら、しがらみもなく自分の悩みを存分に話すことができるのもメリットです。
他にも、家族や友人に会ったときには、思い切って仕事の悩みを打ち明けて、客観的な意見をもらうようにしてください。いつもと違った視点を取り入れることで、今まではなかった気付きを得ることができるかもしれません。
部署異動を検討する
他の部署の同期、上司はどんな仕事をしているのかを聞いてみてください。話を聞いてみて、他部署で働いてみたいと思うのであれば、部署異動に向けて動くことも一つの手です。部署が変われば、今までとは違う上司、業務、環境の中で仕事をしていくことになります。
まずは上司に相談して、そもそも部署異動ができるのかを確認してください。あるいは、社内公募に立候補する手段がないか調べるなど、積極的に動いてみましょう。
しかしここで注意すべきことは、「今の部署がつまらないからとにかく他の部署に移りたい」という理由で異動をしないことです。異動先の部署で自分が何を実現していきたいのか、本当に異動すべきなのかはよく考えましょう。
なぜなら、「異動すること」が目的になってしまうと、異動した後にまたつまらないと感じてしまうかもしれないからです。
◆「部署異動」関連記事>>「意図せず営業に配属された」この先どうする? 営業経験者が歩むキャリアパス「王道4パターン」をプロが解説
仕事以外の時間を充実させる
少し視点を変えて、仕事ではないプライベートの時間を充実させてみることも、仕事がつまらないときの対処として効果的です。
仕事が終わった後、家に帰ってからの時間や、週末などのプライベートの時間を利用して、趣味や習い事、遊びなど、ワクワクできる活動に取り組んでみましょう。例えば仕事が終わってからの副業や創作活動、週末の映画鑑賞もいいですね。
ここでのポイントとしては、「仕事の他に熱中できること」があるということです。少しでも多くプライベートの時間を確保したい!と思えるのが理想。そうすれば、ダラダラと仕事をするのではなく、仕事を頑張って早く終わらせようと思うことができ、モチベーションの向上にもつながります。
仕事だと割り切る
楽しくてやりがいのあることだけが仕事ではありません。どんな仕事でも、嫌なことや面倒くさいこと、つまらないことも当然あります。そんなときでも日々の仕事に集中するために、ときには仕事だと割り切ることも必要です。
そうした積み重ねが、自分自身の成長にもつながると考えてみてはどうでしょうか。
今は成果が出なかったり、希望の業務に携われていないかもしれません。ですが、少し「つまらない」と思うくらいで投げやりになるのではなく、毎日の一つ一つの仕事を続けていくようにしてください。それが、あなたの経験となり、成長につながるからです。
◆仕事を割り切る勇気がでるかも>>【オードリー春日の人生観】好きなこと・向上心・野心「全部ないけど私は幸せに生きていける」
つまらないと感じる仕事は、すぐに辞めるべき?
もしかすると「辞める」「転職する」という選択肢もあなたの頭の中にはあるかもしれません。
しかし、ただ「つまらない」という理由だけで転職するのはオススメできません。なぜなら、転職をしなくても今の状況を改善できる可能性があるからです。
転職をするのには、かなりの労力や手間が掛かります。それよりも、まずは今の職場で何とかできないか、次のように行動してみましょう。
1.つまらないと感じる原因を探す
まずは「つまらない」と感じる原因をハッキリさせてください。
・単調な作業が続いてしまう
・仕事内容が自分に合っていない
・人から認められない
・給与に納得していない
・職場の人間関係に問題がある
自分がどれに当てはまるのか考えてみてください。問題が明らかになれば、より効果的に問題に対処できるからです。
2.部署移動や上司に相談するなどの改善策を試す
次に、つまらないと感じている原因に対して、何かできることはないか考えてください。
例えば、仕事の業務が単調でつまらないなら、小さな目標をもって取り組むなど、仕事への取り組み方を変えてみてください。もしどうしても仕事の内容が合わないのであれば、転職ではなく部署異動によって大きく仕事の内容が変えられるケースもあります。
また、一人で考えても分からない場合は、上司に相談したり、家族や友人にも悩みを打ち明けてみると、行動のヒントが得られると思います。
今の状態をそのままにせず、考えつく限りのことを行動に移してみましょう。
3.転職を決断する期限を決める
今の職場で仕事がつまらないと感じている状態は、すぐには改善されないかもしれません。
できる限りのことをやってみても、ずっと仕事がつまらない状況が続くこともあるでしょう。その場合は、最終手段として転職をするのは悪いことではありません。
ただ、転職を決めるまでに、今の職場で様子を見るための期間が必要です。「これから6カ月は今の職場で頑張ってみる。それでも仕事がつまらないと感じるなら、転職する」というように期限を決めておくと、ダラダラと仕事をすることはなくなります。
あなたのキャリアを無駄にしないためにも、期限を決めて今の仕事と向き合うようにしてください。
仕事がつまらないときは転職するという選択肢もある
最後に、転職という選択肢について考えてみましょう。
転職を考えてもいいケース
基本的には今の職場でできる限りのことはしてみるべきですが、もし改善される可能性がないと判断した場合は、転職を考えるのは自然なことです。
例えば部署異動などの選択ができず、この先も「自分に合っていない仕事」を続けないといけない場合などは、その会社から離れることも考えましょう。
また、仕事は何年も続くものです。もし何十年も続けて働くとすれば、あなたの人生の大部分を占めることになります。自分が納得できない仕事に人生のほとんどを捧げる苦痛を考えると、早めに転職をする方がいいでしょう。
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「仕事がつまらない」という理由で転職するときのポイント
もし「仕事がつまらない」という理由で転職に踏み切るのであれば、以下のポイントを押さえてみましょう。
転職サイトや転職エージェントへの登録
まず、転職をスムーズに進めるために、転職サイトや転職エージェントなど、転職サービスに登録することをおすすめします。
特に転職エージェントは、プロに話を聞いてもらうことで、自分のキャリアの棚卸しをする手伝いをしてもらったり、市場価値を計ってもらったりすることができます。
転職先を探してもらえるだけでなく、面接のコツや職務経歴書の書き方などを指導してくれるサポートも無料で受けられます。
特に経験が浅いうちは、転職で応募先の企業からどう見られているか、経験が浅くても通用するのか心配なもの。客観的な視点を持つためにも、エージェントの活用はおすすめできます。
転職したい理由を明文化する
転職をすると決めたなら、自分の中で「転職をする理由」をハッキリさせておきましょう。こうすることで、次の職場での不満を未然に防げるからです。
「仕事がつまらない」のなら、なぜ今の職場ではつまらないのか? ここを答えられるようにしておくことです。
例えば「年功序列の雰囲気があるので自分のアイデアが通りづらい」「同年代の若手がいなくて活気がない」などの不満があるのではないかと思います。
そこから「それなら年功序列ではなく若手のアイデアが重視される社風の会社で働きたい」など、自分の希望を明文化にしておくと、理想の転職先を探しやすくなるでしょう。
今の職場での不満を繰り返さないためにも、こうした自分の希望、転職したいと思った動機を明確にしておき、転職に生かすようにしてください。
「仕事がつまらない」状態を放置するのはやめよう!
「仕事がつまらない」と感じる理由は人それぞれですが、そのままで仕事を続けるのはやめましょう。何より、あなたの生活の質、そして人生の質が落ちてしまうからです。
少しでも仕事に前向きに取り組めるようになれば、毎日はより充実するはずです。
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