20代で“好きなこと”って必要ですか? 今活躍する6人に聞いて分かった「好きなこと探し」との向き合い方
創刊1周年を迎えた20’s type。この1年間で、「20代は好きなことで生きていくといい」と、多方面からアドバイスをもらってきました。
でも、そんなこと言われたって「仕事にするほど好きなこと」なんてない人も多いはず……。それでも「好きなこと」って、20代でなくちゃいけないものなんでしょうか?
そこで20’s typeでは、今各界で活躍している6人に「20代で好きなことって、必要ですか?」と聞いてみました。
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1.幻冬舎・箕輪厚介さん
特集1人目は、数々のヒット作を生み出す編集者・箕輪厚介さん。「好きなことで生きていく」のトップランナーとして20代に憧れる存在は、「好き」を見つけたい人をどう見てる……?
好きなことなんて簡単に見つかるものじゃないし、見つかったと思っても本物かどうかも分からない。そう考えると人生って『好きなことを見つけるため』にあるものなんじゃないかなと思うんです。だから20代のうちに慌てて見つけなくていいと思いますよ。20代は、好きなことを見つけることを一生のテーマとして、とにかく目の前の仕事を楽しくしていけばいいんだと思います
記事を読む:【幻冬舎・箕輪厚介】「置かれた場所で咲けないやつは、好きなことでも開花しない」“好き”を見つけたいと焦る20代への助言
2.「自己理解」のプロ・八木仁平さん
2人目は、「自分の心の底にある“好き”や、“やりたい”を引き出すため」のワークや「自分自身を知り、強みを活かす」ためのメディアを運営している八木仁平さん。「自己理解のプロ」の視点から見た、‟好きなことが分からない”20代への助言とは……?
僕は、20代は無理して好きなことを見つけなくてもいいとも思っています。好きなことを見つけなきゃと焦るよりも、もう割り切って『好きなことを見つけるための期間』として捉えていい。人生は長いですから、20代でじっくり自分に向き合い『好き』を明らかにして、それをどうやって自分の得意なことで仕事にするかは、そのあとに考えるくらいで良いんだと思います
記事を読む:「天職は探してはいけない」自己理解のプロが教える“好きなことが分からない”20代への処方箋
3.メルカリ人事・石黒卓弥さん
3人目は、大人気フリマアプリ『メルカリ』の躍進を、人事のポジションから支えている石黒卓弥さん。人事という仕事柄、将来のキャリアに悩む20代と接する機会が多いという石黒さんは、20代の「好きなことがない問題」をどう見ている……?
20代は焦らずじっくりと『好きかもしれないこと』に向き合い、自分のキャリアを模索していけばいいんだと思います。社会経験が乏しい20代なら、一目惚れのように最初から確信が持てる出会いに遭遇することは、そうそうあることではありません。まずは『好きかも』にたくさん触れて、少しずつ自分が『好き』といえるものを集めていく。そうやって愚直に打席に立ち続けていけば、いつかきっとチャンスが巡ってきたり、自分が本当に好きなものに出会えたりしますから
記事を読む:「適職は、一目惚れのようには見つからない」メルカリ人事・石黒卓弥が提案する”好きかも”集めのススメ
4.お笑い芸人・オードリー春日さん
4人目は、お笑い芸人のオードリー・春日俊彰さん。芸能人なんて「好きなことを仕事にしている」の代表格みたいなものだと思いきや……?
大事なのは、何が自分に合っているかを知ることですよね。20代の頃は身に付けることに必死で、あれもこれも手を出していく。でも30代に入る頃には自分の能力の限界とか向き不向きというのが分かり始めて、一つ一つ諦めていく。そうやって最終的に残ったものが、自分に合っているものだと思うんです。好きなことを探すのもいいけれど、それだけが全てじゃない。好きなことがなくて焦ったり落ち込んだりするぐらいなら、自分のできること、求められることを見つけてみるのもいいと思います
記事を読む:【オードリー春日の人生観】好きなこと・向上心・野心「全部ないけど私は幸せに生きていける」
5.25歳のYouTuber・藤原麻里菜さん
5人目は、YouTuberとして人気を集める25歳の藤原麻里菜さん。20’s type世代の彼女が見つけた「好きなこと」は、20代で必ず必要なのか……?
『これだけを一生やっていきたい』と思えるくらい好きなことがあって、それに向かって努力している方はすごく尊敬します。でも、『これで生きていくぞ』っていうものを一つに絞る必要なんてないんじゃないかなあって思うこともあって。好きなことで生きていきたいと思って『これだ!』というものに盲目的に突き進んだ結果、全く稼げずに生活できない……なんてことになったら、精神的な負担も大きくなってくると思うんです
記事を読む:「特別に好きなことはなかった」のに人気YouTuberに! 無駄づくり・藤原麻里菜に学ぶ“自分だけの何か”の見つけ方
6.OWNDAYS代表・田中修治さん
6人目は、メガネ製造販売チェーン『OWNDAYS | オンデーズ』代表の田中修治さん。経営者の立場から見た、「好きなことを見つけなきゃ」と焦る20代へのアドバイスとは……?
これからの時代に働き盛りを迎える今の20代にとって、『好きな仕事ができていること』は大きなアドバンテージになるでしょう。今はまだ『好きなこと』がなくても、できるようになりたいと思えることさえあれば『好きになれるもの』を見つけることはできます。でも、悩んでいるだけでは状況は変わりません。『好きなことがなくて……』なんて言ってないで、できるようになりたいことから手を付けて、どんどん楽しむ。うじうじしてる暇があるなら、今この瞬間から行動起こせよってことですよ
記事を読む:【OWNDAYS 田中修治】行動しない20代は自意識過剰?「そんな奴には“好きなこと”なんて見つけられない」
~結論~20代で「好きなこと」は“無理して”見つけなくてもいい。
今回インタビューに応じてくれた6人が口を揃えて話したのは、「好きなことはあったら良いとは思うけど、それは必ずしも20代で見つける必要はない」ということ。「好きなことで生きていく」ことが注目されがちですが、20’sは自分だけの『何か』がないことに、迷ったり、悩んだりしなくてもいいと教えてくれました。
そして20代にとって“好きなこと探し”に躍起になって悩むよりも大切なのは、いろんなことを見て、感じて、人生の選択肢を増やしていくこと。そうするうちに好きなものは見えてくる。そんなアドバイスも共通していました。
人生100年時代の今、20’sのキャリアはまだまだスタート地点。苦手なことや嫌いなことも含めていろんなことを吸収するうちに、自分だけの何かが見つかるはず。「好きなものがない!」と焦るよりも、「もしかしたら、今目の前にある仕事に“自分にとっての特別な何か”が潜んでいる?」と考え方を変えてみれば、毎日をもっと前向きに楽しく過ごせるのではないでしょうか?
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