接客販売から営業職に初めての転職! 入社前に絶対チェックしておくべき5つのポイント【20代の転職失敗回避法】
コロナ禍で大きな打撃を受けたサービス業界。中には自社の経営状況に不安を感じ、接客・販売職の経験を生かして「営業職に転職したい」と考える人もいるのでは?
そこで今回は、「20代で、営業職に転職して失敗した人」のエピソードをもとに“転職の失敗回避法”を解説する5記事を紹介。先輩たちの経験から「営業職への転職で失敗しないために、絶対にチェックしておくべきポイント」をまとめてみた。
チェックポイント1.目先の年収アップに釣られていないか
まず紹介するのは「入社すれば前職よりも年収100万円アップ」という言葉に釣られ、メーカー子会社から転職した29歳・Aさんのケース。たしかに営業職は年収アップを叶えやすい職種ではあるが、給与だけに固執して転職するのはおすすめしない。
「僕は幸せなことに、妻が焦らずに転職活動をすればいいと言ってくれていたんです。なのに当時は、世間体や男としての威厳ばかり気にしていた。早く稼がないといけないんだ、と自分に言い聞かせては焦ってしまいました」
>>「あの頃の俺は世間体が全てだった」目先のお金に飛びついて3年間を無駄にした29歳の話
チェックポイント2.クライアントになる業界はどこか
次に、ネット広告代理店の営業に転職したいと考えた26歳の例。どんなクライアントを相手に商談をするのか、ちゃんと把握せずに転職してしまった末路が悲しい……。
「ネット広告の代理店営業に憧れて転職活動をしていました。そこで決めたのが、『飲食店などをまわってネット広告を受注する』という仕事内容の求人。でも実際に働いてみたら、風俗店の広告営業だったんですよ。確かに“インターネット広告代理店”ではありますけど……」
>>求人と実態がまるで違う! 飲食業向けの広告代理店だと思って転職したら、「風俗店向けの広告営業」だった26歳の嘆き
チェックポイント3.インセンティブがある場合は、歩合比率を確認
商材が売れた際や、目標数字を達成したときに「インセンティブ」がもらえることが多い営業職。中には販売の経験を生かして「もっと稼げる営業職に転職したい」と考える人も多いのでは? しかしその「歩合比率」を確認しないと、給与増どころかかなりの年収ダウンにつながる可能性もあるのだ。
「知り合いから『稼ぎたいなら同業同職種の仕事で、投資用不動産を扱う営業がいいんじゃない? そこで働いている知り合いがいるから、紹介しようか?』と言われました。頑張れば年収800万円はもらえると聞いて、興味を持ったんです。でも転職先はインセンティブの比率が高い会社だったので、1年間やってみて、年収は240万円。これなら前職にいた方がマシでしたよね……」
>>「年収800万円も可能」に釣られた……24歳の‟失敗転職”に学ぶ「歩合制」の落とし穴
チェックポイント4.休日・残業時間などの労働条件だけで決めていないか
次は、24歳で「休日がちゃんと取得できる、条件の良い会社に転職したい」と、提示された労働条件が最も良かった企業への転職を決めた例。転職において「条件優先」は決して悪いことではないが、「休みさえあれば、他は何でもいい」という考えはNGだ。
「労働条件だけにこだわったせいで、その他の条件や仕事内容をちゃんと理解していなかったことを後悔しています。転職先は仕事内容がキツくて『休みさえあれば仕事内容は何でもいいや』という考えは浅はかでした」
>>心が痛む営業手法、上司からの圧力「社会人だから仕方ない」で済ませてはいけない
チェックポイント5.求人票の情報と実態が伴っているか
最後は、求人票に書かれた「残業なし」の言葉を信用し、ろくに確認もせず入社してしまった事例。求人票に書かれた内容は、企業のそのときの状況によって変わることもある。特に労働条件は書類だけでチェックするのではなく、入社前に必ず実態を確認すべきだと教えてくれた。
「残業がないなんて全くの嘘で、実際は毎日3時間以上の残業がありました。残業のない会社に行ったら平日に美味しいお店を巡ったり、趣味に費やす時間に使おうと楽しみにしていたんです。でも結局、2社目でも深夜まで残業することが多かったため、それは叶わぬ夢となりました」
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