有給休暇消化率100%超! ランキングから見える企業評価の新しい指針とは?

ビジネスパーソンが取ろうと思っていても、なかなか取れないものが有給休暇。休んだら他の人に迷惑が掛かっちゃうし……と考えてしまうこともあれば、職場によっては人が少なくてなかなか有給休暇を取ると言い出せないなど、様々な理由があると思います。

有給休暇消化率100%超!ランキングから見える企業評価の新しい指針とは?

ビジネスパーソンが取ろうと思っていても、なかなか取れないものが有給休暇。休んだら他の人に迷惑が掛かっちゃうし……と考えてしまうこともあれば、職場によっては人が少なくてなかなか有給休暇を取ると言い出せないなど、様々な理由があると思います。

ところが有給休暇をしっかりと取れる企業もたくさんあります。そんな素晴らしい企業を紹介する『有給休暇消化率ランキング』が発表されました。

トップは100%超の消化率!

東洋経済オンライン(2013年3月6日付)が報じたところによると、2年連続で首位となったのはホンダでした。11年度だけを見ても消化率は106.1%、3年平均で102.4%という驚きの数字です。消化率が100%を超えているということは、前年度繰越分も使っているということ。毎年付く有給休暇をちゃんと使えているということですね。

2位には鉄道会社。相鉄ホールディングス。こちらも3年平均101.2%と高い数字です。3位にはトヨタ自動車とホンダ系部品メーカーのケーヒンが96.7%で続いています。

厚生労働省の『就労条件総合調査』によると民間企業の有給休暇率は49.3%でしたが、この『有給休暇消化率ランキング』で300位の大正製薬の消化率でも55.9%と高い数字になっていました。なぜ平均よりも高い数字になったのでしょうか?

それはこの『有給休暇消化率ランキング』が、CSR(企業の社会的責任)に積極的に取り組む企業だったからだと考えられます。

企業の社会的責任=CSRとは?

このランキングは『CSR企業総覧』に掲載されていますが、有給休暇消化率だけではなく様々なCSRへの取り組みが網羅されています。

日本ではCSRへの取り組みと言えば寄付や奉仕活動、芸術支援活動といった、企業イメージの向上を狙った活動だと捉えられてきました。そのために企業は、ある程度収益を確保できるようになると寄付などを行い、CSR活動に取り組んできました。

ところが近年ではさらにCSR活動は広義なものになってきました。例えば企業が不祥事を起こした場合、その企業は社会的責任を負うために法令順守を徹底します。この活動もCSR活動と呼ばれるようになりました。

それに加えて、有給休暇消化率のように労働者を保護することもCSR活動のひとつと捉えられるようになったのです。

企業評価の指針『CSR』を見逃さないように!

今ではCSR活動は企業を評価する新たな指標となりました。現在では上場企業を中心に、積極的にCSR活動に取り組んでいます。もしも転職を考えたら、気になる企業のCSR活動を確認することも必要です。CSR活動に積極的な企業なら、有給休暇が取りやすいかもしれません。


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