広がるリストラの不安
2012年、大手電機メーカーを中心に大規模なリストラが行われました。このニュースを受けて、リストラの不安というのは拡大しているのではないでしょうか。
東京商工リサーチによると昨年、希望・早期退職者募集を実施した上場企業は日本電気、シャープなどを中心に63社。また、募集人数は倍増しており、17705人がリストラされるということになりました。この数字はリーマン・ショック時と限りなく近い水準です。
さらに、具体的な内容を公表していない大手上場メーカーも存在するため、リストラの対象となっている人数はもっと多いのではないかと言われています。
(参考資料:東京商工リサーチ 2012年主な上場企業のリストラ動向)
複数のキャッシュポイントを用意しよう
現在、多くの企業では副業を許可するようになっています。日本企業の多くはかつて副業を禁止していましたが、終身雇用制度が崩壊した昨今、社員の方も働き方を模索しなければなりません。
「リストラされた時にどうするか?」このことを考える必要があります。独身の方はもちろん、結婚していても専業主婦(専業主夫)の場合、リストラされた瞬間に収入は0です。
1つのキャッシュポイント(収入源)に頼っていると、リストラに対して非常に弱くなってしまいます。昨今の大不況で生き残るためには非常に厳しい家計であるということが分かります。副業を行うこと、あるいは、夫婦共働きによってキャッシュポイントの複数化を行うという考え方は必要不可欠です。
キャッシュポイントを沢山作っている家計が強い
キャッシュポイントを増やすということは、企業で例えるのであれば複数の事業部を持つということです。1つのキャッシュポイント(個人の場合は本業)で上手くいかなくても、他の部門で成功していれば生活する上で困らないのです。
夫婦がフルタイムで共働きをしている場合、同時にリストラされる可能性は少なく、もし片方がリストラされてしまっても最低限の収入は確保できるということです。もちろん、共働きをしている場合の所得は2人分なので、金銭的に余裕がある場合には貯蓄に回すのも良いでしょう。
また、副業があればリストラされても収入は0になりません。例えば、アルバイトであればシフトを増やすという方法も考えられますし、週末起業をしていた方はそちらに注力することで一定の収入を確保することができます。
キャッシュポイントを複数持っていると万が一のリスクを減らすことができます。不況の波に負けない強い家計を構築しましょう。