今年も新入社員がやってくる季節が近づいてきました。自分が新入社員の頃を思い出して、どうやって接しようか考え始めているのではないでしょうか。とはいえ、世代が変わると考え方や感じ方も変わってきます。そこで昨年の新入社員はどんな上司を求めているのか、今おさらいしておきましょう。
実在する人物から『理想の上司』を選んだ結果は?
学校法人産業能率大学は、2012年度の新入社員を対象に『理想の上司』を調査しました。実在する人物では、誰が理想の上司に選ばれていたのでしょうか?
理想の男性上司1位は大阪市長の橋下徹。前年29位からトップに躍り出ました。理想の女性上司1位は天海祐希。こちらは2年連続の1位となっています。
どちらも理由は同じで「リーダーシップがありそう」だからでした。橋下徹は2011年に大阪府知事から大阪市長へ転進。関西発の改革を起こそうという動きからは、確かにリーダーシップを感じられます。
女優の天海祐希はテレビドラマで刑事のリーダー役や社長役を演じていることで、リーダーシップがありそうだと思われているようです。
昨年の新人はこの二人のように、引っ張ってくれる上司を求めているようです。
新入社員はそんな上司に、どのような指導をして欲しいと思っているのでしょうか。この調査では『上司に求める指導スタイル』も調査しています。
ビジネスコーチングの指導スタイルを把握しよう!
ビジネスコーチングの指導スタイルは大きく4つ。理路整然と指導するか感覚的に指導するかの『論理-感覚』軸と、メンバーのバックアップをするか率先して指導するかの『支援-主導』軸の2軸を元に、『論理-支援派』『論理-主導』『感覚-支援』『感覚-主導』へ分けることができます。
あなたはどのタイプなのか、まずは把握しておきましょう。
2012年度新入社員が求める指導スタイルとは?
この中で2012年の新入社員が最も求めていたタイプは『感覚-主導派』で45.7%でした。『感覚-主導派』はまず仕事を任せてみて、進めながらやり方を細かく指導するタイプ。新入社員はまず仕事を任せて欲しいと思っている一方で、細かく指導して欲しいと思っているわけです。
『論理-主導派』も31.1%と高い割合でした。こちらは事前に筋道を立てて、やり方も細かく指導していくタイプです。
逆に『論理-支援派』は18.5%、『感覚-支援派』は4.5%と『主導派』と比べると低くなっています。2012年の新入社員は、どちらにせよ「細かく指導して欲しい!」と思っていたのですね。
新入社員の理想の上司を目指せ!
理想の上司に選ばれた橋下徹大阪市長は実際に強いリーダーシップがあり、日本維新の会を引っ張っていますよね。そんな橋下徹氏のように、新入社員にはリーダーシップを発揮し強く引っ張っていく姿勢が好ましいでしょう。
そして強く引っ張りながらも、細かい指導を行うこと。これを実践すれば、新入社員の理想の上司は『あなた』になること間違いなしですよ!