あなたは将来、どんなビジネスパーソンになりたいですか? 今いる部署の課長や部長になりたいと思っている人や、現職とは全く違う職種で活躍したいと思っている人など、様々な思いがあるでしょう。
将来なりたい人物像を目指すためには、成長が必要です。今のビジネスパーソンは、仕事を通して成長するために何が必要だと思っているのでしょうか?
現在の業務分野を極めたい人が増加中
キャリアデザインセンターは25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に『今後仕事を通じて成長する上で必要だと思うものは何か』を尋ねた意識調査を行いました(キャリアデザインレポート 今後仕事を通じて成長する上で必要だと思うものは何か)。
グラフ:キャリアデザインレポート2012 成長要素調査
最も必要だと思っているものは『現在業務分野の経験・知識の深耕』で、昨年より微増の68.2%の人が今後の成長に必要だと考えていることが分かりました。次いで『専門的な技能・技術の取得』が55.5%。こちらは昨年の調査より約10%も増加しています。共に現在の業務分野でがんばっていこうと考えているビジネスパーソンが増えています。
これに続く3位には『優秀な上司』という回答で43.5%。優秀な上司がいれば、的確な指導を受けられます。的確な指導が、自分の成長に繋がっていくと考えているようです。しかしどうやら、自分が『優秀な上司』になりたいと思っているビジネスパーソンは減っているようです。
自分は『優秀な上司』にはなりたくない?
たくさんの部下を持つ上司は、部下をマネジメントする能力が必要です。しかし仕事を通して成長する上で『組織マネジメントの経験・知識』が必要だと思っているビジネスパーソンは、昨年の調査から約8%減少して30.3%に留まっています。また『組織横断的なプロジェクトの経験』は、昨年の50%から約半減の26.6%となってしまいました。
社内の違う部署と連動する横断的なプロジェクトは、社内のシステムを知る絶好のチャンスです。今のビジネスパーソンは他部署の事にはあまり関心を持たず、現在所属する部署の仕事を、優秀な上司の指導の下、深く掘り下げていくことに専念しているようです。
これらの考え方は、本当に自分の成長に繋がっていくのでしょうか? もしも『優秀な上司』がいなくなってしまえば、すべてが立ち行かなくなるのではないでしょうか?
しっかりとした『将来像』を思い描こう!
仕事を通して成長する上で『優秀な同僚・部下』が必要だという回答は19.7%。昨年の調査より約5%程増加しています。あなたが上司になった時、優秀な同僚や部下も必要ですが、今まであなたを引っ張ってくれていた『優秀な上司』のような姿勢も必要ではないでしょうか。あなたも近い未来の将来像を思い浮かべ、積極的にいろいろなことに取り組んでみましょう。