あなたは会社から携帯電話やPHS、スマートフォンを支給されていますか?社員に携帯電話などを配布している企業は約8割、そしてスマートフォンを配布、または検討している企業も増加傾向にあり、携帯電話、スマートフォンのニーズが浮かび上がってきました。
MM総研はインターネットアンケートを利用して、従業員100人以上の545社を対象にアンケートを行いました。それによると配布している企業は80.2%。その中でもスマートフォンを配布している企業は、本格的に導入済みが15.6%、テストまたは部分導入済み11.6%と合わせて27.2%でした。これは前回2011年9月現在の15.2%から比べると大幅に伸びており、今後も携帯電話市場と合わせて伸びてくることが予想されます。
しかし必要としないという企業は29.4%、まだ考えていない企業が24.2%と合計53.6%の企業が消極的です。そこには携帯電話市場同様の理由がありました。(参考資料:MM総研 法人ユーザーにおける携帯電話/スマートフォンの導入配布状況・ニーズに関する調査(2012年度版))
情報漏えいと月額料金
スマートフォンの導入を考えていない理由の1位は『セキュリティへの不安』。不正アクセスによる情報漏えいを恐れる企業は46.2%、端末紛失による情報漏えいが41.1%にものぼりました。次に多かったのは『月額料金の高さ』で36.8%。これは一般ユーザーのスマートフォン普及の阻害要因ともなっており、今後の重要なファクターとなりそうです。
一方のセキュリティ対策は充実し始めています。そのひとつがMDM(モバイル端末管理)サービス。端末紛失や盗難の際に、遠隔操作でロックやデータの消去ができ、情報漏えいの心配が減ります。このMDMサービスを利用している企業は58.8%。スマートフォンならたくさんのデータのやりとりが可能。そのデータを守るために必要なサービスであると認識されているようです。
スマートフォンだけを配布する企業は、年々増加すると見込まれています。紙を持ち歩く時代から、スマートフォンにデータを入れて持ち歩く。そんな時代はすぐそこまできています。