もしも職を失った場合、ハローワークを利用することになります。ハローワークでは様々な求人を見ることができ、気になる仕事には紹介状を書いてくれます。また失業給付の認定もハローワークで行います。認定を受けると指定した銀行口座に、失業していた日数に対して給付金が振り込まれます。
しかし、ハローワークの役割はこれだけではありません。
ハローワークは厚生労働省が設置する公的機関。主な目的は、国民に安定した雇用機会を確保すること。そのためにハローワークでは、就職に必要な資格や職業訓練といったサービスを提供しています。
職業訓練は電気工事や自動車整備など、すぐに職に就ける資格を学ぶものもあれば、webプログラミングを学ぶものまであります。これらは訓練学校に通わなくてはならないため、就職までには少々時間を費やしてしまいます。
しかしもっと簡単に、転職のノウハウを教えてくれるものもあります。それが各種就職相談セミナーです。
あなたは大丈夫? 履歴書・職務経歴書の書き方
各地区にあるハローワークによって、セミナーの名前は変わりますが、まず受けたいのは『履歴書、職務経歴書の書き方、面接への心構え』を教えてくれるセミナーです。
ハローワークは求職者を企業に紹介していますが、採用された理由や、採用されなかった理由を企業側に聞いています。履歴書がいけなかった、職務経歴書のここがいけなかったというノウハウを、ハローワークは持っています。そのノウハウを座学で教えてくれます。履歴書や職務経歴書の書き方は、インターネットでも調べることができますが、実際の成功事例、失敗事例を聞くことは、自身の書類を作る参考になります。
また面接への心構えも指導してくれます。細かい言葉使いや具体的な言葉から、面接の舞台裏まで教えてくれるので、実際の面接の際には緊張は和らぐこと請け合いです。
ハローワークは転職のための『学校』にもなる!
別のセミナーでは、履歴書、職務経歴書の添削を実施しています。いくら自分で完璧だと思った書類でも、どこかに落ち度があるかもしれません。そんな不安があれば、ハローワークで添削してもらえば大丈夫。採用された求人者の履歴書から得たノウハウが、あなたの履歴書にも活かされるというわけです。
職を探す、失業給付を受けるだけではないハローワーク。いざという時には転職に役立つことを教えてくれる『学校』になることを、覚えておきましょう。