1950年頃に誕生し、今もなおさまざまな企業が活用している「ブレインストーミング(通称:ブレスト)」。ただ、その効果をきちんと引き出し、魅力的なものにできている企業はどれだけあるのでしょうか?こちらでは、より効率の良いブレストができる方法をご紹介します。
ブレストとは?
ブレストとは、とあるテーマに対して、集団で多くのアイデアを出し合う会議手法のことです。集団思考、課題抽出などという意味で用いられることもあります。ブレストを実施する際には、以下のルールを順守するのが原則です。
(1)アイデアの良否判断はしない、批判・否定をしない
(2)自由なアイデアを歓迎する
(3)アイデアは質より量を求める
(4)ほかのアイデアを活用し、発展させることを推奨する
一般的なブレストの方法を簡単に紹介
ブレインストーミングのやり方は、とにかく参加者の自由にまかせます。
会議手法の一つではありますが、単なるアイデア報告会になっては意味がありません。リラックスを推奨し、発言にも制限を設けるべきではないのです。
参加者の人数はとくに決まりはありませんが、あまりに多すぎるとアイデアが出づらくなるために、参加者が多いときは3~10人くらいのグループに分けて行います。
進め方は、主催者がテーマを発表し、最終的な目標などを共有します。テーマを周知したあとは、先述したルールにのっとり、制限時間を設けて一人一人がテーマに対するアイデアを紙に書き出したり、パソコンに打ち込んだりします。
時間がきたら思いついたアイデアを順番に発表してください。最後にアイデアを組み合わせるなどして、全員がもっとも支持したアイデアを決めます。
ブレストの効率がアップする便利ツール・アプリ3選
実は、ブレストを効率化するためのツールおよびアプリがいくつか存在します。とりわけ役に立つものを以下に3つピックアップしました。
(1)Coggle(無料)
テーマに対して樹形図のようにアイデアをつなぐことができるツールです。
インストールは不要、Googleアカウントでログインするだけで使用可能、そして無料という利便性の高さが魅力。完成した樹形図はPDFなどの形式でダウンロードできます。
(2)IdeaPod(¥250)
ソビエト連邦が生んだ問題解決理論「TRIZ」の一部をもとにしたアプリです。
端末を触ったりiPhoneを振ったりすることで、「組み合わせたものを使え」「他にも使えるようにせよ」など、手法のきっかけとなるカードがめくれます。こちらもiPhone・iPad・iPod touchのみの対応となっています。
(3)ファイヤーブレスト(¥120)
起動すると、画面いっぱいに言葉のシャワーが表示されるアプリです。
どうしてもアイデアが浮かばないとき、このアプリを起動すればヒントが得られるかもしれません。ただ、iPhone・iPad・iPod touchのみの対応となっているので注意してください。