2018.05.15
スピーチが上手な人が実践している!今日から使える5つのコツとは?
社会人として働く以上、人前で意見を発表したり、自分の考えをスピーチするなど、大勢の前で発言しなければいけない状況はたくさんありますよね。そんな時、「緊張のあまり頭が真っ白になって次の言葉が出てこなかった」「話しているうちに本題からズレて、伝えたい内容を伝えられなかった」などの失敗から、苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。今回は、今後同じような失敗を招かないために知っておきたい、スピーチに関する必勝テクニックをご紹介していきます!
1.印象に残るスピーチとは?
人の印象に残るスピーチと残らないスピーチでは、一体何が違うのでしょうか。きちんと筋道は通っているスピーチだったとしても、内容の面白みや、「聞いてよかった」と感じる部分がないと、人はすぐに忘れてしまうようです。
印象に残るスピーチとは聞き手の感情を揺さぶる内容が盛り込まれていることが多いといいます。思いもよらない発見や、深い共感など、聞き手の感情に訴えかけることが、印象に残るスピーチへの第一歩です。
2.伝えたいことがきちんと届く! 良いスピーチの作り方とは?
良いスピーチを作るためにはいくつかのコツがありあす。以下のポイントを元にスピーチの流れを作ってみると、聞きやすく「何を伝えたいのか分かる」スピーチになるはずです。
・主題を1つに決める
スピーチを考える時にやってしまいがちなのが、あれこれ話したいことを盛り込んでしまい、実際のスピーチで話がいったりきたりしてしまうこと。そうなってしまうのを避けるため、主題を1つに絞り、関係のない話には触れないようにしましょう。
・数字を使う
人数や大きさ、広さなどはなるべく数字を使ったほうが、聞き手は具体的にイメージしやすくなります。例えば「コンサートには多くの人が集まりました」と言われるよりも、「コンサートには5万人が集まりました」としたほうが、その規模感や会場の様子など想像しやすくなりますよね。
・例え話を織り交ぜる
例え話を挟むことで、聞き手にイメージしやすくさせることができます。そして、例えるものについては相手にとって身近であればあるほど、伝わりやすくなります。
それでは、スピーチの構成を考える際には、出だし、本題、締めをどのような順番で考えていくのが良いのでしょうか。
① 出だし → 本題 → 締め
② 本題 → 出だし → 締め
③ 締め → 本題 → 出だし
▼答え
③ 締め → 本題 → 出だし
スピーチ原稿は締めから考えるのが正解です。終わり良ければすべて良しなので、最後の1分間をまずはしっかりと考えましょう。当日は締めに向かってまっしぐらに進めば、緊張からも解放されます。例えば、締めに『お互いの意見を尊重することで良い成果が生まれる』という話をするのであれば、1分間でしっかりとまとめを作ってから、本題として相手の意見を尊重できずに失敗した例を考えるのです。
3.スピーチをする時の話し方のコツ
スピーチをする際には、「大きな声で話す」や、「抑揚を付ける」といった点に気をつけることが基本とされていますが、他にはどのようなポイントに気をつけるのが良いのでしょうか。
・スピーチ中、なるべくメモは見ない
スピーチを行いながら手元のメモばかりを見てしまうと、聞き手からは自信がないように見えてしまいがち。しっかりと視線を上げて、なるべく聞き手の方を見ながらスピーチできるようにしっかりと準備しておきましょう。
・沈黙をうまく使う
スムーズに話すことばかりを考えていると、ふと話す内容が頭から飛んで沈黙が流れてしまった時、パニックになりがち。しかし、「スピーチには沈黙は必要」と考えていれば、無駄に怖がることはありません。むしろリスナーに質問を投げかけて、考えてほしい時などには、あえて沈黙を作ることもテクニックです。
・ボディランゲージを使う
スピーチの途中でボディランゲージを使うのも、伝わりやすいスピーチには必要です。例えば大きさを表現する際には手でその幅を表現してみたり、二つの事象の関連性を示す時には、両手を握ってそれぞれの事象を表現してみるのも効果的です。リスナーは耳で情報を得ながらも、目でも同時に情報を得ていることを忘れないようにしましょう。
4.キーワードは繰り返す
スピーチを作る際に主題が決まっていれば、その主題を連想させるキーワードがいくつかあるはずです。そのキーワードをスピーチの中にちりばめることで、リスナーに印象付けることができます。
例えばオバマ大統領の「Yes,We Can」や、キング牧師の演説で有名な「I have a dream」など、短くキャッチーなフレーズを作って盛り込むことで、聞き手の意識を引き付けることにつながります。
そのキーワードは同じ単語である必要はありません。きちんと主題を連想させられるものであれば、いろんな表現を使ってリスナーの想像力をかきたてると印象に残りやすくなります。
上記の内容をふまえてあらかじめ準備することで、聞き手の印象に残るスピーチができるのではないでしょうか。しかし、中には突然スピーチを頼まれてしまい、準備する時間がないこともあるかと思います。そういった際にはどうすれば良いのでしょうか。急なシチュエーションにも対応するためのテクニックを続いてご紹介していきます。
5.スピーチの達人になれる簡単テクニック
会社の朝礼やちょっとしたパーティーなどで急に小話を頼まれたとき、動じずにしっかりとしたスピーチをできるようになりたいもの。そんなスマートなビジネスマンになるには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか? そのコツは、日頃の準備と、話し方にあります。以下にそれぞれのポイントをまとめてみました。
【日頃の準備】
・3分の朗読を繰り返し、体内時計に感覚を刻み込む
・普段からはっきりした話し方できるよう発声練習をしておく
【話す時のコツ】
・なぜそれを話そうと思ったのか、その理由を先に伝える
・昔/今/未来 いつの話なのか時系列をはっきりさせる
問題:朝礼で3分間スピーチに指名された! 困らないために有効な準備は?
① ニュースのチェック
② トーク番組のチェック
③ 早口言葉の練習
▼答え
① ニュースのチェック
「こんなニュースがありました」→「私はこんな経験をしたことがあります」→「だからこうだと思います」この流れで、起承転結のある3分間スピーチの達人になれます。人は、「他人の経験談であっても自分事のように心を動かされる」という性質を持っています。ニュースのチェックと合わせて、自身の経験談の掘り起こしもしておきましょう。
まとめ:スピーチは練習で強くなる
突然スピーチを依頼されて、スマートにこなせる人はほとんどいません。誰もが起承転結を意識し過ぎたり、良い話をしようと思い過ぎて上手くできず焦った経験があるはず。しかし、そういった苦手意識は、練習をすることで克服することができます。さまざまなシチュエーションを想像しながら「こういった時はこうしてみよう」という感覚を養うことで、たとえ不測の事態が起きたとしても冷静かつスマートなスピーチができるようになるのです。スピーチの練習方法については、改めて下記にまとめてみたので意識してみてください。
・鏡でボディランゲージをチェックする
・決められた時間内で話すことを意識する
・早口言葉で発声の仕方を練習する
スピーチの要点を意識した練習で、どんな場面でもスピーチができる、カッコいいビジネスマンを目指してみてはいかがでしょうか?
『ビジネス豆知識を1分で解説! 知っ得クイズ』では、スピーチなど人前で話す際のテクニックをたくさん紹介しています。ぜひ動画もチェックしてみてください。
【連載】ビジネス豆知識を1分で解説! 知っ得クイズ
知っているとちょっと得するビジネス豆知識をシーン別に3択問題形式でご紹介していく【知っ得クイズ】。現役キャリアアドバイザーやコミュニケーション・プロデューサー、元CAなどマナーのプロたちが、明日から仕えるナレッジをワンポイントアドバイス! 周りと一歩差をつけたいビジネスマンは必見です!
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【クイズ監修者】
夏川立也さん(コミュニケーション・プロデューサー)
大学在学中から落語家桂三枝(現・六代目桂文枝)に弟子入り。芸能活動の傍ら、起業家・社団法人豊中青年会議所 第37代理事長等としても活躍。“実践理論 パワー・コミュニケーション術”を開発し、現在も全国各地で講演中
※このコンテンツは、2018年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです。
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