間違えると恥ずかしい！ 正しい敬語の言い回し

電話で担当者が休みであることを伝える言葉遣いは？

① 担当は休みをとっております
② 担当は休みを頂戴しております
③ 担当はお休みをいただいております

▼答え
① 担当は休みをとっております

外部の方に対して「（自社から）いただいている・頂戴している」という自社を持ち上げた表現は相応しくありません。また、自社側の休みに対して「お」はつけません。「休みをとっております」と言いかえをしましょう。
さらに、「あいにく」「申し訳ございませんが」「残念ながら」といったクッション言葉をつけて伝えると、丁寧に伝わりますね。

お客様がしている行動を、説明する言葉遣いは？

① 〜していました
② 〜しておられました
③ 〜なさっていました

▼答え
③ 〜なさっていました

「おる」は「いる」の謙譲語。相手に対して使うのは失礼にあたります。この場合、「〜していた」を敬語になおしたいので、「する」の尊敬語「なさる」「される」を使うか、「いる」の尊敬語「いらっしゃる」を使うと良いでしょう。
「〜されていました」「〜していらっしゃいました」も正しい言葉遣いです。ちなみに、電話で「〜様おられますか？」も間違いですので、やめましょう。

相手に名前を聞く際、正しい言葉遣いは？

① お名前をいただけますか？
② お名前を頂戴してもよろしいでしょうか？
③ お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか？

▼答え
③ お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか？

「いただく」「頂戴する」は「もらう」の謙譲語。直訳すると、「名前をもらえるか」と言っていることになります。名前を「もらう」と言ってしまうと、名前を相手からとるような表現になりますね。「聞く」の謙譲語で「伺う」や「お聞きする」を使うとよいでしょう。

上司からの指示、しかしちょっと自分には難しいかも・・・そんな時、どう伝える？

① 私には無理です
② 私には役不足です
③ 私には力不足です

▼答え
③ 私には力不足です

「役不足」という言葉は、自分の実力に対して役目が不相応に軽いことを指し、指示に対して不満を抱いているように受け取られかねません。自分の能力が足りないと言いたい場合には「力不足」を使うようにしましょう。

相手の名前を確認するときの言葉遣いは？

① ○○様でございますか？
② ○○様ですか？
③ ○○様でいらっしゃいますか？

▼答え
③ ○○様でいらっしゃいますか？

「ございます」は「ある」の丁寧語。「ある」を使うのは、相手を物として扱っているようなこととなり、大変失礼です。「ですか？」は丁寧語ではありますが、ビジネスシーンでは社外に対しては尊敬語・謙譲語を正しく使いたいもの。「いらっしゃる」を使いましょう。

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