「脱・仕事バカ」転職のススメ - 転職完全マニュアル

仕事も遊びも本気でやる――。しかし、多くのビジネスパーソンは、単なる作業だけをしている「仕事バカ」になっているのではないか。 高い成長曲線を描くために必要なこと。それは、ホンキで「ワークライフバランス」を考え、仕事も遊びも充実させられる環境を選ぶべきだろう。そんな「仕事バカ」を脱出する方法を考察する。

急速なITの進展により、必要とあらば24時間体制で仕事に応じることができる状況になってきた現在、仕事と私生活の区切りがあいまいになっている人が増えている。また、社会情勢の変化も急速になり、多くの物事をキャッチアップしなければならないというプレッシャーも大きい。そんな中、「仕事に行き詰っている」「新しいアイデアが湧かない」など、スランプに悩んでいる人も多いのではないだろうか。

仕事以外の時間が十分に取れない生活は、多くの人にストレスを与えるばかりか、仕事上の新しい発想も湧かなくなってくる。無駄な作業をする時間を極力減らし、それ以外の時間を充実させる「ワークライフバランス」を整えることが、新たな発想・アイデアを生むカギを握るといっても過言ではない。

内閣府男女共同参画局の『少子化と男女共同参画に関する意識調査』(2006年1月)によると、子育てや女性登用の環境が整っている職場にいる人の方が、既婚・独身問わず、男女とも「ワークライフバランスが図られている」と感じ、「仕事へのモチベーションが高まる」と感じているという。アイデアが浮かぶのは、意外にも、仕事を離れた瞬間が多いとされている。つまり、新しいアイデアや発想を生み出すためにも、仕事以外の時間を楽しむことが必要だ。それは、自分の能力を伸ばすことにもつながる。

ちなみに、日本における「ワークライフバランス」は、少子化に歯止めをかけようという意図で語られる場合が多いが、本来の目的は、全労働者の生活改善である。つまり、年齢や性別、子供の有無に関係なく、すべての労働者にとって「ワークライフバランス」が問題なのだ。

業務

現実
仕事の大半は作業に終始。仕事バカは作業<oカ!
日本人の有職男性が一日の仕事に費やしている平均時間は、7.7時間。1年で1848時間(約77日)を仕事に使っていることになる。この仕事時間というのは、主に社内の調整業務や対外折衝などの「作業」が中心。スキルアップや発想を生むためのインプットの時間ではない。つまり、この時間をいかに圧縮するかがカギになる。

解消法
TO DOリストで作業を可視化。会議は自分でサクッと進行!
作業時間圧縮のコツは、TODOリストを作成すること。短時間でやれることから手をつけてしまおう。また、いい人ぶって何でも仕事を請けるのはご法度。リストを示しながら、余裕がないことをやんわりとアピールすべし。さらに、“ムダに長い会議”は、自ら進行役を買って出てみる。自分で仕切れば、時間短縮も簡単だ。

スキルアップ

現実
スキルアップに対しては。なぜか財布のヒモが固い?
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、個人はスキルアップのために年間50.9時間を投下しており、年間総労働時間のほぼ2〜3%を使っていることになる。しかし、資金面から整理すると、個人は年収の2.7%を能力開発の予算と考えているにも関わらず、実際は0.8%、約3万3900円しか支出していない。

解消法
秀逸な「ビジネスネタ」はモバイルでもチェック可能
会社から与えられる研修を利用するのは当然だが、これからは自発的なスキルアップも必須。書籍による知識吸収を目的とするのであれば、通勤や訪問先への移動時間を有効に使おう。また、最近は、ケータイサイトやメールマガジンで読める有料のビジネスコンテンツも数多い。スキルアップのためには、出費を厭わない姿勢も肝心だ。

家事育児

現実
家庭のことはノータッチ。平日は子供と会えない!
内閣府男女共同参画局が作成した資料によると、日本の男性の家事関連時間は1日に23分、育児時間は25分に対し、アメリカの男性は、家事に128分、育児に67分を費やしている。「仕事に追われ、帰ってきたころには子供は寝てしまっている」という現実はあるものの、日本人男性は、あまりにも家事や育児に参加していない。

解消法
子供と対峙することは究極のマネジメント向上法
男性社員でも、育児休暇の取得が許される会社も増えてきた現在。できることなら、休暇を取らずとも、仕事を早めに切り上げて家事や育児に参加する程度のことは心掛けたい。育児はマネジメント力を伸ばす格好の練習の場にもなるはず。子どもを相手に、言うことに従わせることは、部下をマネジメントするより難しいことだ。

趣味

現実
趣味は「寝ること」?仕事バカは休日も休めない
意外と多いのが、休日は寝ているか、持ち帰りの仕事を片づけているだけという人。内閣府の国民生活に関する調査によると、生活に「ゆとりがない」と答えた人は、30歳代で53.3%に上る。基礎固めの20代前半には、オンとオフのバランスが9対1になる時期があっても良いが、長い目で見て5対5のイーブンになるのが理想だ。

解消法
インプット量の増加が発想力向上のカギ!
「趣味は仕事」なんて言っていると、発想力が貧困になる。仕事はアウトプットなのだから、日常的にインプットできるようにアンテナを張り巡らせることが必要だ。趣味といっても、大げさなものである必要はない。テレビや雑誌からの情報や、友人から得る気づきなど、インプット量を増やすことが発想力アップにつながる。

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