給与交渉&退職交渉 - 転職完全マニュアル

■給与交渉は面接での確認時か、内定後に
■年収アップの交渉には根拠が必要
■辞職を伝える前に、引継ぎ期間を計算せよ
■入社日がずれ込みそうなら、転職先へマメに連絡

給与交渉

給与交渉は自分からしていいのか、誰もが気になるところ。するなら、いつの時点か。それは微妙な問題だ。

「内定が出た後にするのがよいと思います。また、会社によっては一次面接の時に確認されることも。人事担当者から話が出る前に、『いくらもらえますか?』などと面接で切り出すのはダメですね。『給料へのこだわりが強い人だな』と敬遠されます」

転職で年収アップを実現したいのは山々だが、キャリアが活かせる転職の場合か、会社の格が上がった場合でなければ年収アップは難しい。

「現状維持が相場です。例えば年収400万円の人なら、転職後も400万円。その人が、転職先に450万円の希望を出すなら、この春に昇給して450万円になるとか、内定が出たもう一社が450万円だとか、根拠を示す必要がありますね」

希望額として提示しても角が立たない線は、前職比50万円アップ程度を考えるといい。いつ譲歩するかなど、交渉には空気を読む力も必要だ。

退職交渉

転職先から内定が出たら、次の課題は、退職交渉をいかにスムーズに進めるかになる。辞める意思を伝えてから退職日までは2週間というのが法的な最低ライン。だが円満退職のためには、少なくとも1カ月は見積もるべきだろう。

「退職の意志を告げる前に、まず引き継ぎに必要な期間など計算し、転職先の人事に告げる入社予定日を決めるといいでしょう。また、『退職交渉をしてみないとわかりませんが、早ければ○月×日、遅くても○月×日には……』という話の進め方をするとリスクヘッジになりますね」

退職の意志は、まず直属の上司へ伝えること。そうすれば人事からアプローチが来る。気をつけなくてはいけないのが、いきなり人事に辞表を出すのはNGであること。上司がなかなか退職を認めてくれないなどの場合のみ、人事に辞表を持って行くなどの強硬手段を採るようにしよう。また、退職交渉でもめて、入社時期がずれ込む可能性が出た場合、転職先の人事に状況をマメに報告すると、トラブルを防げる。

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