45歳からの転職の現実をデータで解説!成功する人としない人の差は?

公開日:2022年04月28日 #転職準備 #転職知識 #キャリア

転職に有利なスキル一覧と自分の強みの見つけ方(例文付き)

45歳を超えてから「転職」が頭をよぎっても、「45歳からではもう遅い?」「未経験の職種にチャレンジしたいけど、厳しい?」と年齢のハンデへの不安で躊躇する方が多いかもしれません。実際、20代や30代に比べると応募できる求人数自体が減ってくるのが現実です。しかし、培ってきたスキルや経験を活かす転職なら、成功する可能性も十分あります。まだ先の長いキャリア人生を充実したものに変えるタイミングとして、45歳はちょうど良い時期なのかもしれません。
ここでは、45歳からの転職のリスクとメリット、45歳からの転職に成功する人、しない人の特徴を解説しています。40代・50代で転職を考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。

データで見る40代からの転職の現実

40代からは有効求人倍率が減少する

40代での転職、しかも45歳を超えてからの転職ははたして「厳しい」のかどうか、実際のデータを見てみましょう。厚生労働省 東京労働局の
「関東労働市場圏有効求人・有効求職 年齢別バランスシート(一般常用)」
でみると、関東の労働市場(※1)における45~54歳の有効求人倍率は0.75(令和4年3月)です。
※1 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、山梨県

有効求人倍率とは、有効求人数を有効求職者数で割ったもので、求職者1人に対して求人数がどれくらいあるかを示しています。例えば求職者10人に対して10人の求人数があれば、10÷10=1.0で、20人の求人数があれば、20÷10=2.0です。つまり、有効求人倍率の数値が高いほど仕事につきやすい傾向があると言えるので、1未満の数値であれば「厳しい」と言わざるを得ないでしょう。

同じデータで34歳以下は1.43ですから、20代や30代と比べると、求人数自体が減少しているのがわかります。

45歳から転職する現実的なリスクとは

新しい人間関係に馴染めない可能性がある

転職のリスクのなかで、「新しい会社で人間関係をゼロからスタートする」ことが最も不安だと感じる人もいるかもしれません。仕事内容や給与などの条件面は事前に確認できても、人間関係や社風は実際に働いてみないとわからないもの。特に、45歳で転職すると上司が年下、周囲がほとんど年下といった状況も大いにありえます。
また、新しい人間関係に馴染めず次の転職をしてしまうと、転職を繰り返してしまう悪いスパイラルにはまる可能性も否定できません。

年収が下がる可能性もある

求人数自体が少ない40代の転職で、条件に合う企業とマッチングできず年収が下がってしまうリスクはどれくらいでしょうか。実情をデータで見てみましょう。

厚生労働省の「転職入職者の状況(令和2年上半期雇用動向調査)」内「(4)転職入職者の賃金変動状況 」で、令和2年上半期における40〜44歳を見ると、前職の賃金と比べて「増加:38.5%」「減少:32.5%」「変わらない:27.9%」です。45〜49歳を見ると、前職の賃金と比べて「増加:45.2%」「減少:27.9%」「変わらない:26.6%」です。
つまり、現実的に40代の転職では約3割の方の年収が下がっているのです。

今から転職する現実的なメリットとは

経験をうまく活かすと給与が上がることが多い

既にご紹介したデータでは、前職の賃金と比べて40〜44歳で「増加:38.5%」、45〜49歳を見ると「増加:45.2%」です。これは、45歳以上の求人で多く見られるように、専門性の高いスキルや管理経験のある人材を企業が求めたためでしょう。つまり、これまでのキャリア・経験をうまく活かせる求人とマッチングできれば、特別な資格がなくても給与を上げることは可能です。

不満が解消され、生活の質が上がる

40代で人間関係が合わない、やりがいが見いだせないといった現状の不満を抱えて、これから先10年~20年も意欲が下がったまま働くより、思い切ってその職場から離れる方がこれからの日々を充実させる可能性が高いことは確か。2025年からは「定年が65歳」に引き上げられますし、「70歳までの定年引上げ」が努力義務として推奨されて、社会全体の定年が引きあがっていきます。人生100年時代だからこそ、45歳という年齢は、より良い環境を目指して転職するベストタイミングだと言えるかもしれません。

45歳からの転職で成功する人、しない人

45歳からの転職に成功する人の特徴

退職理由、希望条件が明確

40代の転職で成功するのは、「退職理由、希望条件を明確」に整理できた人です。現状の不満や不安はあくまでも転職を考える「きっかけ」にすぎないと捉えて、65歳まで働く自分のキャリアや望む環境・条件を描きなおし、真の退職理由と譲れない条件・譲れる条件を導きだすことが必要です。

例えば、人間関係に疲弊して転職を考えたときに「風通しの良い職場に転職したい」と望んでいても、自分がこれからどうありたいかを突き詰めたら「同じ人間関係に閉じず、変化の感じられる仕事環境」「年齢に関係なく、スキルと経験が重宝される仕事」に優先順位が高く、条件面は「子どもも社会人になり、これまでと同じ年収でなくても良い」「部下の人数にこだわらない」と整理できるかもしれません。このようにあらゆる面で検討した転職なら、成功する可能性は高いでしょう。

転職活動の期間を設定している

40代の転職で成功する人の特徴は、あらかじめ転職活動期間を設定していること。
「時間があるときに」と考えていたら、忙しさに流されて時間だけが過ぎていく……なんてことになりかねません。また、40代なら在職中に転職活動を行う方がほとんど、かつ役職あるポジションで活躍していて自由な時間が少ない方も多いでしょう。そんな状況で自力のみで応募企業を詳細に比較検討するのは、現実的には難しいものです。だからといって「良い条件の会社が見つかったら」という考えも、転職市場での客観的な視点に欠けて、いつまでも希望条件の会社が見つからずに迷走してしまうかも。
そのため、40代の転職には、複数企業への応募のスケジュール調整を行い、的確にアドバイスをしてくれる転職エージェントの活用をおすすめします。転職活動が滞らないためにも、プロの力を借りることを検討してみましょう。

自分の強みを知っている

20代と違い、ポテンシャルより業務経験やスキルの専門性、マネジメント経験など実績に裏付けられた要素で判断されるのが40代です。ただし、同じ会社に長く居続けた人ほど、転職市場で価値のある「自分の強み」が見えにくくなる傾向があります。
その企業では価値があっても応募企業側のニーズにマッチしないスキルを重視したり、市場価値のあるスキルに自分では気が付かなかったりすることも少なくありません。そのため40代の転職では、スキルの棚卸しや自己分析に、周りの友人やキャリアアドバイザーなど第三者の意見を交えながら、戦略的な自己アピールを準備することをおすすめします。

45歳からの転職に失敗しやすい人の特徴

場当たり的な転職活動をする

転職市場の45歳からの求人状況や、企業が45歳以上へ何を求めているのかなどのリサーチが甘いまま転職活動をしてしまうと、転職そのものができない可能性が高くなります。具体的に言えば、「求人サイトで探すだけ」といった20代、30代に多い転職活動のやり方では、「自分の希望条件に合う求人がまだ出ない」とズルズル応募を見送り、後から「あの求人を受けておけば良かった」と後悔し始めるようになってしまいます。
40代での転職に成功するには、転職市場を熟知することと、企業や応募条件の比較検討が適切であること、の2点が前提として必要不可欠です。

希望条件が多すぎる

現職の雇用条件が良い方にある傾向ですが、「同等以上の条件にこだわりすぎる」「業界や職種も限定してしまう」ことも、転職しづらくなる要因です。業界や企業規模、職種、勤務エリア、役職(ポジション)やチーム規模、年収など多くのこだわりを一度捨てて、譲れない条件を一つ、二つに絞りましょう。例えば「自分の強みが活きるマーケティング分野」「年収は前職に近ければ十分」に絞れたなら、業界や職種、役職など他の条件面はこだわらずにいろいろな業界の面接を受けてみる、そんな姿勢こそがあなたに合う転職先を見つけるコツです。

自分のキャリアの整理ができていない

そもそも、自分の強みを知り、面接で効果的にアピールすることができないと採用には至りません。さらにいえば、経験とスキルの棚卸しが甘い、専門性やマネジメント経験のアピールの仕方が戦略的でないなど、自分のキャリア面を十分に整理できないことは、転職後のミスマッチにもつながります。条件面が合ったと転職しても、結局やりがいがないと辛い思いをすることに。40代の転職成功は、自分の市場価値を正しく知ってこそ、と心得ましょう。

未経験の職種に転職する場合の注意点

未経験の職種でも転職は不可能ではないが、リスクはある

多くの職種で、40代の未経験での転職は厳しいというのが現実です。しかし、営業職や接客業であれば年齢を重ねたコミュニケーションスキルを評価する企業も少なからずあり、これらの職種であれば40代の転職でもチャンスは多いでしょう。ITエンジニア系なら、テスターやデバッカーなどスタート職種からであれば、挑戦できる可能性があるかも。いずれにしても、次にあげていくリスクがあることは心に留めておきましょう。

年収が下がることが多い

40代で未経験職種への転職では、現職より年収が下がることがほとんどです。厳しいことを言えば、未経験ですからその職種の最低賃金からスタートする可能性は大。年収が50%以上減ってしまうケースも現実的にありえます。家計に必要な年収をキープできるかどうか、慎重にリスクを見極めましょう。

求人にマッチしにくくなる

転職市場でこの年代に求められるのは、これまでのキャリアに基づく「即戦力性」と管理職としての経験による「管理能力」の2点。管理職やマネジメント業務の需要が高く、これまでに培った人脈も活かして欲しいと期待する企業も多いです。そのため、未経験OKという45歳以上の求人は、介護業界や警備業界など一部の業界に偏る傾向がみられます。求職者が希望する仕事と転職市場にある求人がマッチしづらいのが40代以降です。

年下の上司が増える

45歳以上で転職すると、30代の年下が直属の上司であることがほとんど。特に未経験の仕事に就くなら、教育担当者が20代ということもザラでしょう。こうした状況を見越して、面接で少しでもコミュニケーションや柔軟性、謙虚さに不安を感じさせると「現場がやりづらいだろう」と採用が見送られるかも。したがって、未経験の転職を決める前に、年下の上司のもとでこれから先働いていく覚悟がもてるかどうかを自分自身で見極めておきましょう。

45歳からの転職は戦略的にキャリアデザインを

これまでのキャリアと経験を活かせるなら、より高い年収やポジションを得て転職に満足している人も少なくないのが40代以上です。定年が65歳なら、45歳はまだ現役真っ只中。経験豊富な年代だからこそ戦略的な転職活動をすれば、現職以上の条件で転職できる可能性は十分あります。転職サイト・サポート体制が厚い転職エージェントの活用も検討しながら、これからのキャリアデザインを描いて、新しいチャレンジへと一歩踏み出してチャンスをつかんでみませんか。

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