転職に有利なスキル一覧と自分の強みの見つけ方(例文付き)

公開日:2022年05月17日 #転職準備 #転職知識 #キャリア

転職に有利なスキル一覧と自分の強みの見つけ方(例文付き)

転職を考えても、「自分には大したスキルはない」「何が自分の強みかわからない」など、自分のスキルや強みに自信がなくて転職活動に踏み出せない人は少なくないのでは?実は、そのような悩みを持つ方は、自分の隠れた強みを見つけられていないだけということが多いのです。
この記事では、転職に有利になるスキルの一覧を年代別に解説し、さらに自分の強みを見つけるための2つの方法をご紹介します。年代別の例文も載せているので、あなた自身の業務経験から魅力的なスキルや強みを見つける参考にしてください。

年代別・転職に有利になるスキル一覧

転職で必要とされるポータブルスキルとは

ポータブルスキルとは、社外に持ち出し可能なスキルのこと。 「専門知識・専門技術」以外では、例えばロジカルシンキングや分析力、課題解決力、主体性、傾聴力、協調性、調整力などで表現されるスキルです。転職で「業界・職種を問わず通用するスキル」と評価されるため、上手くアピールできれば、転職市場で有利になります。

「専門知識・専門技術」以外のポータブルスキルを、厚生労働省(※)では「仕事の進め方」と「人との関わり方」に分けています。
「仕事の進め方」は、①課題の把握・設定、②計画立案(スケジューリング、タスク管理等)、③遂行力や状況への対応力の3つに分かれます。「人との関わり方」は、①社外関係者(顧客・パートナー企業、取引先など)、②社内関係者(同僚・上司、関係部署など)、③部下(チームメンバー、プロジェクトメンバーなど)とのコミュニケーション経験の3つに分かれます。
自分の業務経験を上記の点に注目して分析することで、ポータブルスキルが見つけやすくなります。

(※)「ポータブルスキル活用研修」資料:一般社団法人 人材サービス協議会作成

20代が転職で求められるスキル一覧

20代が転職で求められるスキルは、ポータブルスキルのなかでも経済産業省が定義(※)した「社会人基礎力」が注目されるでしょう。
※「我が国産業における人材力強化に向けた研究会(平成29年度)」

社会人基礎力の3つの能力、3つの能力要素
①考え抜く力(シンキング):課題発見力、計画力、創造力
②チームで働く力(チームワーク):発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力
③前に踏み出す力(アクション):主体性、働きかけ力、実行力

この大きく3つの力「考え抜く力(シンキング)」、「チームで働く力(チームワーク)」、「前に踏み出す力(アクション)」こそが、個人が企業組織のなかで自らキャリアを切り開いていくうえで必須のスキルです。

30代が転職で求められるスキル一覧

30代では、既にご紹介した20代で求められるポータブルスキルに加えて「専門知識・専門技術」と「マネジメントスキル」が注目されます。
「専門知識・専門技術」は業界・職種での一通りの知識とテクニカルスキル、その熟知度・熟練度を示します。業界・職種それぞれで求められる知識や技術は異なりますが、いずれも業務経験を詳細に語ること、または取得資格でアピールすることができるでしょう。

また、30代はマネージャー職となって活躍する年代であり、例えば(チームの)目標設定力や目標進捗管理力、状況判断力、リーダーシップ、アセスメントスキル(人材の適材適所を測るスキル)、部下のタイプに応じた管理力(動機づけ、指導・育成)、部下のキャリア形成力、ヒューマンスキル(対人関係力)などが求められます。職場でのリーダーやマネージャー経験とそのチーム規模や管理範囲などで、スキルとレベルがアピールできるでしょう。

40代~50代が転職で求められるスキル一覧

40代や50代ともなると、より上位の管理職(マネージャー)としての活躍が求められるため、高度な「専門知識・専門技術」と「マネジメントスキル」のいずれか、または両方が求められるようになります。
マネジメントスキルとしては、事業におけるヒト・モノ・カネの総合的な管理力はもちろんのこと、エンパワメントスキル(意思決定や権限の委譲)とそれによるリーダー・マネージャー育成力、コンセプチュアルスキル(抽象的なこと、物事の大枠の理解力)に立った新規事業の戦略立案力、組織のビジョン構築力といった能力が求められるようになります。

管理職経験がない場合でも、これまでのキャリアでの個人目標設定・管理能力とチームワークへの貢献、人材育成に貢献した経験、難しい状況に対応した経験などを振り返れば、マネジメントスキルをアピールできる材料を見つけることができるでしょう。

転職で生きる自分の武器の見つけ方

キャリアを棚卸しすることが重要

転職活動の始めに、キャリアの棚卸しに取り組むことが転職で成功するために最も重要です。キャリアの棚卸しとは、これまでの業務経験や得たスキル・知識を振り返り、整理すること。掘り下げていくうちに、自分に向いている仕事や強み・弱みを発見できるので、自分にマッチする仕事や職場を見つけやすくなるメリットがあります。職務経歴書の作成も効率的に行うことができるでしょう。
でも、「初めての転職で具体的にどうやれば……」と戸惑う方も多いかもしれません。ここからは、キャリアの棚卸しで自分の強みを見つける2つの方法をご紹介します。

自分の強みを見つける2つの方法

ヒト軸ではなくコト軸で考える

「ヒト軸で考える」とは、「SE経験〇年」「△△企業のマーケティング部〇年」「プロジェクトリーダー経験有」「TOEICスコア〇〇〇点」など業界や職種経験、専門分野、役職、資格など、いわゆるスペックで表現することを指します。これでは、どのようなポータブルスキルがあるのかを言語化できていないことがわかりますね。

それに対して、「コト軸で考える」とは「仕事の目的・ゴールは何だったのか」「どのような課題を解決したのか」を掘り下げていきます。
まず、仕事を時系列で書き出していった後、それぞれ具体的に「課題」と「状況」「行動(努力・工夫したこと)」「考えたこと(心がけたこと)」「成果」で捉え直してみましょう。そうすると、面接でそのまま使える「エピソード」と自分の武器となる「ポータブルスキル」が発見できます。

具体的なやり方は、下記の「転職でスキルをアピールできる例文」を参照してください。

第三者視点を入れてキャリアの棚卸しをする

「転職が初めての人」や「同じ環境(会社や部署)でずっと働いてきた人」の多くが、「自分にはアピールできる十分なスキルがない……」と悩みがちです。しかし、実際には魅力的なスキルがあっても自覚できないだけ、かもしれません。
その対策として、友人、知人、キャリアアドバイザーなどの第三者に相談することをおすすめします。人と話をしていくうちに問題点や解決の道筋が整理されていく、という経験をしたことがある方も多いでしょう。例えば、学生時代の友人や社会人になって知り合った尊敬できる年上の方などへ率直に「転職を考えているけど、自分にどんな強みがあるのか上手く整理できない」と打ち明けてみてはどうでしょうか。自覚できていなかった意外な強みやスキルが発見できて、自信もついてくるでしょう。

転職でスキルをアピールできる例文

年代別・職種別のすぐに使えるアピール例文集

20代の営業職でスキルをアピールできる例文

私は旅行代理店の法人営業に〇年在職中です。大手企業が多い○○エリアを担当し、競合他社が多く売上達成に苦戦している状況です。(課題)
ある営業先で担当者から「会社の保養施設を利用率を上げたい」という声を聞き、「社員が保養施設を利用しない理由」を調査したいと考えて、(状況)(考えたこと)
ヒアリング・アンケート調査の設計案を提案したところ、実施が採用されました。(行動)
社員の本音を丁寧に聞き出したことで、顧客側担当者が気づかなかった視点を盛り込んだ保養所プランを企画することができ、(行動、努力・工夫したこと)
そのプランが評価されて大型受注に結び付きました。課でトップの営業成績となり、社長表彰を受賞しました。(成果)

30代のエンジニアでスキルをアピールできる例文

私はフロントエンドエンジニアとして、〇件のECサイト・Webサイト制作・開発プロジェクトに参加しました。企画立案、要件定義からUI/UX設計、制作ディレクション、動作テストなど一連の業務を経験し、JavaScriptとPHPはチームメンバーへの指導可能なスキルレベルです。(専門知識・専門技術)
直近のECサイト案件では、直帰率が高く回遊率が低い状況改善を目的として詳細なアクセス解析から取り組み、私自身はUI/UX設計と実装をチームリーダーを担当しました。(課題)(状況)
クライアントデザイナーのデザイン案に「解決したい課題の本質は何か」「他の解決策はないのか」が理解できるまでコミュニケーションに務めたことで、(考えたこと)(行動)
精度が高いプログラムに落とし込めたと自負しています。
さらに、チームメンバーの疑問にもすぐに回答でき、時間や人的リソースが不足することなくプロジェクトを終えることができました。(成果)
リリース後の解析では直帰率・回遊率ともに**%以上改善され、クライアントに大変喜ばれています。(成果)

40代の店長職でスキルをアピールできる例文

私は、直近の店舗運営の課題として「リピーター率アップ」に取り組みました。(課題)
経験が浅いスタッフが多いこと、現場のリーダー達に危機意識が足りず指導不足に陥っていることが要因ではないかと判断しました。そこで、全てのクレームを報告することをスタッフやリーダーに徹底し、クレームの原因分析とその対処法をすぐにまとめ、スタッフ全員が店舗に出る前に閲覧、チェックする仕組みを作りました。(考えたこと)(行動)
クレームをスタッフ対応やメニュー開発に速やかに活かすことで〇ヶ月でリピーター率が△%アップしています。(成果)
お客様からのお褒めの言葉やリーダーの気づきも全て共有することでスタッフのモチベーションアップも狙ったことで、(考えたこと)(行動)
現場のコミュニケーションが活性化している実感と離職率〇%低下という結果が出ています。(成果)

50代のプロジェクトマネージャーでスキルをアピールできる例文

PMとして、〇件のプロジェクト(以下、PJ)を管理してきました。なかでも、全国に支店がある不動産管理企業の就業管理システムの再構築案件では、チーム全体規模がXXX名、〇年〇ヶ月の大規模で長期間のPJを経験しました。(状況)
大規模かつ長期間のPJのため、初期体制ではサブチームのプロジェクトリーダー(以下、PL)同士で余計な遠慮が生まれ、プロセスの無駄が複数発生し、別のチームに負担が偏る状況に陥りました。(課題)
そこで、各PLが負うべき仕事と責任を必要に応じて調整し、初期体制に固執せず、サブチーム増や人員配置変更も柔軟に行い 、プロジェクトメンバー全員にも変更を明確に理解してもらうことが必要と判断、(考えたこと)
全体の見直しを適宜入れてサブチーム個々の目的とゴール、タスク内容・範囲を明記し、体制図に常に落とし込んで共有しました。(行動)
各PLが負うべき仕事と責任が明確になったことで、お互いに対する理解と連携が深まり、全体の人員を増やすことなく、スケジュール通りにローンチできました。(成果)
やり抜いた達成感と感動を全員で分かち合えたことは大きな喜びでした。

まとめ

「コト軸」で考えるというキャリアの掘り下げ方を知れば、転職でアピールできるスキルと強みの発見は難しくありません。まずは、具体的に一つの業務経験を掘り下げてみましょう。何度か繰り返すうちに、コツがつかめてきます。難しい場合はキャリアアドバイザーへの相談も視野に入れて、転職で活きる自分の武器をぜひ手に入れてください。

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