転職は何回まで?面接官が気にする点と経験を強みに変える方法

公開日:2022年05月19日 #キャリア #転職知識 #応募・選考

転職に意味はあるのか。初めての転職活動前に考えるべきこと

過去に転職経験が複数回あると「もしかして不利?」と次の転職に躊躇してしまう人がいるかもしれません。正直なところ、転職回数が多いと転職市場で不利になることはあります。
この記事では「転職は何回から不利になるのか」と、どうして不利になるのかを「企業の採用担当者が気にするポイント」として紹介しています。さらに「転職経験を逆に武器にするアピール方法」も解説していますので、不安に思っている方は参考にしてみてください。

転職は何回から不利になる?

一般的に3回以上だと不利になる傾向あり

転職回数とは、正社員として勤務した企業への転職回数のことで、アルバイトやパート、派遣は含めずに数えることが一般的です。
転職はいったい何回から転職市場で不利になるかというと、年齢にもよりますが「3回以上から」です。つまり、履歴書に書く企業数が4社(転職3回)に及ぶと、採用担当者の多くが「転職が多い……」という印象を持つようです。ただし、業界や職種によって「多いと感じるかどうか」には差がありますし、採用担当者個人(あるいは企業)のこれまでの採用経験からくる印象の差も出てくるでしょう。

年齢によって不利になる回数に違いもある

転職市場で不利になると言われる転職回数は、求職者の年代によっても違いがあります。20代では3回、30代と40代では4~5回で「転職回数が多い」という印象を持たれるようです。転職へのイメージが昔とは違う時代感もあってか、20代で1~2回の転職経験はネガティブには捉えられないようです。また、30代・40代以上では、結婚や子育て、介護などプライベートの理由も影響してくるため、3回程度の転職があっても20代ほどネガティブな印象を持たれないと言えるでしょう。

なぜ転職回数が多いと不利になるのか

転職回数が多いと「落ち着いて働く気がない」「仕事を最後までやり切ることができない」と思われてしまったり「周囲と良好な関係を築けないのでは」「うまくいかない原因を他の人のせいにするかも」とコミュニケーション力不足や他責思考を疑われるため、信頼を得づらくなります。こうした疑いによって「うちの会社に入社しても、またすぐに辞めてしまうのでは?」と採用にためらいが生まれてしまうのです。

企業の採用担当者が気にするポイントと払拭方法

転職に明確で妥当な理由があるか

転職に納得できる理由があるか、筋が通っているかを面接官は気にしています。転職回数の多さだけで採用を断る企業もありますが、面接で直接本人から「これまでの転職理由は何か」「どんな考えに基づいているのか」を聞いて、きちんと把握してから判断しようとする企業も少なくありません。そういった企業は転職回数よりも本人のスキルや経験、人柄が自社のニーズとマッチするかをより重視している傾向があるため、納得感のある転職理由を伝えられれば問題ないでしょう。

勤続年数

面接官は、転職回数だけではなく勤続年数にも注目しています。特に、現職や直近の勤続年数が長い方が有利になります。反対に直近の勤続年数が短い場合には不利に働きますが、納得感のある転職理由を説明した上で、企業と自分の経験のマッチングを丁寧に示すことができれば、面接官を安心させる材料になります。

辞めずに働いてくれるかどうか

転職回数が多いと、面接官は「うちの会社もすぐに辞めるのでは」と不安を感じます。「なぜこの企業のこの仕事に応募するのか」という志望動機を練り上げて丁寧に説明し、不安を解消することが大切です。具体的にどのように貢献できるのかをイメージさせるような魅力的な志望動機を目指しましょう。「この転職を最後にしたい」という熱意や覚悟を語って、入社にあたっての意気込みをアピールするのも効果的です。

会社で役に立ってくれるかどうか

面接官は、自社で役に立つかどうかを採用の判断基準にします。「御社にこんな風に貢献できる」と具体的にアピールするためには、応募先企業への深い理解が必要です。事業内容や業界事情も含めてリサーチをしましょう。リサーチが深まれば、求人内容とその目的、どのような人材を求めているかについても正確に理解できます。
企業リサーチの方法は、公式ホームページ、業界本、四季報や新聞、業界紙のチェックが基本です。ビジョンや事業内容、ビジネスモデル、顧客、業績、業界でのポジションなどは押さえておきましょう。業界や職種、企業について的確な情報とアドバイスがもらえる転職エージェントを活用するのも手です。

転職回数が多くても転職を成功させるコツ

職務経歴書を詳しく書く

転職回数の多さを魅力的にするには、職務経歴書を詳しく書いてアピールすることが大切です。それぞれの企業で自分が得たスキルや知識、経験を分かりやすく整理して「転職を経るたびに成長した」ことを印象付けましょう。ポイントは、応募先の企業が求める人材像に直結するスキルや知識、経験を中心に書くこと。バラバラな職種を経験してきたとしても「その仕事に対して私はこう働けます」とイメージできることを意識してまとめましょう。
ただし、長すぎる職務経歴書は採用担当者に良い印象を与えません。転職回数が多い方は、職務経歴書のフォーマットを逆編年体式(直近のキャリアから書く)や、時系列ではないキャリア式(職務分野別に書く)にするのもおすすめです。

自分なりの軸を持って前向きに語る

転職回数が多くても、同じ業界・職種で仕事を選んできたのであれば、自分がやりたいことに向かってブレずに一貫していることをアピールしましょう。面接官は、それぞれの入社理由に一貫性があるかどうか、意志があって転職したかどうかに注目しています。例えバラバラに見える転職であっても「自分なりの軸を持って転職先を選んできた」と語れるように準備しましょう。
結局、面接官が知りたいのは転職回数ではなく、あなたが信頼に足る人物かどうか、どんなスキルや知識、経験があるのかということです。明らかに以前と異なるキャリアチェンジに至ったのなら、そのきっかけや理由を丁寧に話せば問題ないでしょう。

転職理由を堂々と明確に説明できるようにする

しどろもどろにならないよう準備を

転職回数が多い場合は、面接でいろいろと突っ込まれることを前提に、十分に対策をすることが重要です。それにはまず、自分の過去の転職経験にしっかりと向き合いましょう。たとえば、深く考えずに転職先を決めてしまい、すぐ退職した経験があるとします。その場合は、無理やりポジティブな転職理由を話すよりも「自分に合わない企業を選んでしまった」と率直に認めて反省し、失敗を経て成長した現在の明確なビジョンを語る方がいいかもしれません。
人は少しでもやましさを感じていると、ごまかしたい気持ちから目が泳いだり、話し過ぎたり、挙動不審になってしまいがちです。「失敗した」と思うような経験からも学びを得たのなら、それは財産です。堂々と面接に臨めるようになるまで準備しておきましょう。

練習で友人や転職エージェントに話してみるのも手

面接では、自分では「うまくアピールできている」つもりでも、客観的にはそうではないことも往々にしてありえるため、友人など第三者を相手に練習する対策も有効です。人に話すことやフィードバックをもらうことで、自分のアピールポイントがより明確になるかもしれません。第三者の客観的なアドバイスは大事ですから、もし身近に頼れる人がいなければ、転職エージェントを活用することも方法の一つです。

過去の職場の悪口はNG

面接で転職回数が多いのは何故かと聞かれて「やりたい仕事をさせてもらえなかった」「上司が評価してくれなかった」「残業が多すぎた」など、単なる会社の批判や悪口のように答えるのはNGです。本当のことであったとしても「他人のせい、環境のせいにする他責思考が強い人なのでは?」「自分を振り返って分析できない人かもしれない」と、面接官にネガティブな印象を持たれてしまいます。

転職経験を逆に武器にするアピール方法

得たスキルについて話す

それぞれの職場で「何をしてきたのか」を具体的に示し、「だからこのスキルや知識を得た」とわかるように話しましょう。ポイントは、企業が求める人材像に焦点の合ったものを選ぶことです。一貫して「御社のその仕事に対して、このスキルや知識が役に立ちます」というメッセージが伝わるように意識しましょう。実績を並べるよりも、プロセスを具体的に話す方がアピールになることもあります。
たとえば、営業職で実績を上げるために自分なりに顧客分析をして仮説を置き、営業方法に工夫をした経験があるのなら、そのプロセスを語りましょう。仮に、応募したのが未経験の企画職でも「うちの会社でも同じように工夫してくれる」というイメージを与えられます。

挑戦・成長した部分について話す

転職回数が多い分、関わった仕事の数、成長した機会も多いはずです。複数の業界や職種を経験して得た知見を示したり、その経験値をアピールして武器にすることができます。例えば「さまざまな立場の人に接してきた経験から、相手の立場に立って考えることが出来るようになった」というスキルを「成長した部分」として話すこともできるでしょう。過去の経験を成長や挑戦という切り口で語れないか、振り返ってみましょう。

かっこ悪い部分を誠実に話す

転職回数が多いことの引け目が消えないなら、無理にポジティブにとりつくろわず「失敗を経験した」という気持ちを誠実に明かすことも一つの方法です。人は弱い部分が見えると相手を信頼します。「キャリア面の目的意識を持たずに転職して失敗したが、これまでの経験で『人をサポートすることに喜びを感じる』という自分の価値観を発見できた」のように、反省と成長した点を一緒に話すことがおすすめです。
もし、若い頃に一貫性のない転職を繰り返した場合は「若気の至り」と率直に認めるのもありです。人生経験を重ねている面接官なら、素直に受け止めてくれる可能性も十分あります。

わかりやすいストーリーを描く

採用担当者が転職回数が多い理由を聞くのは、「うちの会社もすぐ辞めてしまうのではないか」という不安を払拭して、安心したいから。転職回数が多くなった理由をわかりやすいストーリーとして示すことが大切です。たとえば「美容業界でいつか商品企画がしたいという夢を持ち、まずは若いうちに現場経験をした方がいいだろうと販売職へと転職しました。2社目は、商品開発力の高さに魅力を感じた会社へ同じ販売職で転職しました。本部への社内異動のチャンスを伺っていましたが狭き門だと理解したため、3社目は商品開発に関わろうと〇〇業界での商品企画の仕事に転職しました。今回、御社の美容商品企画の求人を見てチャンスだと感じ、応募させて頂きました」のようにわかりやすいストーリーにまとめると、転職回数にも意味があったのだと安心感を与えられるでしょう。

転職回数が多くても採用されやすい業界

IT、通信系

T業界や通信業界では、専門性とマネジメントスキルを持った人材が転職を繰り返すこともまれではないため、転職回数が多くても不利にならない傾向があります。他にも、転職にマイナスなイメージが少ない外資系企業、即戦力が欲しいベンチャーやスタートアップ企業では、スキルをアピールできれば逆に転職回数が採用にプラスに働くこともあるでしょう。

クリエイティブ系

広告や各種サービスのWeb、グラフィック、ゲームなど様々なコンテンツ制作に関わるクリエイティブ系は、人材の移動が比較的多いです。どの分野においても必要とされる仕事なので、広告やIT業界に捉われず、思わぬ業界で活躍するチャンスもあるかもしれません。クリエイティブ系の職種は、何がどれほど出来るのかをポートフォリオでも示せるので純粋なスキルで判断されやすく、転職回数にも寛容な傾向があります。むしろ「経験値がある」と判断されて有利になることも期待できるでしょう。

人手不足の業界(医療など)

慢性的に人手不足の業界も狙い目です。たとえば、介護職は高齢化で需要が増えていますし、経験者・未経験者を問わず求人が常にあり、他に良い職場があれば転職するという人も珍しくないようです。また、看護師や薬剤師などの医療系は、転職市場で即戦力となる経験者が求められるので、転職回数も経験の豊富さとして評価される傾向にあります。
他にも、建築・土木業界や保安業界も人手不足傾向にあり、さらに間口を広くして求人募集をかけているという特徴があります。

まとめ

転職回数の多さは、一般的に転職市場で不利になる傾向があることは否めません。しかし、これまでの転職に向き合い、自分に何ができて、何を求めているのかをきちんと説明できるなら、逆に武器に変えることもできます。経験を財産としてよりよい環境を掴むために、この記事を参考にして一歩踏み出してみてください。

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