転職のWEBテストの不安を解消!気になるポイントのQ&A

公開日:2022年12月22日 #転職準備 #キャリア

 転職のWEBテストの不安を解消!気になるポイントのQ&A

新卒採用に限らず、中途採用の選考でもWEBテスト(適性検査)を導入している企業は少なからずあります。この記事では、転職活動でのWEBテストについて解説し、Q&Aで様々な疑問にも回答していますので、受験予定の方はぜひ参考にしてください。

転職で受けるWEBテストとは?

筆記試験との違い

筆記試験とWEBテストは、どちらも中途採用の選考過程で行われることがある試験です。内容は同じもので、難易度も同じです。つまり、紙で受験するか、パソコンで受験するかの違いです。一昔前までは紙を使った筆記試験(マークシート式)が主流でしたが、ペーパーレスの時代の流れに伴い、最近ではオンラインがほとんどです。試験内容は大きく分けて2種類。基本的な知力を測る「能力検査」と人柄を知るための「性格検査」です。
この記事では、パソコンで受けるオンラインの適性検査の総称を「WEBテスト」として扱い、解説していきます。

WEBテストを受ける場所

WEBテストを受ける場所は、自宅、テストセンター、インハウスCBTの3つに分けられます。どれになるかは企業次第なので、案内された方法に従いましょう。テストセンターは、WEBテストを提供する企業(SPIなど)が全国に設けているテスト会場で受験します。インハウスCBTは、応募先の企業に足を運んで受験します。

自宅(WEBテスティング)

自宅でWEBテストを受ける場合、企業からWEBテスト用のURLと期日が連絡されます。期日内の自由なタイミングで受験できますが、ギリギリだと、回線環境の不具合やアクセスが集中するなどのトラブルで、間に合わないこともありえます。WEBテストの種類によっては、ブラウザの指定があったり、ソフトをインストールする必要があったり、セキュリティソフトを一次停止させたりする必要があるので、連絡が来たらなるべく早く、パソコンが受験可能な環境かどうかを確認し、締切までの時間の余裕を持ってテストに臨みましょう。
自宅にパソコンが無い場合は、友人宅やネットカフェなどのパソコンでも受験できます。ただし、ネットカフェはスペースの問題で電卓やメモを使いづらかったり、室内が暗くて見づらかったりするので、あまりおすすめできません。

テストセンター

テストセンターでWEBテストを受ける場合、「能力検査」を受験するテストセンターの日時と会場を仮予約した後、「性格検査」を自宅のパソコンやスマートフォンから受験して、「能力検査」の予約が確定されるという流れになります。WEBテストを受けるタイミングが、就活で受験する方が増える春頃や転職が活発になる秋頃の場合は、予約が取りづらい可能性もあります。企業からテストセンターの案内が来たらすぐに予約を取りましょう。

インハウスCBT

インハウスCBTの場合、テスト結果の使い回しはできず、企業ごとに毎回受けることになります。企業の社員が運営する環境でのWEBテストとなるので、身だしなみは面接並みに注意しましょう。面接、テスト、結果の確認までが同日に行われることも珍しくないようです。
ただし、現在ではインハウスCBTでの実施はごくまれです。筆記試験(マークシート式)の場合は、このインハウスCBTになることが多いようです。

WEBテストに関するQ&A

WEBテストは難しい?

WEBテストの難易度は種類によって違いますが、SPIや玉手箱の難易度はそれほど高くありません。しかし、出題の傾向や解き方を知らないと戸惑うことも多いため「能力検査」の対策は事前に行いましょう。「性格検査」は対策よりも、嘘をつかずに素直に回答することを心がけてください。
なお、即戦力として迎えられる中途採用の社員の場合、性格や資質を知るための「性格検査」が重視される傾向にあり、「能力検査」は実施しない企業もあります。

テストの結果がボロボロだと落ちる?

「能力検査」が全然解けなくても選考を通る人はいます。その理由は「性格検査」で企業にマッチすると評価された、職務経歴書の内容が高評価だった、面接の評価が良かった、などがあげられます。中途採用の場合、WEBテストは参考資料の位置づけとする企業もありますから、WEBテストがボロボロでも総合的に評価が良ければ採用に至る可能性は十分あります。

WEBテストがきっかけで落ちるのはどんな人?

WEBテストの目的は、組織を乱すリスクが高い人物かどうかをチェックすることや、仕事にふさわしい知識や能力があるかを確認することにあります。ですから、「性格検査」で社風にマッチしないと判断されたり、「性格検査」の回答内容に矛盾があって「正直ではない」と評価されたり、「性格検査」と面接の印象が違ったりすると、不採用になる可能性は高くなります。また、仕事の必須知識を問う専門的なテストで正答率が低い場合なども、企業が求める基準に達していないと判断される可能性は高いでしょう。

いつから対策や勉強を始めるべき?

SPIなどメジャーなWEBテストなら、1日1時間程度の勉強を1ヶ月ほどすれば対策できます。もちろん、難易度の高いWEBテストの場合はこれよりも多くの勉強時間が必要になります。どの種類を受けるにしても、アプリやWEB上の対策サイト、市販の問題集などで勉強する必要があるので、直前の詰め込みだけでは厳しいでしょう。転職活動を始めてからだと、応募や面接で忙しくなってWEBテスト対策に時間がとれない可能性もあるため、早めに対策を開始することをおすすめします。企業ごとに採用されているWEBテストは異なるので、リサーチを行ってから的確な対策を取りましょう。

性格検査は正直に答えるべき?

WEBテストの「性格検査」は、正直に回答するべきです。「こっちを選択した方が印象が良さそう」という考えで選ぶと、人物像が一貫せず矛盾が浮かぶようにできているからです。
ライスケールと呼ばれる、回答者の虚偽を判断するための尺度も組み込まれています。例えば「一度も嘘をついたことがない」「人生で後悔したことはない」など、人間なら絶対に「NO」と答える質問に「YES」と回答すると「嘘をつく人」「自分をよく見せようとする傾向が強い」と診断されてしまいます。ライスケールは「一度も~ない」という強い断定を含む質問に多いです。ただ、一度でも「YES」と答えると落ちるというわけではないので、あまり気負わず、素直に回答することを心がけましょう。

WEBテストにかかる時間は?

WEBテストの所要時間は、テストの種類によって違いますが、目安は「能力検査」で30分~1時間程度、「性格検査」で30分程度です。企業からのWEBテストの案内に細かい所要時間があれば、そこからどの種類のテストか推測できるかもしれません。また、所要時間だけではなく、問題の傾向がテストの種類で異なります。短い時間で問題数が多いテストもありますので、テスト中の時間配分の仕方に慣れておくことも大切です。

WEBテストの結果はいつ出る?

WEBテストを受けると、すぐに企業の担当者へ結果が通知されます。結果は企業側にのみ通知されて、回答者自身には通知されません。どれくらいの得点か知りたいとしても、企業へ問い合わせる行為は失礼にあたりますし、情報を開示することはないでしょうから、止めておきましょう。自分の結果を知りたい場合は、出題内容を覚えておいて自己採点するしかありません。

SPIや玉手箱の対策をしておけば大丈夫?

WEBテストでメジャーなSPI(SPI3)と玉手箱の他に、中途採用でよく用いられるのは、CUBIC、クレペリン検査、GAB、IT業界での採用が多いCABがあります。また、企業によって難易度が高いTG-WEBやSCOA、GMATを導入していることもあります。職種によっては、企業オリジナルの専門的なテスト(プログラミングテストなど)が課されることも多いです。まれに時事問題などの小論文が課されることもあるので、事前に企業ごとにリサーチをしておきましょう。

WEBテストを代行してもらうとどうなる?

WEBテストには、テスト代行という不正を請け負う業者もいます。しかし、WEBテスト代行はハイリスクです。WEBテストは本人に結果が知らされないため、代行業者が「高得点」と言っても本当かどうか調べる方法はありません。また、選考に落ちても代行業者を責めることはできず、何も保証はありません。
性格検査を他人が受けた場合、面接時の印象との違いから不正がバレる可能性もありますし、代行業者が摘発されたときに、個人情報からバレることもあるでしょう。不正がバレると内定取り消しという事態になりかねません。リスクを取らず、正々堂々と自分で受けましょう。

まとめ

転職活動でも、WEBテスト(適性検査)対策は必要です。しかし、「出題傾向に慣れる」「解法を知る」「時間配分の仕方がわかる」ことを意識して対策を行っておけば、恐れる必要はありません。早めにアプリや問題集で対策し、隙間時間でコツコツ解いて慣れておけば充分です。就活とは違った種類のテストもありえるので、リサーチは丁寧に行ってくださいね。

この記事に興味がある人へのおすすめ

転職の適性検査で落ちない方法とは?どのくらい採用の合否に影響する?

転職の適性検査で落ちない方法とは?どのくらい採用の合否に影響する?

多くの企業が採用活動の一つとして採用している「適性検査」。適性検査には、さまざまな種類があり、行う目的や対策方法も異なります。 企業によって適性検査がどれくらい合否に影響するかは違いますが、全く合否に関係がないという企業は少ないでしょう。 中には、面接やその他の選考結果は良くても、適性検査の結果が悪く不採用になってしまうというケースもあります。 そこで本記事では、転職のプロが適性検査についての詳しい情報や、具体的な対策方法を紹介します。 適性検査とは?企業が採用活動に使用する目的は? 適性検査は応募者の基礎的な能力や人柄・性格を評価するために採用活動に導入されています。適性検査の結果が合否の全てではありませんが、企業の導入目的に沿った回答や対策は必須と言えるでしょう。 適性検査とは? 適性検査とは、企業が採用活動を行う際に導入する、人材の能力や性格を見極めるための検査です。面接や書類選考では見極められない部分を客観的に判断する材料として用いられます。 適性検査は大きくわけて2種類あり、性格や人柄などを見極める「性格検査」と基礎的な学力や判断力などを見極める「能力検査」があります。 応募先企業で実施される紙受験形式と、場所を問わずWEBで受ける形式の二種類あります。 企業が適性検査を導入する目的とは? 企業が面接や書類選考に加えて、適性検査を導入する目的は以下の二つがあると言われています。 上記の能力を適性検査で判断し、その結果を元に面接を行う企業や、応募者の潜在的な能力を見極め、自社の業務に活かせるかをチェックする企業もあります。 それぞれの項目について、具体的にどのような検査が行われるのかを見ていきましょう。 社会人としての基礎能力があるかを確認 社会人としての基礎能力を確認する「能力検査」は、具体的に以下のような項目をチェックしています。 このように、社会人として働く上での基礎であり、重要な能力を備えているかを判断されます。 専門知識に関する調査は別ですが、一般的な能力検査に関しては難易度はそれほど高くないため、しっかりと点数を取れることが前提になっています。 企業によっては、専門知識がどれくらいあるかを見極めるために、オリジナルテストを用いて検査をすることも少なくありません。 事前に企業の過去問題やネットで情報をリサーチし、対策を練ると良いでしょう。 社風に合 […]

転職のWEBテストの不安を解消!気になるポイントのQ&A
この記事が気に入ったらいいねしよう!

同じカテゴリから関連する記事を探す

その他のコンテンツを見る