年齢で変わる「転職が難しい」理由とその対処法

公開日:2022年02月02日 #転職準備 #キャリア

年齢で変わる「転職が難しい」理由とその対処法

転職について「自分の年齢では難しいのではないか」とためらうことがあるかもしれません。特に「未経験職」への転職を考えている場合は、なおさらでしょう。

年齢ごとに「転職の難易度」の違いはあるのでしょうか。年齢別に「転職が難しいと感じる理由・原因」を解説し、それぞれの対処法を紹介します。

【年齢別】転職が難しい理由と対処法

転職が難しくなる理由(原因)について、「20代前半・後半」「30代前半・後半」「40代以降」に分けて見ていきましょう。それぞれの対処法も詳しく解説します。

20代前半(第二新卒)の転職が難しい理由

まずは「20代前半(第二新卒)」での転職が難しいと感じる2つの理由と対処法を見ていきましょう。

即戦力として見てもらえない

20代前半は「即戦力になりにくい」という点が、理由として挙げられます。「第二新卒」として重宝されることもありますが、即戦力を期待する企業にとっては、スキルや経験の浅さがネックになりやすいからです。

求人募集に「社会人経験3年以上」を条件に設定している企業などは、即戦力を期待していることが多く、20代前半には不利といえるでしょう。

20代前半での転職を成功させるために、以下の方法で対処しましょう。

・第二新卒歓迎の求人を狙う
・ポテンシャル採用の求人を狙う
・実績・スキルをアピールする

基本的には、即戦力ではなく、今後の成長を期待している求人を狙うことが重要です。

「第二新卒歓迎」や「ポテンシャル採用」などの記載がある求人は、成長を見越した採用を積極的に行っている可能性が高いといえます。

面接では、自分なりに工夫してきたことや実績などをアピールし、どのように会社に貢献できるかを語れるようにしておきましょう。

すぐに辞めてしまうと思われる

「前の会社をすぐに辞めた人」というイメージを持たれやすいことも、20代前半での転職を難しくします。

「うちに入っても、またすぐに辞めてしまうのでは?」と思われ、育成に使ったコストや時間が無駄になってしまうリスクを懸念されてしまうのです。

以下の点に注意して、マイナスイメージを乗り越える工夫をしましょう。

・転職の理由を明確にする
・納得してもらえる志望動機を持つ

なぜ転職しようと思ったのか、聞かれなくても理由を詳しく説明するつもりで面接に望みましょう。

例えば「前の会社の条件が悪かった」などのネガティブな理由ではなく、「不足しているスキルを身につけるため」など、ポジティブな理由を伝えることが重要です。

志望動機についても、転職しようと思った理由との一貫性があり、面接官が納得するような話ができるよう準備しておきましょう。

20代後半はスキルや実績が重視されるようになる

次に「20代後半」の転職を難しくする理由を解説します。20代前半と比べて、高いスキルや実績を持つ人が増えてくる年代です。

未経験職種への転職が不利になる

20代後半は、20代前半では有利だった「未経験者歓迎」や「ポテンシャル採用」の求人に応募しにくくなります。

20代後半でも「第二新卒」とみなす企業もあるため、20代前半との違いがほとんどない場合もありますが、「ポテンシャル」という点では少しでも若い方が有利です。

これまでの職歴が生かせる分野では有利ですが、「未経験職」に応募するには不利になる傾向があります。

20代後半で未経験職に転職する場合には、以下の点を意識しましょう。

・新しい知識やスキルを身につける意欲を見せる
・これまでの経験をどのように生かせるかをアピールする

未経験の分野に応募する場合には、20代前半に比べると「伸びしろ」の低さを懸念されやすいため、新しい知識やスキルを吸収する意欲を示すことが重要です。その点を意識して面接に望みましょう。

また、これまで身につけたスキルの中で次の仕事に生かせる部分があれば、その点を積極的にアピールすることも重要です。

20代前半よりもスキルや実績が重視される

「経験のある職種」に応募する場合でも、20代後半の採用で重視される「スキルや実績」が弱いと判断されると、転職が難しくなります。

即戦力としての期待が高まる20代後半での転職は、以下の点に注意しましょう。

・自分のスキルや実績を整理する
・どのように会社に貢献できるのか、説得力のある説明をする

身につけてきたスキルや実績を整理し、応募先企業へのアピールになる要素がないか、よく分析しましょう。

また、アピールできるスキルや実績があっても、それが効果的に伝わらなければ意味がありません。説得力のある説明ができるよう、十分に準備して面接に望みましょう。

30代前半は未経験職種にチャレンジできるラストチャンス?

続いて「30代前半」の転職について見ていきましょう。「転職のラストチャンス」といわれることもありますが、実際はどうなのでしょうか。

未経験職種への転職を考えるなら早めに動き出そう

30代前半は、「未経験の職種」に転職するにはラストチャンスになる可能性が高い年齢です。
未経験で採用されることも可能な年齢ですが、即戦力としての期待が大きくなりやすいため、20代に比べると不利と言えます。

30代前半で未経験職に転職する際には、以下の点を意識しましょう。

・計画的に、できるだけ早く動き出す
・20代と差別化できる魅力をアピールする

30代前半での転職を決めたなら、できるだけ早く動き出すことが重要です。いつまでに何をするかを計画的に決めながら、転職に向けて行動を始めましょう。

とはいえ、慌てて転職して条件の悪い会社を選んでしまうのは本末転倒です。会社選びや雇用条件の確認は慎重に行いましょう。

今までの経験をどのように生かして貢献できるのか、どのような点が20代よりも魅力的なのかを伝えられるように準備して面接に望むことも重要です。

転職回数によっては不利になる可能性がある

これまでの「転職回数」が多い場合、その点が不利になることがあります。

30代前半までに転職を繰り返していると、「何か問題があるのでは」と警戒される場合があるからです。

対処法として、以下の点に気を付けましょう。

・これまでの転職に「一貫性」があることをアピールする
・転職によって得てきたスキルや実績を強調する

これまでの転職について、その目的や理由をポジティブに説明することが重要です。「目標に向けて必要な経験を積むため」など、一貫性があることをアピールできるようにしておきましょう。

転職回数の多さというマイナス面ではなく、複数回の転職によって得たスキルや実績というプラス面を印象付けることがポイントです。

35歳から転職がさらに難しくなる?

30代後半になると、転職はさらに難しくなるのでしょうか。注意点と対処法を見ていきましょう。

30代後半以降は年齢に見合ったスキル・経験が求められる

30代後半は、求められるスキルや経験の種類が変わってくる年代です。

会社の中枢を担う年代として見られるため、マネジメント職の経験を求められる傾向が強くなります。プレーヤーとしての実績だけでなく、「チームを動かした実績」がないと転職が難しくなってくる年齢です。

実務経験はほぼ必須となるので、未経験職種には挑戦しづらいという点にも注意しましょう。とはいえ30代後半での転職が不可能というわけではありません。以下の点を意識しましょう。

・役職経験があればアピールする
・採用ニーズごとに強調するスキルの選択・工夫をする
・業種を絞り込みすぎないようにする

管理職・マネジメント職での経験があればアピールできる可能性が高いため、業種が違うとしても積極的に強調しましょう。

また30代後半はスキルや経験の種類が多く、「絞り込み」が必要になることがあります。応募する企業の「ニーズに合わせたスキル」に絞ってアピールすることが大切です。

「業種」は絞り込みすぎないことを意識しましょう。異なる業種でも「職種」が同じであれば重宝されることが多くあります。30代後半になると、有利な求人は限られてくるので、業種にとらわれずに検討してみてください。

40代以降はより高度なスキルや経験が求められる

40代からは、さらに高度なスキルが求められます。会社を大きく動かせるスキルや、利益に直結する活躍が求められる年代です。

40代以降は以下のような求人がねらい目です。

・スタートアップや新規プロジェクト立ち上げに関する求人
・専門スキルのあるスペシャリストの募集

社歴が浅い企業や中小企業、新規プロジェクトを短期間で立ち上げたい企業など、「経験豊富な即戦力」を募集する求人を探してみましょう。

「専門スキルに長けたスペシャリスト」を募集している場合も、年齢よりもスキルや実績が重視されるため、40代でも採用される可能性が高いといえます。豊富なスキルと実績を存分にアピールして応募しましょう。

40代以上は実績と同じく人柄も重要

40代以上は経験が長い分、「考え方が固まっているかも」と思われやすいことがネックになります。会社の意向に添えず衝突する可能性を危惧されると、転職が難しくなります。

上司が年下の場合もあるので、人間関係をうまく構築できるかどうかをチェックされやすい年代です。以下の点に注意しましょう。

・コミュニケーション力をアピールできる実績を示す
・独りよがりな印象を持たれないよう面接の受け答えに注意する
・謙虚さが伝わる話し方をする

「コミュニケーション力」を強調するために、単にマネジメント経験があることを述べるだけでなく、部下や同僚と良好な関係性を保つために工夫したことなどもアピールしましょう。

「自分の力で業績を伸ばした」など、独りよがりなアピールは危険です。「謙虚な人柄」が伝わるよう、面接などでの話し方にも気を付けましょう。

初めての転職で不安…転職活動は難しい?

転職が初めての人は、「自分には難しいのではないか」と不安を感じることもあるでしょう。転職活動の実際について、成功のコツと共に解説します。

新卒採用よりも競争率が低い場合が多い

転職(中途採用)は、新卒採用よりも競争率が低くなることが多くあります。中途採用の時期は企業によって異なり、タイミングが良ければ低い競争率で有利な求人に応募可能です。

自分の経験やスキル、応募する業種などによって転職の難易度は変わります。自分のスキルや年齢に合った業種・企業に対して、タイミングよく応募できれば、転職は決して難しいものではありません。

ただし、募集開始から短期間で求人が終了することが多いため、タイミングとスピードが重要という点は意識しましょう。

情報収集を徹底して行動してみよう

転職の成功を大きく左右するのは「情報収集」のスキルです。まずは転職活動のやり方を調べ、全体の流れを確認しておきましょう。

転職の目的に合った業界、職種、企業について徹底的に調べて計画を立てます。有利な求人募集のチャンスを逃さないよう、求人サイトや転職エージェントなどを積極的に活用しましょう。

そして「行動」も重要です。初めての転職に不安を感じて行動を遅らせてしまうとチャンスを逃してしまいます。内定が出ても必ず入社しなければならないわけではないので、思い切って応募してみるのも一つの手です。

転職活動を通して初めて自分の市場価値が分かることもあります。自己分析をしながら応募書類の作成を始めてみましょう。

未経験からの転職が難しい業界、転職におすすめの業界は?

未経験からの転職におすすめの業界、難しい業界をチェックしましょう。

転職する業界を選ぶポイント

各業界について以下の点をチェックすることで、「転職のしやすさ」を分析できます。

・有効求人倍率
・将来性
・離職率

転職のしやすさを知るために、まずはその業界の「有効求人倍率」を調べましょう。倍率の低い業界ほど、未経験でも採用される可能性が高くなります。有効求人倍率は人事系のWebメディアや厚生労働省のデータでチェック可能です。

また「将来性」のある業界や会社も、未経験での転職に有利といえます。成長している業界は人手不足になりやすく、新しいプロジェクトのためにポテンシャル採用をする可能性が高いためです。

業界全体の「離職率」もチェックしましょう。離職率が高い業界は職場環境が厳しく、今の会社よりも労働条件が悪くなる可能性が高いと予想できます。

希望する会社が離職率を公開していない場合は、同業他社のデータを参考にしましょう。「四季報」などを確認すれば、その業界の離職率の目安を確認できます。

未経験からの転職が難しい業界

以下の3つの業界は、未経験者の転職が難しいとされています。

・金融業界
・コンサルティング業界
・メーカー

「金融業界」は、新卒採用を中心とする傾向が強いため、中途採用で入ることが難しい業界です。また、金融業ではファイナンシャルプランナーをはじめとした資格の取得や、高度な知識を身につけることが求められるので、未経験から転職を目指すのであれば転職前から勉強をはじめ、長期的に勉強を続ける覚悟が必要になります。

「コンサルティング業界」は中途採用を実施することがありますが、競争率が高く、入社試験も厳しいため、難易度の高い業界です。また、金融業界と同様にさまざまな高度な知識やスキルを求められます。

「メーカー」は終身雇用の傾向が強いため、中途採用が少ない業界です。転職者向けの求人が少ないため、未経験者が応募するには競争率が高くなりやすいといえます。また、企業が扱う特定の分野の高い専門性が必要なため、同業種からの転職が多い業界です。未経験、業界知識ゼロから転職を目指すのはハードルが高いと言えるでしょう。

未経験からの転職におすすめの業界

未経験で転職しやすい業界としては、以下の6つが挙げられます。

・IT/通信業界
・運輸業界
・建設業界
・医療・介護業界
・小売・外食業界
・販売・サービス業界

「IT/通信業界」は将来性がありますが、深刻な人手不足です。高いスキルが必要な求人もありますが、教育する前提で未経験者歓迎の求人も多くあります。

「運輸業界」はインターネット通販などの人気からニーズが高く、こちらも人手不足です。コロナ禍の影響で、その傾向はさらに加速しています。

「建設業界」は高齢化の影響で人手不足です。将来を担う若手を必要としている業界であり、未経験者の転職先として有利といえます。

「医療・介護業界」は少子高齢化によってニーズが高い分野ですが、こちらも人手が足りていません。医師・看護師ではなく、医療事務・介護助手など、高度な資格やスキルが求められない職種なら、未経験でも転職しやすいといえます。

「小売・外食業界」は、レジやホールスタッフなど高度なスキルを求められない職種が多いため、未経験者でも転職しやすい業界です。コロナ禍の影響を受けやすいとはいえ、人手不足の状況が続いています。

「販売・サービス業界」は、業界や職種が違っても、コミュニケーション力を身につけてきた実績があれば転職しやすいといえます。

コロナ禍での転職は難しい?

コロナ禍によって転職事情は変わっているのでしょうか。コロナ禍で転職する場合の注意点などを解説します。

転職市場はより即戦力を求める傾向に

コロナ禍の影響で、現在の転職は「即戦力」になる人材が求められる傾向にあります。コロナ禍による損失を補い、すぐに利益を出すニーズが高いためです。

コロナ禍の初期には採用を縮小する企業が増えましたが、現在では有効求人倍率が回復傾向にあります。業界によっては業績を伸ばし、求人数が増加している企業も見られる状況です。

業界経験者や職種経験者など即戦力となる人材は、コロナ禍でも転職は難しくないといえます。

転職活動の変化に適応する必要がある

コロナ禍によって転職活動の「方法」が変わっているという点には注意が必要です。

Web面接を活用する企業が増加するなど、コロナ禍では従来とは異なる方法で採用活動が行われています。

Web会議ツールの使い方を覚えたり、カメラ越しで効果的に話す方法を工夫したりなど、新しい方式に順応することが重要です。

またアフターコロナに生き残れるような「将来性のある業界」を選ぶ必要もあります。

自身の働き方やキャリアプランを見直すなど、将来についてしっかり考えた上で転職活動を行うことが重要です。

まとめ

年齢ごとに転職が難しいと感じる理由はさまざまです。理由に合わせた適切な対処法を実行すれば、20~40代のうち、どの年齢でも転職は難しいものではありません。自分の年齢に合った方法で、転職活動を進めていきましょう。

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