未経験者におすすめの転職先は?業種や職種、取っておくと有利な資格などを紹介
今の仕事が自分に向いていない、肉体的・精神的にきついなどの理由から、転職を検討する人も少なくありません。昨今、転職することへの抵抗は少なくなっている傾向があります。しかし、未経験での転職は、年齢や業界によってはリスクもあるため、転職前の知識が必要です。
今回は未経験者におすすめの転職先や業界について詳しく紹介していきます。また、自分に合った転職先を見つける方法も解説しているので、しっかりと確認していきましょう。
目次
未経験の業種・職種への転職を成功させるには?
まずは転職を成功させるための基本を確認しておきましょう。「企業がなぜ未経験者を採用するのか?」「選考対策のために何をすればいいのか?」「未経験者の転職時における注意は?」といった点を解説します。
とくに、未経験の転職時における注意点では、転職の難易度やデメリットを中心に紹介しています。未経験の業種・職種への転職を検討している人はしっかりと確認して下さい。
企業が未経験者を採用する理由
未経験で転職する場合、「なぜ企業が未経験者を採用するのか」を把握しておくことは重要です。主な理由として以下の3つが挙げられます。
・異職種・異業種の経験を生かしてほしい
・多種多様な業界のスキルを求めている
・人手不足
1つ目は、新しい風を会社に吹き込みたいというニーズです。長く同じ職についていると、業界の慣習や職種に根付いている常識に囚われてしまうことがあります。こうした慣習などは時に停滞感を生む原因にもなるため、異職種、異業種の経験者を入れることで、業務の改善に役立てたいという狙いがあります。
2つ目は、「他業界のスキル」自体に期待している場合です。他業界の経験者を加えることで、自社のビジネスにプラスの影響をもたらすことを期待して、未経験者を募集することがあります。
3つ目として、シンプルな「人手不足」も、未経験者が募集される理由の一つです。「未経験者歓迎にしないと人材確保が追いつかない」「そもそも業界的に経験者が少ない」などの理由で、未経験者が歓迎されることがあります。
応募する予定の企業が「なぜ未経験者歓迎なのか」を分析し、選考対策の参考にしましょう。
未経験の転職を成功させるおすすめの対策方法
未経験の転職のコツとして、以下の対策が重要です。
・未経験職種に挑戦する理由を、効果的に説明する
・ポータブルスキルを整理する
・資格試験、専門学校などで学習する
「なぜ転職しようと思ったのか」を効果的に説明できるかどうかは、転職の成功に欠かせない要素です。「どのようなキャリアパスを考えているのか」「前職の経験をどのように生かしたいと思っているのか」などの点を、積極的に説明できるようにしておきましょう。
また「ポータブルスキル」と呼ばれる業種・職種を問わず通用する能力をアピールすることも重要です。「コミュニケーション力」「分析力」「リーダーシップ」などのスキルは、業種を変えても通用することが多くあります。これまでのキャリアや実績を整理して、どのようなポータブルスキルを強調できるかをまとめておきましょう。
「資格取得」や「専門学校での学習」も効果的です。履歴書に記載できる資格や学歴を作ることで、新しい業種に挑戦する意欲などをアピールできます。
未経験者の転職時における注意点も理解しておく
未経験の転職での注意点は、年収が下がる可能性もあることです。多くの場合、転職者を採用する企業は、即戦力を期待しています。未経験者には、一から仕事を教える必要があるため、年収を低く設定する企業も少なくありません。
そもそも未経験者を受け入れていない企業もあり、転職では経験者に比べてハードルが高いのも特徴です。一方、未経験者の転職でも、業界として年収レートが低い企業から、年収レートが高い企業に転職する場合は、年収アップが期待できます。
転職の目的に合わせて、リスクを理解しておくことが転職成功の秘訣です。
転職する業界選びにおすすめのチェックポイント
ここでは、転職する業界選びで役立つ5つのチェックポイントを詳しく解説していきます。
・継続的に成長している業界か
・自分に適したワークライフバランスを実現できる企業か
・離職率の低い業界・企業か
・有効求人倍率の高さ
・長い歴史があるか
継続的に成長している業界か
まずは「その業界の将来性」を確認することが重要です。特に以下の2点をチェックしましょう。
・業界全体が継続的に成長しているか
・コロナ禍でも安定した業績を残しているか
一部の企業だけでなく「業界全体」が成長しているか、一時的ではなく「継続的」な成長かどうかを確認しましょう。
また、その業界に対するコロナ禍の影響を確認することも重要です。コロナ禍の初期では業績が落ちていても現在は回復しているのか、それとも回復のめどが立っていないのかなどを参考にできます。
同じ職種でも「成長業界か、それとも衰退しつつある業界か」によって給与が大きく変わる可能性があるため、十分に検討しましょう。
ただし、ベンチャー企業への転職は、高い知識や技術などを求められる可能性が高いので注意が必要です。ベンチャー企業の多くは、長時間労働や給与が低いなどのケースもあり入社しても体力的にハードな企業が多い傾向があります。
転職する業界を選ぶ際は、業界の将来性だけでなく、転職後の仕事内容についても理解しておくことが大切です。
自分に適したワークライフバランスを実現できる企業か
その業界の「労働環境」についても確認しましょう。
労働時間・休日・残業の有無・リモートワークの可否などを調査して、自分のイメージするワークライフバランスを実現できるかどうかを確認しておくことが重要です。
応募する企業が「安全衛生優良企業」に認定されているかどうかも参考にしましょう。過重労働防止対策やメンタルヘルス対策などの面で、厚生労働省の基準に合っていると認められた企業だけが「安全衛生優良企業」に認定されます。
業界全体の傾向だけでなく「企業ごと」の労働環境を、詳しくチェックしておきましょう。
離職率の低い業界・企業か
業界全体の「離職率」を確認することも重要です。離職率が高い業界は「労働環境の悪さ」が懸念され、転職しても「短期間で退職するリスク」が高いと言えます。
離職率を公表していない企業もありますが、「就職四季報」などの資料を参考にして、離職率もチェックしましょう。
有効求人倍率の高さ
業界ごとの「有効求人倍率」は、転職しやすさの参考になる数値です。
有効求人倍率が高い業界は、人手不足で採用ニーズが高いことが予想できるので、未経験者でも積極的に募集していることが期待できます。
ハローワークの情報を元に厚生労働省が公開している「一般職業紹介状況」などを参考に、業界ごとの有効求人倍率を比較しましょう。
長い歴史があるか
長い歴史のある業界・企業では、業務内容のマニュアル化が進んでおり、転職後にやるべきことが明確であることが多い傾向があります。また、長年の経験から、問題発生時の対処法に関するマニュアルがきちんと構築されていることが多いでしょう。未経験者であっても、転職後は安心して働ける環境が整っているといえます。
一方で、歴史が浅い業界や企業の場合、業績が安定していない傾向があり、育成体制が整っていない場合もあるでしょう。そのため、「自分で考えて仕事を探したい」といった人には歴史の浅い企業も適しています。しかし、管理体制がしっかりと構築された環境で、安心してキャリアを積みたい人には歴史の長い業界・企業がおすすめです。
【年代別】異業種へ転職する際におさえておきたいポイント
異業種へ転職する際、一般的に20代はポテンシャル重視、30代は即戦力重視と、企業から求められるポイントが違います。
ここでは、20代と30代で転職する際におさえておきたいポイントをそれぞれ紹介していくので、しっかりと理解を深めていきましょう。
20代での転職は「ポテンシャル」が最重要
20代の転職では、ポテンシャル採用が多い傾向があります。ポテンシャル採用とは、潜在能力を評価基準とするもの。スキルや知識ではなく、「素直さ」「熱意」「コミュニケーション力」など将来性に期待した採用方法です。
このポテンシャル採用によって、20代の転職では、未経験であっても30代や40代に比べて採用される可能性が高いといえます。
ただし、採用されやすいからといって安易に企業を選ぶと「入社後に思った企業ではなかった」など、ミスマッチにつながりかねません。そして何度も転職を繰り返すと、企業からの評価が下がるおそれもあります。転職の際は、自分に合った業種・企業を見極めることが大切です。
30代での転職は「即戦力」が期待されている
30代での転職は、20代の場合と異なり、即戦力となる知識やスキルが必要となることが一般的。社会人としてのビジネスマナーは身についていることが前提となります。
なお、30代で短期離職した場合、企業側への印象が悪くなり再転職が難しくなる傾向があります。慎重に転職先を選び、長く働ける企業を選びましょう。
自分にあった転職先を探すには、まず、これまでのスキルや実績の棚卸しなど、徹底的に自己分析することが大切です。自己分析する際、typeの転職力診断を試してみましょう。自分のキャリア志向や仕事に対する価値観などを参考に、自分に合った業界や職種を知るきっかけになります。
これから伸びる・将来性のある転職におすすめの業界8選
ここからは、需要が高く、将来性のある転職先の業界を8つ紹介していきます。さまざまな業界の中から、自分に合った仕事を見つけることが大切です。
業界別の特徴や需要の有無などを確認し、自分に合いそうな業界を見つけていきましょう。
IT業界
IT業界は、将来性と転職しやすさを兼ね備えたおすすめの転職先です。
新しいサービスが次々に登場し、新規の求人が安定して供給されています。既存のビジネスやサービスの「デジタル化」をするニーズもあり、安定した成長が期待できる業界です。
また、リモートで働きやすいため、コロナ禍の影響を受けにくいというメリットもあります。
そして、IT業界は人手不足の問題を抱えている関係で、将来性を見込んだポテンシャル採用を積極的に実施する企業が増えているのも特徴です。未経験の場合、最初のうちは収入が下がる可能性はあるものの、入社後に技術・スキルを身につけていけば年収アップも見込めるでしょう。
人材業界
人材業界では、営業職において未経験者の採用を積極的に行っている傾向があります。転職することに対して抵抗がなくなってきている昨今では、より一層人材業界への需要も高まっていくことが想定されるでしょう。
なお、接客業務や営業業務が主となります。コミュニケーションスキル・対人スキルを身につけたい人、営業力を磨きたい人におすすめな業界といえます。
専門商社
専門商社は、特定の商品を専門に販売する業界です。総合商社と比べて事業領域が狭く、特定の商品に対しての専門知識が必要となります。専門知識やスキルを身につければ、未経験者でも活躍の幅を広げることも可能です。
なお、専門商社の多くは、入社後に研修を受けたり指導を受けたりして、業界知識を学べる場があります。基本的なビジネスマナーは必要ですが、未経験からでも転職できる業界のひとつです。
建築業界
建築業界は、高齢化などの影響で人手不足の傾向が強く、未経験者歓迎の求人が豊富です。新築マンションや再開発、公共事業などの需要が常にあり、会社の安定が期待できます。
「新人は育てるもの」という傾向が強く、教育体制が整っていることが多いことも魅力です。
運輸業界
運輸・運送業界も、未経験者が転職しやすい業界です。インターネット通販などの人気により需要が増加し、人手不足の傾向にあります。
車の運転や事務など、特殊な技能を必要としない仕事が多いため、他業界から活躍しやすい点も魅力です。
医療・介護業界
医療・介護は社会に不可欠な仕事であり、常に需要があります。「未経験からの転職におすすめの職種」で解説する通り、専門資格のない未経験者でも転職しやすい業界です。
高齢化の影響もあり人手不足の傾向が強く、多くの「未経験者歓迎」の求人があります。現在はコロナ禍の影響で特に需要が増加し、深刻な人手不足の状況です。コロナ禍以前から人手不足の傾向があり、将来的にも安定した需要が見込めます。
エンタメ業界
エンタメ業界は幅広く、なかには衰退しつつあるジャンルもありますが、成長していて将来性のあるジャンルも豊富にあります。
例えば「ゲーム」や「動画配信サービス」など、インターネットやスマホと密接な分野は活気があり、将来性のあるジャンルです。
コンテンツの企画などクリエイティブな業務を担当できれば、「AIに代替されにくい」というメリットもあります。
農業
農業も、高齢化や後継者不足などの影響で人手不足の状況です。「食物の生産」という人が生きていくために必要な仕事であり、安定した需要があります。
インターネットと連携できる「IoT機器」の導入など、最新テクノロジーを駆使した新しい試みも活発で、将来性が期待できる業界です。
成長の停滞が予想される業界
次に、将来性の見通しが難しく、転職先として選ぶには慎重になったほうがよい業界を4つ紹介します。
金融業界
金融業界はAI・機械化による「人員削減」が起きやすい業界です。
単純な書類作業など、AIや機械に代替されやすい業務が多いため、業界全体としては転職先としての将来性が不透明といえます。
ただし金融とテクノロジーを融合させた「フィンテック」(Fintech)など、新しいサービスも登場してきており、成長の見込みはゼロではありません。
出版業界
出版業界は活字離れやインターネットの普及などにより、成長が難しい状況にあります。
電子書籍やWeb雑誌・アプリの導入など、デジタル化の努力がなされていますが、今のところ大きな成功には至っていません。
大手流通企業による本の卸販売のスタートなど、業界全体が大きく変化しつつあるため、先行きの予想が難しい業界だといえます。
ただし、コミックスなど熱狂的なファンがいるコンテンツは好調が続いています。原作の映像化・舞台化、イベント開催、グッズ販売など、コンテンツを軸にさまざまな分野で収益を上げる取り組みを行うことで、成長を目指しています。
製造業界
製造業界も、「単純作業の職種」はAI導入や自動化による人員削減が懸念される状況です。
かつては世界的に人気が高かった日本製品ですが、IT化の遅れなどにより競争力が低下していることから見ても、成長の停滞が予想されます。
転職先として選ぶ場合には「IT化に積極的な企業を選ぶ」「売上増が見込める商品を製造する企業を選ぶ」など、慎重さが必要です。
ブライダル業界
ブライダル業界も現在、転職先としては慎重にならざるを得ない状況です。
少子化や晩婚化などの影響で、婚礼の数が減少しており、成長の停滞が予想されています。コロナ禍の影響もあり、将来性が不安定です。
そのような状況下ですが、一生に一度の結婚式に「質」を求める方が増えたため、結婚式に使う費用は年々高くなっている傾向があります。そのため、質の高いサービスを提供できる式場は、今後も成長が見込めるでしょう。
転職先として選ぶ場合には、コロナ禍でのブライダルにも対応しているなど「生き残りの見込みがある企業」を厳選する必要があります。
未経験からの転職におすすめの職種7選
未経験からの転職におすすめな以下7つの職種を紹介します。
・ITエンジニア
・デジタルマーケティング・Web広告関連職種
・公務員
・営業職
・医療関連・介護職
・コンサルタント
・生産技術、製造技術、品質保証
ITエンジニア
ITエンジニアは専門的な知識が必要ですが、未経験からでもチャレンジできる職種です。業界全体として成長の見込みが高い業界でありながら「人手不足」の状況にあるためです。
設立して間もない新しい企業が多く、ビジネスの初期段階から参加しやすいため、短期間で責任ある立場につくことも期待できる職種です。
入社後は、多くの企業でOJT(On the Job Training)や研修を受けられて、スキルを身につけられる制度が用意されていることがほとんどです。
入社までに、書籍やオンラインサービスを利用して必要なスキルを習得しておくと面接でのアピールにもつながるのでおすすめです。
デジタルマーケティング・Web広告関連職種
「Web広告の運用担当者」など、デジタルマーケティング系の職種も、人手不足により多くの求人募集があります。マーケティング系の会社は教育制度が整っていることが多く、未経験での転職に適した職種です。
Web広告などのデジタル技術を駆使したマーケティング施策は需要が高く、将来性も期待できます。
なお、仕事を通して人と関わることが多い業界のため、コミュニケーション能力が必要です。そして、この職種に転職して得た知識やスキルは、他の業界でも活かせるものが多い傾向があります。特に、キャリアアップを目指したい方におすすめです。
公務員
「公務員試験」というハードルさえ超えることができれば、未経験でも公務員への転職が可能です。公務員試験には以下の2種類があります。
・一般枠
・社会人経験者枠
自治体ごとに受験資格は異なりますが、「一般枠」はおよそ「30歳以下」という条件を満たせば受験できます。ただし現役学生と同じレベルの学習が必要です。
「社会人経験者枠」は多くの場合「59歳以下」で、「5年以上の社会人経験」などの条件を満たせば受験できます。論文や面接、討論など、社会人としてどのようなスキルがあるのかを問われる試験が中心です。
いずれも受験資格は厳しくないので、試験対策のスキルさえあれば転職しやすい職種だといえます。
営業職
営業職は「営業スキル」「コミュニケーション力」があれば、未経験の業界からでも転職しやすい職種です。
他業界での営業職経験がある人なら、転職先の新しい商品やサービスについての知識さえ習得すれば即戦力として活躍できます。
将来性については「どの業界の営業職になるか」によって異なるため、転職先は成長の見込みがある業界から選びましょう。
医療関連・介護職
「資格が不要な医療・介護職」は、未経験から転職しやすい職種です。
例えば看護師のサポートをする「看護助手」や、介護福祉士などをサポートする「介護助手・介護補助」などは、資格なしでも働けます。
人を助ける仕事としての「やりがい」を感じられることも魅力です。
コンサルタント
コンサルティングファームでは中途採用を多く実施しているため、未経験からコンサルタントに転職する人は珍しくありません。
他の職種で得た専門知識や経験を「そのまま生かせる」ことが多いため、さまざまな業界から人材を受け入れる傾向があります。
生産技術、製造技術、品質保証
「生産技術・製造技術職」や「品質保証(QA)エンジニア」も、未経験からの転職が可能です。
「生産技術・製造技術職」は生産ラインの管理や改善を担当する職種であり、専門的な知識を必要としますが、未経験者歓迎の求人もあります。
「品質保証(QA)エンジニア」は製品のテストを実施するだけでなく「品質を管理する仕組み全体」を担当する専門的な職種です。特にIT業界では人材不足の影響もあり、未経験者でも採用される傾向があります。
女性におすすめの職種4種
続いて「女性」におすすめの、転職しやすい職種を4つ紹介します。
事務職
事務職は女性が多く活躍していて転職しやすい職種です。
「営業事務」や「経理事務」などいくつかの種類がありますが、いずれもPCの基本スキルがあれば対応できるため、未経験でも転職しやすくおすすめです。
マーケティング職
商品企画や市場分析、販促戦略などを担当する「マーケティング職」も、女性の転職におすすめです。
女性の割合は業界によって異なりますが、女性目線での経験や意見を生かしやすい「食品系」や「日用品系」などの業界でのマーケティング職が、女性におすすめです。
秘書
「秘書」も女性の割合が多い職種です。企業秘書・法律秘書・医療秘書など、働き口の選択肢も多くあります。
こちらも基本のPCスキルやビジネスマナーがあれば対応できるため、未経験からでも転職しやすい職種です。
コーディネーター系職種
各種「コーディネーター」も、女性が活躍しやすい職種です。
「ファッションコーディネーター」や「インテリアコーディネーター」「キャリアコーディネーター」など種類が多くあり、自分の得意分野に合わせて活躍できます。
前職での経験や、日常生活で身につけた知識などを活用できるため、未経験でも転職しやすい職種です。
転職を有利に進められるおすすめの資格【職種・業界別】
未経験での転職を少しでも有利にするために「資格の取得」が役立ちます。職種・業界別に、未経験者でも取得しやすい代表的な資格を確認しておきましょう。
ITエンジニア
・CCNA
・AWS認定クラウドプラクティショナー
「基本情報技術者試験」は、IT企業が社員に取得を推奨することもある国家資格。システム設計やソフトウェア開発などに関する広範囲な知識が求められますが、未経験でも取得できる内容です。
「CCNA」はネットワークやセキュリティに関する民間資格です。ネットワーク機器の世界的な大手企業「シスコシステムズ」の認定資格であり、ネットワークエンジニアなどへの転職に役立てることができます。
「AWS認定クラウドプラクティショナー」は、Amazonのクラウドサービス「AWS」の認定資格です。AWS関連の職種を目指す場合はもちろん、クラウドに関する基礎知識を得られるので、クラウドエンジニアを目指す場合に役立つ資格です。
ITエンジニアは「どの分野を目指すか」によって役立つ資格が異なるため、自身の思い描くキャリアに応じた資格を選びましょう。
デジタルマーケティング・Web広告関連職種におすすめの資格
・ウェブアナリスト検定
・Google広告認定資格
「ウェブ解析士」は、Webマーケティングと解析に関する基礎的な資格です。上級資格の「上級ウェブ解析士」などにステップアップする最初の段階となる資格で、未経験者でも取得できます。
「ウェブアナリスト検定」は、Web解析の主要ツールである「Googleアナリティクス」の使い方などを学べる資格です。受験者向けの講座があり、未経験者でも体系的に学べるようになっています。
「Google広告認定資格」は、Google広告の運用方法に関する認定資格です。「検索広告」や「ディスプレイ広告」など、広告のタイプごとに分類されていて、全部で6種類の資格があります。オンラインでいつでも受験できるので、未経験者でも取得しやすい資格です。
営業職におすすめの資格
・ファイナンシャルプランナー(FP)
「中小企業診断士」は、経営に関する国家資格です。経営コンサルタント向けの資格として知られていますが、企業向けに営業をする上でも役立つ幅広い知識を得られます。難易度の高い資格ですが、実務経験が不要なので、未経験でも取得可能です。
「ファイナンシャルプランナー」(FP)は、主に金融商品を扱う営業職で役立つ資格です。金融や税金の仕組みなど、他の業種で営業職になるとしても役立つ知識が得られます。資格にはいくつかの種類がありますが、「FP技能士3級」なら実務経験が不要で、未経験者でも取得可能です。
事務職系
・日商簿記
「社会保険労務士」は、人事・総務系の事務職に役立つ資格です。実務経験がない場合でも、大卒や高専卒など学歴の条件を満たせば受験できるため、未経験でも取得できます。難易度の高い試験ですが、取得するメリットの大きい資格です。
「日商簿記」は経理系の事務職だけでなく、営業職にも役立つ会計の知識が学べる資格です。求人の応募条件に「日商簿記2級以上」と指定されることもあるため、応募できる求人の選択肢を広げるために役立ちます。受験資格に実務経験が含まれていないため、未経験でも取得可能です。
不動産業界におすすめの資格
・マンション管理士
「宅地建物取引士」(宅建)は、不動産取引の国家資格。不動産の販売だけでなく、金融業や建設会社・工務店など、ビジネス上のさまざまな場面で重宝される資格です。学歴や実務経験が問われないため、未経験者でも取得できます。難易度は高いですが、転職で有利になりやすい人気資格です。
「マンション管理士」は、マンション管理組合の運営や、建物の管理に関する国家資格です。取得すると不動産管理会社などの求人で歓迎されやすくなります。こちらも実務経験や学歴の資格がなく、未経験者におすすめの資格です。
「スキルの深掘り×企業分析」が適職発見に不可欠!
自分に合う業種・企業を選ばないと、早期退職の原因につながります。そして、早期退職を重ねるたびに、再転職が難しくなる傾向があるため、ミスマッチを避けるためのポイントを理解しておくことが大切です。
ミスマッチを避けるには、以下の5つのステップを実践してみましょう。
ステップ1:自分のスキルや経験をすべて洗い出す
ステップ2:1をもとに転職の最終ゴールを設定する
ステップ3:企業情報から自分のスキルを発揮できそうな企業をリストアップ
ステップ4:設定した最終ゴールを達成できる企業を厳選する
ステップ5:足りないスキルや知識を補充する
なお、転職活動を一人で進めていると、「ステップ3」においてスキルを発揮できそうな企業を見つけられない可能性もあります。自分で調べてもどんな企業を探せば良いのかわからない場合は、転職サイトなどを活用して情報を習得しましょう。
まとめ
未経験での転職を検討する際には、業界の将来性や、応募先の労働条件をよく確認することが重要です。有効求人倍率や離職率などのデータも参考に、転職先として最適な業界や職種を選んでください。
目指す業界に合わせた資格を取り、転職の理由やアピールできるスキルについて整理しておくなどの準備をして、面接に望みましょう。
未経験での転職を成功させるためには、自分のスキルや経験を発揮できる業界を見つけることが大切です。typeでは、AIの適職診断で相性の良い求人を見つけられます。登録や適性診断は無料なので気軽に利用してみましょう。