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<逆質問や希望についての質問>良い回答例とNG例【面接対策パーフェクトガイド】

面接の最後では、面接官から「そちらから何か質問はありますか」と聞かれることが一般的です。いわゆる逆質問ですが、このときもアピールの場面ですから、他の質問と同じく戦略的に質問を用意しておきましょう。ここではさらに、面接の終盤で聞かれることの多い希望の年収や転勤可否、残業や休日出勤についての質問についてもご紹介しています。

「最後に(何か)質問はありますか」

質問の目的は、関心事や入社志望度のチェック

面接の最後に必ず来る「逆質問」での態度で、面接官は応募者の「関心事(関心の方向)」「入社志望度(意欲)」あるいは「企業研究の深さ」などを確認します。もちろん、面接官によっては応募者が悔いなく面接が終えられるように「疑問があるなら聞いておいて」と意図していることもあるでしょう。
逆質問でもアピールの場であることは変わらないので、いくつか準備しておき、面接官とのそれまでの会話の流れを大事にして質問しましょう。

回答のポイント

逆質問でも、仕事の内容、事業内容が中心です。「自分が入社して働いたら」をイメージすると出てくる疑問や仮定を質問、または企業研究に基づいた一歩踏み込んだ質問を準備します。そのときの面接官の所属や立場を考慮することも大切です。人事部の方なら会社全体のことや制度、部署の責任者クラスの場合は現場の業務のこと、社長や役員ら経営方針や今後の計画を詳しく質問できるでしょう。
もし、どうしても条件(待遇面)の質問があるなら最後にしましょう。残業や転勤は「あることが前提」とした聞き方にする、その質問をする理由をつけ加えるといった工夫をすると、「意欲がない」と思われるのを避けられます。

これならGood!良い回答例

一次面接

①中途採用の方は、応募部署ではどれくらいの割合いらっしゃいますでしょうか。
②先ほどお話にあった御社のフラットな社風ですが、維持するために、どのような取り組みを行っているのでしょうか。
③御社でしっかり実績をあげてマネジメントへのステップアップを目指したいと考えていますが、御社の〇〇〇という昇進制度は具体的にどのようなものでしょうか。
④お子さんがいて、仕事でも活躍している女性社員はいらっしゃいますか。
⑤先ほど、選考に通ると次の面接では〇〇部の方がいらっしゃるとお聞きしましたが、どのような業務を担当されている方かお聞きしてもよろしいでしょうか。

面接官が人事部の場合、①や④の人事に関わることや、②③のような全社的な取り組みや制度については詳しく回答できるでしょう。頂いた回答を踏まえて、自然な会話のキャッチボールを心掛けましょう。例えば、①の回答を踏まえて「なかでも特に活躍されている方は、入社後にどのように成果を出していかれたのでしょうか」など続けて尋ねてみても好印象かもしれません。他の質問を終えて最後であれば、⑤のような次の面接についての情報収集を行ってもかまわないでしょう。

二次面接

①営業の方は、どれくらいの顧客数を担当されていますか。
②現職では消費者リサーチを担当していたのですが、御社ではどのようなリサーチを主に行っていますでしょうか。
③営業目標の設定の仕方はどのようにされていますでしょうか。チーム目標、個人目標のどちらもあるのでしょうか。
④インセンティブが用意されているとありましたが、どのような制度かお聞かせいただけますでしょうか。
⑤転勤があるとのことですが、実際にはどういったタイミングと目的で転勤になるのでしょうか。

①や②のように、自身が働く姿をイメージした質問はとても良いでしょう。また、ノルマや評価方法、昇給・昇進についても「自分が働くことをイメージして浮かんだ疑問を解消したい」というスタンスで質問すると、面接官に入社志望度が高そうだとの印象が与えられるでしょう。
仕事の内容について質問した後、⑤のように「転勤あり/残業ありは前提」といった聞き方なら、前向きな質問との印象になりますので、参考にしてみてください。

最終面接

①実際に〇〇店と△△店とに足を運んでみたのですが、それぞれ商品のラインナップや展示スタイルもかなり違う印象を受けました。店舗毎の裁量がとても大きいということでしょうか。
②直近の事業報告で、〇〇部門が突出して好調と拝見しました。市場要因ではないようですが、何か特別な取り組みをされたのでしょうか。
③昨年、全社的な組織改革を行ったそうですが、一番の目的は何でしょうか。
④御社のシステム開発の今後の方向性として「技術的負債を解消し、身軽なデータドリブンの経営へ貢献」とありましたが、具体的にはどのような再構築を意図しているのでしょうか。
⑤御社に入社するなら、ここは覚悟しておいてほしいという点はありますでしょうか。

最終面接では、社長や経営層による合否判断となるため、①のように店舗に足を運んでの質問をして入社意欲をアピールしたり、②③④のような「御社の経営方針を理解したい」という姿勢と長く働いていきたいといったニュアンスを伝える質問もおすすめです。また、⑤のように直球の質問をしてみても良いでしょう。
ここでも、面接官の立場や社長のキャラクターにあわせて会話をする、というスタンスで臨みましょう。

やってはいけない!NG例

特にありません

「特にありません」は関心の低さや深く考えていないことを感じさせるのでNGです。もしも、面接の流れで聞きたいことが全て聞き出せ、準備していた逆質問が必要なくなった場合、無理やり質問してズレてしまうよりは「知りたかったことは十分にご説明いただいたので、こちらからは何もございません」「もう十分お聞きしましたので、とくにございません」などのように丁寧にお伝えしましょう。続けて、面接への感謝の気持ちをあらためて伝えるなど、そっけない印象にならないように工夫しましょう。

①御社の強みは何ですか?
②転勤はありますか?
③残業はかなりありますか?
④◯◯について勉強したいと考えています。勉強できる環境はありますか?
⑤「仕事はどうですか?」「社風はいいですか?」

企業のホームページや求人情報を見れば分かる①や②のような内容は、入社意欲の低さ、企業研究の浅さに加え、主体性のない人と思われる可能性があるためNGです。③のような条件面の質問は、「月どれくらい残業があると思っていた方が良いでしょうか」など、面接官に「残業が嫌なの?」と感じさせない表現へと工夫しましょう。
④は、会社を与えてもらう場とはき違えているようで、印象が良くありません。⑤のような抽象的な質問は、企業研究不足を感じさせるだけではなく、面接官がどう答えようかと戸惑うのでNGです。漠然とした聞き方をせず、「部署を超えてのコミュニケーションの場、イベントなどは多いですか?」など、具体的に質問しましょう。

「社長の趣味は何ですか?」
「今日のネクタイはどちらのものですか?」

意図が不明な質問、単なるその場の思いつきの質問はNGです。「その質問に何の意味があるの?」と面接官をイライラさせたら終わりです。

「どのくらいの年収を希望しますか」

質問の目的は、予算内の採用可否判断と自己評価の確認

年収額は応募先企業の規定、社内人材とのバランスで決まります。希望年収を聞く目的は、条件交渉の余地を持っている企業の場合、企業予算内で採用できる人材かを判断するためです。条件交渉がなさそうな(社内規定で定まる)求人で質問する場合は、応募者の自己評価の高さや、業界・職種の年収相場を認識しているかの確認が目的でしょう。
業界・職種の相場を認識した上で、根拠を提示して上の年収を求めることは問題なく、採用されたいからと低く抑える必要はありません。

回答のポイント

面接での年収とは総収入から税金や社会保険料が引かれる前の金額、つまり税込年収(または額面年収)のことです。手取り額ではありませんので注意しましょう。源泉徴収票の「支払金額」という欄で確認できます。この場面では、理想年収を聞かれているわけではないので、同じ職種なら現職での額を伝え、条件が変わる部分等で下がる上がる、または現状維持について自分がどう認識しているかをあわせて伝えます。異業界や異職種の場合、相場を調べた上でそれよりも高い金額を求めるなら、論理的で説得力のある根拠とともに交渉力を発揮しましょう。「絶対この額以上」といった頑なな希望よりも、譲歩の余地があることを伝える方が、入社確度が上がります。ぜひ入社したいと思う企業なら、譲歩できる幅を決めておくなど柔軟性を持ち、謙虚な姿勢で臨みましょう。

これならGood!良い回答例

現職の年収が、月平均〇〇時間の残業代も含めて約500万円です。
もし入社となれば、*名のチームリーダーのポジションと伺っていますので600万円以上を希望させて頂きたいです。しかし、今回のポジションは私にとってステップアップですので、年収に関しては御社の規定に従い、柔軟に検討したいと考えています。

現職での経験を活かし、さらに上のポジションの役割を果たすという貢献で100万円アップ、と端的に示しています。基本的に御社規定に従うという謙虚さも表現しており、企業側がマイナスな印象を持つことはないでしょう。

やってはいけない!NG例

現職は500万円ですから、550万円以上になればと希望します。

根拠を示さずに、現職以上の金額を伝えることはNGです。「現職の年収は500万円です。経験を踏まえてさらにスキルを磨いて、御社に貢献してまいりますので、現在の年収と同等以上を希望させていただけますと幸いです」のように伝えましょう。

「将来的に転勤があるかもしれませんが大丈夫ですか?」

質問の目的は、転勤可否、転勤できない事情がないかの確認

企業は、求人情報の「勤務地」欄に複数の勤務地を記載して「転勤あり」または「全国転勤あり」などあらかじめ案内しています。事前に知らせていますが、面接で本人に直接、転勤可否を確認し、問題がありそうかどうかを判断する目的で質問をします。応募者の言葉や態度から躊躇する様子を感じたら、質問を追加して入社後に転勤拒否しそうな人か、見極めてくるでしょう。
また、入社後に相談余地がある場合は「転勤なしは応相談」などと記載されています。その場合、可否や本人の状況を確認するために質問されますので、転勤できない事情がある方はきちんと説明することがマナーです。

回答のポイント

転勤がありえる仕事の場合、求人情報の「勤務地」欄などで告知されています。転勤の有無を応募前にきちんと確認して、転勤有りの求人へは「許容できる」前提で応募することが基本です。そうだとしても、面接で「なるべく転勤がない方がありがたいです」と言う応募者より、「特に問題ありません」「前向きに検討します」と伝える応募者を採用したいと、企業側が考えるのは当然です。そのため、転勤できない特別な事情がないなら、面接では本音はどうあれ、受け入れる姿勢を見せるべきでしょう。ただし、既に介護など何かしら転勤ができない事情があればきちんと説明して、入社後にトラブルにならないようにします。

転勤について詳しく聞きたいとき✔

転勤可否の質問をされなかった、もしくは質問されたけれど転勤についてもっと詳しく聞きたい場合は、逆質問の場面を活用しましょう。

これならGood!良い回答例

①「はい。転勤は可能です」
②(勤務地の希望と転勤可否を聞かれた場合)
「勤務地は首都圏を希望します。将来、他の5拠点への転勤についてお話がありましたら、前向きに検討させていただきます」

どちらも転勤拒否を感じさせない回答です。②は全ての勤務拠点を把握していることも示せており、「前向きに検討」という言葉に説得力があります。

やってはいけない!NG例

①「転勤できなくはないですが、あえて希望はしません」「どうしても必要ということであれば、大丈夫です」
②「私は問題ないと思っていますが、転勤のタイミングで家族と相談させていただけないでしょうか」

転勤ありの求人募集で、入社を希望するなら①のようなネガティブな印象の発言は、本音であってもNGです。転勤無しが譲れない条件であれば、他の企業を探すなど企業選びから再検討しましょう。
②は誠実と言えなくもないですが、面接の場面での回答としてはNGです。「前向きに検討させて頂きます」などの表現に工夫しましょう。

「残業は大丈夫ですか?(どのくらいできますか?)」「休日出勤はできますか?」

質問の目的は、時間外勤務の許容(範囲)の確認

企業が「残業はイヤ」「無理です」とはっきり言う応募者を好んで採用することはない、と心得て「それでもこの仕事をしたい」などの意欲や「忙しい時期にも嫌な顔をしないで協力してくれそう」などと、面接官に伝わるように意識しましょう。そうかといって「全然大丈夫です!」など必要以上の前向きさも、面接官に「残業ありきで効率よく仕事しないのでは?」「無駄な残業はして欲しくない…」と疑問を抱かせるかもしれません。入社後、「残業は全然平気って言ったよね」とキャパオーバーになる事態も避けたいですから、極端に答えないようにしましょう。

回答のポイント

時間外勤務についての質問は、「実際に残業・休日出勤があることを前もって伝えること」や「残業が多いので耐えられる人材か見極める」といった目的です。回答するには、自分が許容できる残業量を把握することが欠かせません。そして「残業量より仕事内容にこだわる」姿勢をみせつつ、許容できる残業量を伝えられるように工夫します。例えば、現職(前職)での残業量を示して具体的な数字を出すと、面接官から「うちもそれくらい」「それよりは少ない(多い)」といった情報を引き出せるかもしれません。もしも、通院、通学、介護、育児など残業ができない事情がある場合は、きちんと説明します。そうすると、歩み寄れるポイントを探るような面接の流れになることが多いでしょう。

これならGood!良い回答例

①「残業はもちろん可能です。よろしければ、月どれくらいを目安に考えておけばよいでしょうか」
②「はい、大丈夫です。今の職場での残業は月〇〇時間程度ですが、同じくらいを見込んでおいてよいのでしょうか」
③「残業自体は問題ありませんが、毎週〇曜日は資格取得のためスクール通学中で、その曜日が避けられれば幸いです。もちろん、繁忙期は対応する心づもりでおります」
④「共働きでまだ子供が幼稚園のため、現実的に週2日は残業なしとさせて頂きたいと希望しておりますが、それ以外は時間外勤務に問題ありません」

①②のような回答の仕方だと、残業が嫌だと感じさせずに残業量が聞き出せています。
③④の例も、残業が問題ではないが、対応できない時があると理由を述べて端的に説明できています。入社に本気であることも伝わり、続けて対話すると面接官から本音も引き出せるかもしれません。

やってはいけない!NG例

①「残業は基本的に繁忙期のみを希望します」
②「現職での残業量が月80時間超えが常態化し、疲弊してしまいました。そのため残業が少ないと伺った御社を希望しました。残業は可能ですが、効率良く仕事してなるべく早く帰宅できるようにと考えています」

①の例では繁忙期のみを希望する理由がなく、残業が嫌なのか、事情があるからか面接官が判断できずに戸惑います。事情がある場合は必ず伝え、理由なしの希望の場合は「一緒に働きにくい」と面接官に感じさせる可能性があり、NGです。
②の例は、「残業にこだわる」ニュアンスが伝わる点がNGです。また「疲弊」という言葉がネガティブな印象を与えてしまっています。「はい。残業は可能です。平均で良いので月どれくらいの残業があると思っていた方がよいでしょうか?」など、無難に残業量を引き出して検証する方がおすすめです。

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