社会保険完備(社保完)ってどういう意味? 社会保険への加入が必要となる条件とは?
求人広告などによく見られる「社会保険完備(社保完)」とは、具体的に何を指しているのでしょうか。また、社会保険に加入する条件とは? 特にアルバイトなど、正社員ではない場合には注意した方が良い点もあります。詳しく確認してみましょう。
社会保険完備(社保完)とは?
「社会保険完備(社保完)」とは、「厚生年金保険」「健康保険」「雇用保険」「労災保険」の4つの保険加入制度が会社に完備されていることを示します。
「厚生年金保険」は、基礎年金である国民年金に上乗せされて給付される年金です。保険料は、給与に応じて算出され、その半分は雇用主が負担するという特徴があります。
また「健康保険」は、「被用者保険」とも呼ばれ、自治体が運営する「国民健康保険」とは違い、労働契約に基づいて雇用されている従業員が加入する健康保険です。
そして「雇用保険」は、失業した際に再就職先が見つかるまでの一定期間、失業給付金を受け取るための保険です。
4つ目の「労災保険」は、業務や通勤による負傷・疾病・障害または死亡に対して、労働者やその遺族のために、必要な保険給付を行う制度です。
社会保険は労働者の権利です。社会保険への加入が必要となる条件は、従業員501名以上の職場で、週の所定労働時間が20時間以上、賃金月額が月8.8万円(年約106万円)以上となる場合には、アルバイトでも社会保険に加入する義務が生じます。なお学生は、基本的には社会保険には加入できません。また、家族の扶養に入っている方は、社会保険に入ると自己負担額が増えるので、収支を計算して損のないように働き方を考える人が多いです。
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