厚生年金保険とは? 国民年金とは何が違うの?
ほとんどの会社員・正社員、または公務員の人が加入することになる「厚生年金保険」。ですが、会社に管理を任せているためその仕組みについては分かっていない、という方も意外と多いのでは。ここでは、国民年金と比較しながら、厚生年金について詳しくみてみましょう。
厚生年金保険とは?
「厚生年金保険」とは、全ての国民に共通する基礎年金である「国民年金」に上乗せされて給付される年金です。いわゆる「2階部分」と呼ばれる厚生年金は、加入期間とその間の総収入に応じて計算される報酬比例型の年金となっています。そのため、もちろん国民年金よりは多く保険料を支払うことになるのですが、その半分は雇用主が負担するという特徴があります。そして、厚生年金に加入していると、配偶者など年収130万円以下の扶養家族が自分で保険料を負担することなく国民年金に加入できる、というメリットもあります。
さらに、国民年金のみの場合、自分が死亡した際に遺族に支払われる「遺族年金」は18歳以下の子どもがいないと受給できませんが、厚生年金では子のいない配偶者や父母・祖父母でも、条件によっては受給できることになっています。
また、怪我や病気で働けなくなった場合の「障害年金」に関しては、国民年金だと障害等級が1級または2級の場合に受給できますが、厚生年金ならば3級や、3級に満たない場合でも受給対象となることがあります。
そんなさまざまな利点のある厚生年金ですが、加入には条件がいくつかあります。株式会社などの法人の事業所、従業員が常時5人以上いる個人の事業所で常時雇用されている人は、自動的に加入することになります。また適用事業所以外の事業所であっても、従業員の半数以上が同意し、申請して認可を受けることが出来れば加入することが可能です。さらに、アルバイトやパート従業員であっても、労働時間が正社員の4分の3を超える場合や、週の労働時間が20時間以上、月額賃金が8.8万円以上などの条件をクリアすることで、厚生年金の被保険者となります。
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