賞罰欄の書き方【履歴書作成ガイド】

賞罰欄は受賞歴や表彰歴、有罪歴について記載します。ただし、最近は賞罰の記入欄がないタイプの履歴書が主流です。それでも応募企業の指定フォーマットにあれば、企業側が告知を希望しているということなので、隠したい有罪歴でも記載する必要があります。
自己PRになるからと過去の受賞歴を全て書く、または懲罰全てということではなく、履歴書での書くべき範囲の目安があります。
ここでは、そうした賞罰欄の書き方のルールについてご紹介します。

賞罰欄の書き方 基本ルール

賞罰とは?

「賞」は何らかの大会やコンクールなどの入賞・受賞または表彰歴を指し、履歴書の場合は主に 社会人になってからの「公的」な賞や表彰 を記載します。 職務上に関連する賞や表彰は職務経歴書で、実績として書きます。  「罰」は公的な罰、特に 刑事罰を記載 するのが基本です。

賞罰欄の記入例(賞の場合)

賞罰欄(サンプル01)

ない場合は「特になし」と記入

賞罰欄はどちらもない場合は、「特になし」と書きましょう。空欄にすると記載もれと間違われる可能性もあるため、きちんと記入します。

賞罰欄(サンプル02)

賞罰欄に書くべきレベル

<賞>
 社会人になってから のスポーツ大会、文化活動のコンクールなどで 全国レベルの入賞・受賞歴を記載 します。
その他には、認知度の高い賞や国や都道府県、公的機関からの表彰なども記載してかまいません。例えば、人命救助に貢献したとして警察や消防署といった機関からの感謝状などは書いて良いとされます。
 仕事の経歴上の受賞や表彰歴は、職務経歴欄で実績として記載する ことが一般的で、履歴書の賞罰欄には記入しません。

<罰>
「罰」は「公的な」罰、特に有罪判決を受けた 刑事罰を記載 します。懲役や禁固、罰金などの具体的な罰が課されたものです。
また、 交通違反など行政罰の範囲にあたるものは記入しなくても良いとされるのが一般的 ですが、 酒気帯び運転や人身事故、赤切符レベルの速度超過の場合は刑事罰 となるため記載します。(刑事罰を受けたことがある場合の記載方法は、後述の交通違反歴についての説明を参考にしてみてください)
「罰」に関しては隠して後に判明すると、告知義務違反や虚偽記載にあたり、何らかの処分を受ける可能性がありますので注意しましょう。

懲戒解雇など企業からの処分は刑事罰ではないため、履歴書の賞罰欄に書く必要はありません。

慣例や判例等で、告知義務から外れる罰

執行猶予がついて執行猶予期間が終了した場合は、履歴書には記載しなくても良いとされます。
未成年時は刑事罰とはならず、行政罰に該当するので賞罰欄に書く必要はありません。
また、懲役刑でも刑期満了から10年、罰金刑なら支払い後5年経つと慣例として告知義務がなくなります。

交通系の業種、ドライバーなどの職種は詳しい交通違反歴を書く

交通違反の罰金など行政罰の範囲にあたるものは記入しなくても良いとされるのが一般的、と述べましたが例外となる場合もあります。
 交通系業種の企業やドライバーなど運転に関連する職種の場合は交通事故や交通違反歴などを詳しく記載 します。ドライバーで応募すると「運転記録証明書」の提出を求められることがほとんどですので、履歴書でも隠さず記載しましょう。

賞罰欄(サンプル03)

「賞罰欄」がないが、賞罰を書きたいときは?

履歴書に「賞罰欄」がない場合、賞罰について記入する必要はありません。
しかし、賞罰について書いておきたい場合は、「学歴・職歴欄」で職歴を記入した後の余白に書きましょう。
賞罰について記載した次の行には、右寄せで「以上」を必ず記入します。

賞罰欄(サンプル04)

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