あなたの勤めている会社には「サービス残業」という勤務は存在しますか？サービス残業をしたことのある人、したことのない人それぞれだと思いますが、果たして本当の意味を知っている人はどのくらいいるのでしょうか。日本では法律で決められていることがあります。「労働基準法」というものですが、1日8時間、1週間に40時間以上働くと労働時間に応じた割増を含んだ賃金を雇い主が支払わなければいけないというものです。
その支払いをしてもらえない場合を「サービス残業」と呼んでいます。働く側からしてみると、サービス残業という名前は少し納得が出来ないと思います。その通りですよね。最近では「サービス残業」ではなく、「不払い残業」とも呼ばれています。そのような労働者を増やさないために、法定労働時間外の労働について正当な割増賃金を支払わない雇い主には厳しい罰則が設けられています。
サービス残業のカラクリ
このように罰則が設けられているのにも関わらず、どうして未だにサービス残業が存在しているのでしょうか？働く側も、雇う側も労働基準法に沿った就業体制を整えたいと思ってはいるものの、きちんと実行するには難しい現実があります。少しサービス残業の実態をのぞいてみましょう。
企業の決まりで、「1日8時間以上は働いてはいけない」という決まりを掲げている場合、誰もが残業をしてはいけないと思うのが当たり前です。ただ、締め切りが近かったり、仕事が大量にあると時間内に終業しません。その結果、仕方なくサービス残業をするはめに。残りたくはないけど、残らなければ仕事が終わりません。これを繰り返すうちに、残業が当たり前になり、サービス残業をしている感覚が鈍くなってきます。
時間を有効に使おう
サービス残業をなくすためのポイントは時間を有効に使うことです。まず1日のすべてのタスクを洗いだし、時間単位のスケジュールを作成します。そしてタスクを実行することで時間を有効に使うことが可能です。また、同じ作業をまとめて実行するのも一つの方法です。まとめて作業をすると意識の切り替えが少くて済むので、集中力が上がり作業がはかどります。他にも会議時間の短縮や、メールの文章を短く、机の上の整理整頓など、改善できることはたくさんあります。いかに仕事の効率化を図ることができるかが、サービス残業をなくす近道になります。
