リーダーが残業をさせてしまう4つの原因
近年、残業する社員よりも定時で帰社する社員の方が、能力的に優れた人材であるとする欧米的な考え方が浸透しています。世論が変化した背景には外資系企業の日本進出が影響しています。
しかし、未だに日本では残業をすることが美徳という風習が根強く残っています。また、管理職の能力不足によって、本来不要な労働であるにも関わらず残業時間が増えているというケースもあります。マネックス・ユニバーシティ社長の内藤忍氏は管理職やプロジェクトリーダーが抱える4つの問題を提起しています。(参考資料:ビジネスパーソンが残業をする原因の半分以上はマネジメントにある)
・リーダーに業務を割り振る能力がない
・リーダーに業務の優先順位をつける能力がない
・リーダーの仕事の指示が非効率
・リーダーが残業好き
これらの原因の多くは意識の持ち方1つで大きく変わります。業務の重要度や納期を考え、適任の部下を起用すること。また、従来のやり方よりも効率が良い方法が思いつくのであれば、積極的に採用するのも1つの手です。例えば、業務の進捗状況をクリアにしたり、無駄なミーティングは省いたりということが考えられます。
残業しないチームは非常に効率的
全てが当てはまるわけではありませんが、上述したような理由で残業をしている場合、大半は能力不足が原因で残業をしているということは事実です。
リーダーの業務配分や管理能力不足は、当然成績不振と直結しています。この点はすぐにご理解いただけるでしょう。
しかし、残業好きも実は成績不振と密接な関係があります。その理由は、残業をしていることで努力をアピールしているというケースです。成績の悪さをカバーするために、中身のない残業をしている社員も存在します。彼らは頑張っている姿勢をアピールしているのです。
一見すると、残業をしているから大目に見ようと思うものです。しかし成績が悪いチームほど「何となく気まずいために帰れない」「頑張っているから査定を下げないでくれ」という理由で、ダラダラ残業している社員も存在するのです。
あなたが残業している為に、仕事がないのに帰れないという社員もいます。また、無意味な残業は経費の無駄にもつながります。つまり、非生産的で経費も圧迫しているのです。
全ての残業が悪というわけではありませんが、あなたはダラダラ残業している社員に感心している場合ではありません。早く帰らせるように指示を出すこともリーダーの役割。あなた自身も不必要な残業を削減し、生産的で残業をしない風潮を作りましょう。それが効率的なチーム作りの上で大切なリーダーの役割です。