2015年の転職は売り手市場といわれ、就職活動が優位に進めやすい状況になっています。しかし、好条件で転職するにはいくつかの点で注意が必要です。このチャンスを活かすためにも、こちらでご紹介するポイントを押さえて、転職活動に臨みましょう。
売り手市場・買い手市場の違い
そもそも、「売り手市場」「買い手市場」の意味を皆さんはご存じでしょうか? 就職活動の状況を表すときによく用いられる言葉であり、ここでいう売り手・買い手とは以下を指します。
・売り手=就職活動を行う「就職者」
・買い手=採用を行う「企業」
つまり、売り手市場とは「就職希望者優位」の状況、買い手市場とは「企業優位」の状況です。就職活動は、就職者が自分の労働を企業に買ってもらうものという考え方から、一般的にイメージしやすいようにこの言葉が使われるようになりました。
売り手市場の今、転職希望者がすべき対策とは!?
2015年の転職が売り手市場といわれる背景として、景気回復に伴い人手不足に悩む企業が多くなっていることから、有効求人倍率がバブル期に迫る数値まで上昇している点が挙げられます。しかし、採用基準を従来よりも下げている企業はなく、求人数のわりには転職活動に苦労を感じている人が多いといいます。売り手市場とはいえ気を抜かず、きちんと事前対策をしておきましょう。
特に面接は、短時間で採用担当者から評価を得なければならない重要なポイントです。「仕事ができそう」という印象を与えるために、清潔感や身だしなみに意識しましょう。そして、できるだけ具体的で、客観性のある発言を心がけてください。抽象的で主観的な発言には説得力がなく、何を伝えようとしているのか分かりづらいからです。
また、転職者は面接で「年収・給与」の交渉をすることができます。自らの実績をもとに、前職での所得より高くなるよう提示してみましょう。ただ、あまりに強気な態度に出てしまうと、印象を悪くする可能性があるので要注意です。
売り手市場だからこそ好条件で転職しよう
売り手市場では、求人数が潤沢で選択肢も多いため、転職がしやすいです。実際、前年度よりも募集人数を増やすことを検討している企業は多いといいます。
だからこそ、転職者はできるだけ好条件の待遇を狙うべきです。こちらから企業を選べる優位な状況にあるので、この機会を存分に活かしてください。こちらで紹介したいくつかのポイントに注意したうえで、転職活動を成功させましょう。
売り手市場は、企業をじっくりと吟味できたり、チャンスが何回もあったりと転職者にとって多くのメリットがある状況です。とはいえ、状況に甘んじて気を抜いてしまえばせっかくの機会を活かせませんので、志望動機や自己PRを練るなど、きちんとした対策をとるようにしましょう。