結婚して生涯の伴侶を得る――。パートナーがいれば生活にも張りが出て、仕事もさらに頑張れるというものです。しかし最近では未婚率の上昇が叫ばれています。パートナーがいない人もいる人も「結婚できないなぁ」という悩みを抱えていることと思います。 結婚相手を選ぶ際には、ある程度条件を求めていることでしょう。男女で少々異なる結婚相手の条件とは、いったいどんな事でしょうか。
未婚率が上がり少子化も進んでいる中、厚生労働省は『少子化に関する意識調査研究』を行いました。この中の『Ⅰ「継続独身」と「若年独身」・「若年無子家族」の比較』で、結婚意識について調査しています。
調査は「若年独身」を22~32歳まで、「継続独身」は離婚などパートナーと離別している33~49歳の独身というかたちで分けて調査をしています。
『1.結婚意識』については、若年独身男性は『具体的予定あり、結婚前提の恋人あり』が9.3%、『結婚意向あり』が81.3%。若年独身女性は『具体的予定あり、結婚前提の恋人あり』が16.0%、『結婚意向あり』が73.3%となっています。
男女共に結婚したいという意向は約9割。また継続独身男性、継続独身女性では共に約7割。若年層よりは結婚意識が低くなっていますが、やはり高い数字です。
これだけ結婚したい人がいるのに、未婚率は上昇しています。これは男女で異なる結婚相手の条件が関係しているようです。
『結婚相手の条件(図表1-7)』によると、若年独身、継続独身の男女共に1位は『性格・パーソナリティー』、2位は『価値観・相性』でした。1、2位はこれから一緒に生活するためには大事なことですので、納得できる順位です。しかし男女に差が出てくるのが3位以下です。
男性の場合、3位には『容姿・容貌』がランクインしています。若年では27.3%、継続で22.7%が『容姿・容貌』を条件に挙げていました。男性の場合でパートナーがいない方は、もしかしたら容姿・容貌にこだわりすぎているのではないでしょうか? もっと女性の内面を見つめることでパートナーが見つかるかもしれません。
一方女性の3位は『相手の収入・経済力』でした。若年で47.3%、継続で45.3%と半数に近い数字です。女性の場合は相手の収入・経済力について、ある程度歩み寄る必要があるかもしれません。「年収○百万円」とひとくくりにせず、相手の職種や年齢を鑑みることも必要です。また今は収入が低くても、社内のポジション次第で収入が上がる可能性もありますし、転職をすることで年収が大幅にアップすることもあるかもしれません。
生涯を共にする相手に、歩み寄る姿勢を持とう
結婚は生涯を共にする相手を選ぶ大事なこと。条件があるのは当然です。しかしお互いが歩み寄り条件を下げることも必要かもしれません。今だけを見るのではなく、将来を見据えて相手を選ぶということも大切です。
「あと一歩足りない」という相手と巡りあったら、あなたが求めている条件を見直して、歩み寄る努力をしてみてはいかがでしょうか。