収入が増えないので、毎月のお小遣いも増えていかない…。「もう節約するところがないよ」とお嘆きのビジネスマンも多いご時勢だと思います。他の人はお小遣いをいくらもらっているの? どうやって節約しているの? なんてことも気になってしまいます。
そんなお小遣いの実態をまとめた調査が話題となっています。
新生銀行は、過去30年に渡り調査されてきたサラリーマンのお小遣いに関する調査をひとつにまとめた『サラリーマンのお小遣い調査30年白書』を発表しました。
お小遣い金額は約30年前の水準にダウン!!
2012年のお小遣い平均金額は3万9756円。過去最低だった2011年の3万8855円よりわずかですが増えています。しかしこの2012年のお小遣い金額は、1981年の4万833円とほぼ同水準。実に約30年前の金額と同じなのです。
では月収とお小遣いの関係はどうなっているのでしょうか? 2010年の平均月収は29万5583円で、お小遣い金額は4万1910円でした。この月収に近いのが1989年の29万9667円ですが、この年のお小遣いは5万3000円。月収は変わらないのに、お小遣いは1万円も減ってしまっているのです。
月収がお小遣いに影響を与えていると考えがちですが、実はもっと影響を与えているのは、物の値段である『消費者物価指数』でした。月収は1998年をピークに下落し続けていますが、お小遣いは増減を繰り返しています。いわゆる『景気』が悪ければお小遣いが減って、良くなれば上がるということです。
どうやら単純にお給料が上がっても、お小遣いは増えていかないようです。
お小遣い節約術の鉄板とは?
それならばお小遣いを節約しなければいけません。『お小遣い対策・節約しているもの』の調査では、1位は昼食代で31.1%。ビジネスマンには昼食は不可欠。過去の調査でも、昼食代は常に上位に入っており、節約術としては一番手をつけやすいことです。
また5位に水筒持参が20.1%、8位に弁当持参が17.4%という回答がありました。お弁当を持参すれば、当然昼食代は使わなくて済みます。そして水筒を持参すれば、休憩時間に飲み物代も使うことはありません。最近では持ち運びやすい水筒もたくさんあります。こういう細かいところからの節約が重要ですね。
過去の調査を見ると、景気が悪くなると弁当を持参するという項目がランクインしています。お小遣いを上げるためには、私たちビジネスマンの手で、景気を良くしていくことが必要なようです。