職場に新人がやってくる・・・。「新人は使えるかな~」「デキるヤツかな~」なんていう会話を交わしますが、元からいる社員が教育してこそ使える人間になり、仕事がデキる人間になるのです。とは言うものの人を育てるということに自信がないという方は少なくないはず。そこでOJTトレーニングにおいて最近の若者の心も掴む、外してはいけないポイントを把握しておきましょう。
重要な3ステップ
教育において最も重要な3つのステップがあります。それは『提示』『実践』『評価』。まずこれからやる事の事前説明を行い、その後指導者がそれを『提示』します。その後にそれを新人に『実践』してもらいます。
サービス業の場合では「次のお客様の接客をするから見ておいて」ということがありますが、これは相手本位で考えると「きちんと教えてくれない」と捉えられます。新人をお客様に見立て、指導者を店員とするロールプレイングで『提示』することができます。その後立場を逆にすることで『実践』のステップとなります。どんな職種においても『提示』する方法はあります。そしてそれを考えるのが指導者側の仕事でもあるのです。
最も難しい『評価』を自分のものに!
新人の『実践』をしっかりと見て『評価』をするわけですが、これが一番難しいところ。どうしても良くなかったところに目が行きがちになってしまいます。そしてその良くなかったところだけを評価として伝えると、最近の若者には堪えます。『実践』時にはどんな些細なことでも良かったところを見るように務めましょう。
まず良かったことを具体的に伝え、その後に改善点を伝えるようにします。例えば「正確にできていましたね。あとはスピードがあるともっとよくなりますよ」という具合です。裏を返せば遅いということですが、どう改善したら良くなるかという言い方をしましょう。決してネガティブな言葉を使わないように心がける事が良い指導者の必須条件です。
良い新人を育てるには我慢が必要
この3つのステップを踏むことで、ほとんどの新人がその業務を理解することが可能です。それでも成果が上がらない場合、どうしても怒りたくなってしまうもの。そういう時にも『評価』と同じ様に指摘をしましょう。あるサッカー監督が「新人を育てるには指導者側の我慢が必要だ」と語っています。指導者は常に冷静に対応して初めて、よい新人を育てることができるのです。