リーマン・ショック以降、就職戦線は非常に厳しいものになっています。就職、転職するためにも一苦労。しかし、ようやく就職できたとしても職場の環境が悪いと転職したくなることも事実。
goo ランキングの『仕事を辞めたいと思うときランキング』によると「人間関係が悪いと感じた時」が6169票、2位の「疲れが溜まりすぎた時」2007票を圧倒的に引き離して1位になりました。(参考資料:仕事を辞めたいと思うときランキング)
このランキングは、直接の退職理由を聞いたものではありません。しかし、仕事の内容や残業時間よりも、人間関係が悪化している時の方が、職場を退職したいと思うものです。したがって、就職・転職時に、どのように人間関係を構築するのかが重要です。
中途採用に求められていることとは?
新卒時は右も左も分からないため、仕事がデキるデキないということは求められません。職場の環境にもよりますが、朝早めに出社する、先輩や上司の仕事を手伝う、一生懸命取り組む、こういった姿勢や行動が評価される傾向にあります。
しかし、中途採用となると業務遂行能力も求められるようになります。転職者に対しては会社の経営陣はもちろんのこと、同僚となる社員も即戦力として見ています。
したがって、中途採用の新人には仕事がデキるということが求められています。前職で得たスキルを最大限に応用して、職場内で「入社したばかりなのに仕事がデキる」と思わせることが大切です。
ただし、職場によっては自分より年下の先輩が居ることも少なくないでしょう。仕事ができるからと言って尊大な態度を取っていると敬遠されることも少なくありません。もちろん、自分より仕事がデキないと感じる若手社員でも職場内では先輩です。多少なりともプライドを捨てることも重要です。
同僚からスキルを盗む向上心を持とう
年上の上司だけでなく、年下の先輩社員に対しても敬う心を持つにはどうすればよいのでしょうか?
全ての人を敬うための近道は、自分が持っていない経験があるということを認識することです。例えば、書籍を読んで学ぶことの1つに「自分が経験していない人生を知る」があります。つまり、相手が年下でも、自分が知らない知識を持っていたり、世渡りが上手だったり、着眼点が違っていたりと、良し悪しだけでなく、違う部分を持っています。
仕事がデキない後輩でも、性格に難がある上司でも、自分と違う着眼点を持っていることはしばしばあります。他人の良いところはどんどん吸収して、自分の将来に役立てるようにしましょう。