ソーシャルメディアでの発言が発端で発生してしまう『炎上』と呼ばれる現象。Twitterでよく見られます。特に有名人の発言が『炎上』の火種となっていますが、個人のアカウントでも注意が必要です。
『炎上』の発端になってしまうのは、過去の犯罪告白、他人を不愉快にさせるような不適切な発言です。普段から気をつけて発言をすれば問題ないはずです。それでもなお『炎上』事件はあとを絶ちません。その理由はTwitter内の発言が全く知らない他人にも見られていることを忘れてしまうことが挙げられます。
つぶやきを読んでいるのは、友人だけじゃない!
Twitterの主な使い方は、友人同士でフォローしあい、コミュニケーションを取ることです。お互いが日常のなんでもない話をつぶやくことからやり取りが始まり、コミュニケーションを深めていきます。この関係が長く続くことによって、友人同士だけしか読んでいないと錯覚してしまうのです。
よく飲み会などで「昔はこんなことしちゃってさ~」などと過去の武勇伝を語ることがあると思います。飲み会であればその場だけでの話で終わることが一般的ではないでしょうか。これがTwitterの場合、記録として残るだけではなく、誰でも閲覧できているのです。
今ではスマートフォンからいつでも、どこからでも気軽につぶやけるようになっていますが、つぶやく前にその発言を客観的に見る事が重要です。『友人同士のやり取り』ではなく『世界中に発信している』ということを忘れないようにしなくてはいけないのです。
Twitterで相互フォローをしている場合、ほとんどが実社会でもつながりがあると思います。ビジネスマンであれば、あなたのフォロワーに取引先の方などが含まれているのか、ということにも気を配らなくてはなりません。
あなたの発言が仕事をも奪う!?
首都圏を中心に販売されているサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』。国内サッカーを中心とした新聞で、主にJリーグ愛好家に親しまれています。このエル・ゴラッソのデザイナーが発したつぶやきが元となり、大きな批判にさらされました。
このデザイナーは海外サッカー愛好家としても知られていましたが、海外サッカーに日本人は不要、日本人はJリーグで適当にやっていればいい、という旨の発言を行いました。
国内サッカーを中心とした新聞のデザイナーが発したJリーグを蔑むような発言は、エル・ゴラッソの読者であるフォロワーから大きな批判を浴びたのです。
デザイナーにとって読者は、お金を払って読んでくれる大切な取引先のはずです。結果的にこのデザイナーは契約を解除されました。
もしかしたらあなたの発言が、会社に大きな損害を与えてしまうかもしれません。そしてあなたの仕事を奪ってしまう可能性もあります。発言の前は必ず客観的な視点で見直し、世界中に発信できる内容なのかを確認することが賢明です。