インターネットで友人と交流をはかることができるソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)。その代表格としてFacebookがあげられます。しかしこのFacebookを巡って、職場では新たな問題が持ち上がっています。それが『ソーシャルメディア・ハラスメント』です。
Facebookは実名で登録することを推奨しています。これにより今の友達が探しやすくなるだけでなく、以前付き合いのあった古い友人を見つけることもできます。実際にFacebookで見つけた古い友人と、再び交流を始めたという話を聞くことも少なくありません。しかし実名であることが、職場での嫌がらせに発展してしまうこともあるのです。
『ソーシャルメディア・ハラスメント』の実態とは!
そんな新しい職場のトラブル『ソーシャルメディア・ハラスメント』について読売新聞が報じています(2013年1月10日付)。この記事によると、上司が投稿した記事へ「いいね!」をつけることの強要や、コメントを求められることがトラブルの原因となると言います。また実名登録ゆえに、突然上司からの友達申請を受ける場合もあります。こういったことをストレスと感じることが多くなっているのです。
SNSでは仕事とプライベートをしっかりと分けることが重要です。もしもすでに上司や部下で友達となっている場合でも、記事への「いいね!」やコメントを求めることは控えた方がよさそうです。もしもあなたが部下だった場合、難しいかもしれませんが友達申請をきっぱりと断るということも必要かもしれません。
『ソーシャルメディア・ハラスメント』対策のwebサービスまで登場している!
ソーシャルメディアが新しいハラスメントになることを予見してか、登録した上司の投稿に自動で「いいね!」をしてくれるというwebサービスが昨年始まりました。それが『シャチクのミカタ』です。 まずこのサービスに登録をし、友達の中から上司を選択します。それぞれの上司のつぶやきや投稿に対して「いいね!」を設定するのですが、すべてに「いいね!」をするだけではなく『ポジティブな時にいいね!』をするなど、その頻度も調整してくれるのです。
また上司が「いいね!」をした記事やwebページをまとめて、メールマガジンで配信してくれます。これなら「課長! あの記事見ましたよ!」なんてことが可能になります。
さらには自動でお誕生日に「おめでとう!」コメントをしてくれるなど、様々な機能が備わっています。
上司からの友達申請を断れない、という方は『シャチクのミカタ』で、ひとまずこの場を凌いでみることをお勧めします。また「いいね!」をつけてくれるいい部下をもっていると思っている上司も、こういうサービスがあることを認識しておくことです。
正しい上司と部下の関係は、SNSではなくて、直接の会話からなりたっていくのですから。