転職の際、最初の難関は書類選考。履歴書と職務経歴書の内容を求人企業が確認し「会ってみたい」と思えば、面接へと進みます。その書類選考の時に「このwebページを見てください」と書いて、様々な企業から求人が殺到したフランス人が話題となっています。
昨年末から職探しを始めたフランスのウェブ・プロダクト・マネージャー、フィリッペ・デュポさん。企業のホームページから求人へ応募していましたが、応募フォームに自身のホームページのアドレスを記入していました。そのページはネット通販大手Amazonソックリな、デュポさんの履歴書だったのです(フィリッペ・デュポさんのホームページはこちら)。
Amazonソックリな履歴&職務経歴書!
通常のAmazonで商品写真があるところには自身の写真が。在庫は1点のみで、価格を知りたい場合はカートに入れてください、と表示されています。
そして商品の仕様の部分には学歴と職歴だけではなく、身長やマラソンの自己ベスト記録まで載っているというこだわり(?)よう。『よく一緒に購入されている商品』にはアシックスのシューズが。趣味のマラソンと掛けているわけですね。
この他にもAmazonの商品ページをうまく利用して、デュポさん自身をうまく売り込んでいます。ユーモラスな人柄だということも、このページを見れば一目瞭然です。
このデュポさんのホームページは、フランスの人気ブログで紹介されたことで人気に火が付き、100件以上の求人関連のメールが届いたそうです(CNN.co.jp 2月3日付け)。最初は自身が仕事を探していたのに、今では仕事を選ぶ立場へ逆転してしまいました。
『自分を売り込む』ことを実現しよう
海外の話ではありますが、デュポさんは転職の際に大事な『自分を売り込む』ことに成功しました。ウェブ・プロダクト・マネージャーという職業柄、自身のホームページは必要ですが、このような形で自身をアピールすることは、転職の際の大きなヒントになります。
特にIT系で転職先を探す場合、デュポさんのような手法は有効でしょう。また未経験でも挑戦したいという場合には、「未経験ですが、こういうホームページを作れます」というアピールになります。
当然通常の履歴書、職務経歴書はきっちりと書く必要があります。その上で更にアピールするためには、インターネットが効果を発揮します。
二番煎じはご法度ですが、デュポさんのホームページを参考に『自分を売り込む』ということを考えて、転職活動に励んでみましょう。