目標を立てて仕事をすると、モチベーションも上がりますよね。小さな目標から大きな目標まで人それぞれだと思いますが、ビジネスパーソンはどのような目標を立てて仕事に取り組んでいるのでしょうか?
キャリアデザインセンターは25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に『現在の仕事において目標にしていることは何か』を尋ねた意識調査を行いました(キャリアデザインレポート2012 現在の仕事において目標にしていることは何ですか)。
グラフ:キャリアデザインレポート2012 仕事の目標調査
この調査でトップとなったのは『社外でも通用する経験・能力を身につける』で、昨年の調査よりも約5%増加して62.6%でした。社外でも? ということは、もしかしたら62.6%の人は転職を考えているのでは……?
調査を読み深めて行くと、今のビジネスパーソンは転職志向が強くなっているようです。
転職に関する回答が増加中!
もっともストレートな回答である『将来の転職のためにキャリアを磨く』は、昨年より約5%増加の32.3%。『転職すること』を目標に掲げて、仕事に取り組んでいるビジネスパーソンが増えています。『人脈を作る』という回答も昨年より増加して26.5%。これも人脈を作って転職を成功させたいという考えの表れでしょう。
また『会社にこだわらずスペシャリストを目指す』も昨年より微増して30.2%。逆に『現在の会社でスペシャリストを目指す』は16.8%、『出世・昇進をする』は21.0%で、共に前年より微減していました。
今の会社に長い間留まることよりも、転職することを仕事における目標にしていることが、この調査から浮き彫りになってきました。ではなぜ多くのビジネスパーソンが転職を目標にしているのでしょうか?
転職を考えているビジネスパーソンが増えた原因は?
現在の仕事において『年収を上げる』ことを目標にしているビジネスパーソンは、48.7%でした。これは昨年の調査では約61%でしたが、実に10%以上減少しています。
ここ数年、給与が思ったように上がらないということがニュースにもなっています。今回の調査の対象となっている25~34歳の若手ビジネスパーソンは、ある程度の社会経験があります。何年も働いているのに給与が上がらないとなると、目標にしても意味はないと思っているようです。それならば転職をして給与を上げると考えているビジネスパーソンが増えているわけです。
今転職を考えているビジネスパーソンは、周りにたくさんのライバルがいるだけではなく、ライバルの数も増えていることを考えて、転職活動に取り組みましょう。