あなたは今の会社に対して、どの程度満足していますか? 残業が多い、給与が安いなど様々な不満を抱えているのではないでしょうか。しかし従業員の満足度が非常に高い企業が存在します。そんな企業のトップの言葉をまとめた本が話題となっています。
ヘンな決まりが社員の幸せに?
1冊目は岐阜県に本拠を置く電気設備資材、給排水設備などの製造を行っている未来工業株式会社の創業者、山田昭夫著『日本一社員が幸せな会社のヘンな“きまり”』。
「就業時間は8時半~16時45分で7時間15分。残業はさせない。残業させるくらいなら、もう一人雇う」
「改善提案を出すだけで、実施する前に500円プレゼント」
「報告、連絡、相談は禁止。社員の判断でなんでもやってOK」
どれも山田氏の言葉です。最近では残業は当たり前。サービス残業が問題視されているご時世。そんな中、トップが残業をさせないと言うとは信じられませんよね。また、どの企業でも徹底されている『報告・連絡・相談』が禁止されていることも驚きです。報連相が禁止されているので、山田氏が知らない間に事業所が出来ていた、ということもあったそうです。
このように少し変わった決まりが目に付きますが、この本で経営者は「何をがんばるか」を示しています。また『ヘンな決まり』は従業員のモチベーションアップになっていますが、従業員のインタビューからは予想とは違った答えが返ってきています。どのように仕事に取り組むべきかの参考になるはずです。
がんばらなくても、経営が成り立つ秘密
もう1冊は家電量販店大手、株式会社ケーズホールディングス代表取締役CEO加藤修一著『すべては社員のために「がんばらない経営」』です。
一時期雑誌や新聞でも取り上げられていた「がんばらない経営」ですが、この本では何故がんばらなくても経営が成り立っているのかが分かります。
残業をしない、ノルマはないという中、どうして経営が成り立つのか。会社は従業員に何を求めているのか理解するのに最適な1冊です。
労働環境の悪化が嘆かれる昨今ですが、従業員満足度の高い企業の取り組みからは、仕事への取り組み方が見えてきます。仕事への取り組みを見直すためにも、ぜひ読んで見てください。