現在の職業を続けるために資格が必要という事があります。また転職を考える際、資格があると有利に進められる事も事実。現在では職業につながる専門資格が星の数ほどあります。その中でも社会的な信頼度が高く、職業に直接繋がる資格は『国家資格』です。
『国家資格』は法律に基づいて国が実施する試験などにより、知識や技能が一定以上であると認められた場合に認定を受けることができます。国家資格も大きく3つに分けることができます。
1、『業務独占資格』
資格を取得しなければ仕事ができないというものです。主な物に弁護士や医師が上げられます。最近注目を集めている社会保険労務士も業務独占資格で、国家資格を取得しなければ仕事ができません。
2、『名称独占資格』
資格を取得した者しか名乗ることができません。例えば介護福祉士、社会福祉士といった介護関連の資格は、国家資格です。コンサルタントのひとつである中小企業診断士もそのひとつ。いくらコンサルタントの勉強を積んでいても、資格を取得しなければ名乗れません。
3、『必置資格』
特定の事業を行う際に、有資格者を必ず置かなくてはいけないもの。例えば製薬メーカーにおける薬剤師、保育所における保育士などがあげられます。
国家資格は取得へのハードルが高い
例を上げた国家資格は、どれも直接仕事に結びつけることができます。しかしその分、資格取得には高いハードルがあります。
例えば弁護士の場合、法科大学院過程を修了して、新司法試験に合格しなくてはなりません。更に新司法試験に合格した後に司法研修所に入り、司法修習を修了して初めて弁護士となることができます。
学歴は関係なく受験ができる国家試験もありますが、相当難関であることを認識しておくことが必要です。
最近ニーズが高まっている社会保険労務士試験の平成24年合格率はわずか7%。過去10年を遡っても、合格率が10%を超えたのは平成19年だけという超難問試験です。
中小企業診断士の場合は1次、2次試験が実施されますが、平成24年1次試験の合格率は23.5%。2次試験は当年と前年の1次試験合格者に受験資格が与えられますが、合格率は25%でした。1次試験と2次試験の合格率を別々に見ると一見簡単に見えそうですが、平成24年の1次試験の受験者数は1万7168人に対し、2次試験の合格者は1220人で合格率が7.1%と難問であることが分かります。
狙う資格が国家試験であるならば、合格するために勉強が必要になります。勉強する時間を取れるよう、時間の管理を怠らないようにして、資格取得に望みましょう。