日本の企業も海外に目を向け始め、注目が集まっているのが英語の資格。英語の資格では『TOEIC』が有名です。ヒヤリングでは聞き取り能力を、リーディングでは読解能力を測り、合計得点で英語の能力を表します。各企業はこの得点を、求職者の英語能力を図るために利用しています。
そして新たに2013年4月に、新たな英語の資格が日本に上陸します。果たしてどのような資格なのでしょうか?
『会話』を重視した英語の資格!
NECラーニングはインターネットを使った英語のテストを、2013年4月から日本国内で提供することを発表しました(MSN産経ニュース2013年2月18日付)。そのテストの名前は『OPIc』。(『オピック』と発音する方もいらっしゃいますが、type編集部で確認したところ正しくは『オーピック』と発音するそうです。)全米外国語教育協会(ACTFL)が実施している世界標準の英会話テストで、すでに40カ国、60万人の受験者がいます。
今回NECラーニングはこのテストの独占販売権を獲得し、まずは企業、大学、官公庁などへ販売していくことになります。将来的には個人への販売も視野に入れ、まずは今後3年間で10万人の受験者を目指すということです。
OPIcはサムスン、LGといった韓国企業が主に取り入れていますが、GM、クライスラーなどアメリカ国内でも、母国語が英語ではない人材の英語力を測るために用いられています。
OPIcの特徴は、英語を使って会話ができるかということに重点を置いていることです。
すべてインタビュー形式で行われる試験
試験は1対1の英語対面インタビュー形式で行われます。まずは20分間のオリエンテーションが行われます。オリエンテーションでは個々の受験者の能力に合わせた問題を出題されます。ここである程度の英語力を試され、テスト問題の難易度が変わってきます。
オリエンテーションを経て40分間のテストが実施されますが、質問の聴き直しは2回までと決まっています。きちんと英語で会話ができるかということが試される試験なのです。
評価は7段階で判定され、日本独自のサービスとしてフィードバックコメントサービスが用意されます。受験者はどこが弱かったのか、どこが強かったのかを把握することができるので、次回のテスト時には上の段階を目指すことが容易になっています。
会話ができてこその英語
英語の勉強と言えば読み書きですが、英語は言語。会話をして始めて成り立つものです。会話に不安があるというビジネスパーソンは、ぜひ今のうちから勉強をして、資格獲得を目指しましょう。