ソーシャルメディアを就職、転職活動に利用すれば、様々な情報を素早く確実に入手することが可能です。実際に今年度に就職活動を行っている学生の約半数はソーシャルメディアを活用しています。しかしソーシャルメディアを転職活動に利用するのには、抵抗もあるようです。
転職活動にソーシャルメディアを使いたくないと思っている人は、57%にも上っています。ではその理由はどんなものでしょうか?キャリアデザインセンターが25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に行った意識調査(キャリアデザインレポート2012 なぜソーシャルメディアを転職活動に利用したくないと思いますか)を行いました。
主な理由は個人情報の流出に対しての懸念と、ソーシャルメディアを友人との私的利用に限定したいというものでした。確かにビジネスマンともなると、プライベート活動も活発にされている方も中にはいるかもしれません。プライベート活動の記録まで転職先企業に知られたくないですよね。
しかしソーシャルメディアも数多く存在する中で、ビジネスに特化したソーシャルメディアも存在しています。
ビジネスに特化したSNS『Linkedin』
それが2003年にスタートした『Linkedin(リンクトイン)』です。特徴は、完全にビジネス向けだということ。Facebookのようにプライベートな事を書くというよりも、仕事の情報を発信、収集するためのツールです。現在では世界で2億人のユーザーを抱え、2011年10月には日本語版もスタートしました。
他のソーシャルメディアと圧倒的に違うのは、プロフィールページ。ここは履歴書、職務経歴書を兼ねたものが書けるようになっています。
特に職務経歴は、所属する会社名、役職、どのような職務をしていたかということを、詳細に記すことができます。転職活動時に提出する職務経歴書よりも細かく記すことができるので、プロフィールページで自分を積極的に売り込むことができるのです。
現職のビジネスチャンスを広げたい人にも有効!
また転職を考えていない人にも、ビジネスチャンスを広げる大きなチャンスが待っています。職種と関連するグループに参加することで最新ニュースを入手でき、グループ内の交流から商談が成立することもあります。Linkedin発祥の地アメリカでは、詳細な職務を記入することで、企業側からのコンタクトや、商談に利用されることもあります。
今は転職を考えていなくとも、Linkedinでビジネス関連の人脈を広げておけば、いい転職を成功させることに繋がっていくでしょう。