毎日接する同僚の中には業務に真面目に取り組み、実績も上げている人がいると思います。ところが仕事面で完璧だとしても、必ずしも昇進するとは限りません。周りから見ると、どんな人が「出世しそうだなぁ」と思われるのでしょうか?
周りからみると仕事の成果だけではなく、ちょっとした言動が「出世しそう!」と思われているようです。インターネットサイトのgooランキングでは『将来出世しそうな男性の特徴ランキング』を発表しました。
その結果1位は『気配りができる』、2位は『礼儀正しい』でした。1位と2位には日ごろの行動が表れる事柄がランクインしています。
上役になると部下も増え、社外の取引先とのやりとりも増えていきます。よりたくさんの人と接することになるので、『コミュニケーション能力』が必要になります。そのコミュニケーション能力が高い人は、周りから出世するなと思われていました。
業務だけを黙々とこなすだけではなく、同僚をちょっとした会話でなごませるといったことが、そう思われるようです。
また3位には『自分のミスを素直に認める』という回答がランクイン。ミスを素直に認めるということは、次に同じミスをしないと心がけているということ。こういうことからも周りの人は、仕事に対する意識を見ているんですね。
ここ1年で大きく減少した『上位役職を狙える』と思う人たち
ではあなたにはランクインしているような能力は備わっているでしょうか? キャリアデザインセンターは25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に『現時点で上位役職を担える能力があるか』を尋ねた意識調査(キャリアデザインレポート2012 あなたは、現時点で上位役職を担える能力があると思いますか)を行いました。
グラフ:キャリアデザインレポート2012 あなたは、現時点で上位役職を担える能力があると思いますか
この調査によると『思う』という回答は9.7%、『どちらかというと思う』が32.3%、『思う』の合計は42%でした。逆に『思わない』は17.1%、『あまり思わない』が41.0%で、『思わない』の合計は58.1%でした。
この数字、2011年の調査と比べると、大きく変化していました。2011年の『思う』の合計は52.7%。1年間で約10%も減少していました。
『実績』が上がらないなら『コミュニケーション能力』を磨こう!
2011年から2012年の景気はあまりよくないものでした。当然実績を上げるということも難しい時期でもあったわけです。業績が上がらないということで、『上役を狙える能力がない』と思う人が増えてしまったようです。
景気が悪い時は実績も上げにくくなります。そんな時は『コミュニケーション能力』を高める努力をしてみましょう。『コミュニケーション能力』も、上位役職に欠かせない能力のひとつです。