電子書籍ブームの中、米アップルが2012年3月6日に独自の電子書籍ストア『iBook Store』の日本版をオープンさせました。これまでアップルのiPhoneやiPad、iPad MiniなどiOS端末で電子書籍を読む場合は、他社の電子書籍ストアを利用しなくてはいけませんでしたが、これからはもっと気軽に電子書籍を楽しむことができるようになります。
iBook Storeならではの特徴を生かした電子書籍が登場!
iBook Storeはアップルが運営しているため、決済は端末で行えるということが最大の利点です。iTunesカードでチャージをしておけばクレジットカードの登録は必要ありませんので、セキュリティの安心度が高くなります。
そして端末に適した『読書体験』ができるということ。iOS端末の特性を生かした電子書籍も発行されています。
例えば作家の村上龍は過去の作品を電子書籍用にアレンジ。本を読み進めていくと重要な事柄がアニメで浮かんでくるという仕組みが埋め込まれています。
他にも音声や効果音が流れる絵本など、新しい試みも見られています。
しかしiBook Storeを利用する場合には少々気をつけなくてはいけない点もあるようです。
iBook Storeは価格が高い?
iOS端末に適した本はiBook Store限定販売で、ここでしか買うことはできません。しかし通常の電子書籍を購入する場合は、他の電子書籍ストアと価格を比較することが必要です。
例えば最近ドラマにもなって話題となった、重松清の『とんび』。iBook Storeでの販売価格は700円ですが、Amazonの電子書籍ストアKindleだと620円でした。このようにiBook Storeの販売価格は他のストアと比べると若干高くなっています。
先の村上龍の作品のようにiBook Storeならではのアレンジがない本を読む場合は、他のストアと併用するのが賢い楽しみ方で節約にもつながりますね。
各ストアの特徴をつかもう!
AmazonのKindleもiOS用アプリが用意されており、iOS端末で楽しむことが可能です。Kindleストアで購入する場合は別途決算作業をしなくてはなりませんが、余計な出費を抑えるためなら、Kindleアプリをインストールすることも考えたほうがよいでしょう。
他にも様々な電子書籍ストアアプリがありますが、それぞれに特徴があります。『BOOK WALKER』は角川グループが運営するストアで、角川書店の書籍を主に扱っています。最近人気のライトノベルが充実しているという特徴があります。
また、よく雑誌を読むという人には『マガストア』がお勧め。ビジネス雑誌はもちろん趣味雑誌など数多くの雑誌をそろえていますので、定期購読しているものがあればぜひ利用したいストアです。
このように各電子書籍ストアには様々な特徴があります。iBook Storeだけではなく他のストアも利用して、快適な電子書籍ライフを楽しみましょう。